Animation of Comet 2I/Borisov
(♬アマチュア天文学者によって発見されたボリソフ彗星は、宇宙のどこかからやって来ています。ワクワクしますね?)
https://sorae.info/astronomy/20191017-borisov.html(転載元)
(略)
今回は静止画だけでなく、ボリソフ彗星が星々をバックに移動していく様子を早回しで示した上記の動画も公開されています。
現在、ボリソフ彗星は時速15万km(秒速およそ42km)で太陽系内を移動しています。太陽からの距離が現在のボリソフ彗星とほぼ同じ、小惑星帯にある準惑星「ケレス」の移動速度(平均軌道速度)が秒速およそ18kmですから、その2倍以上という速さ。国際宇宙ステーション(ISS)の飛行速度(秒速およそ7.7km)と比べると、ほぼ5.5倍という猛スピードです。
活発に物質を放出するボリソフ彗星は、その光を波長ごとに詳しく調べることで、どのような物質で構成されているのか、その物質がどれくらいの比率で存在するのかなどを知ることができます。塵やガスの目立った放出が確認できなかったオウムアムアとは違い、恒星間天体が何でできているのか、太陽系の天体とはどれくらい違うのかを詳しく知るチャンスなのです。
なお、ハッブル宇宙望遠鏡によるボリソフ彗星の観測は来年2020年1月まで予定されていますが、さらなる観測が研究者によって提案されているとのことです。