新型コロナワクチンの接種後死亡 母親が盛岡市で講演
新型コロナのワクチンについて、厚生労働省は重症化や症状が出るのを防ぐ効果があるとして接種を呼びかける一方で、副反応が報告されているとしています。
26日、盛岡市内で新型コロナのワクチン接種のあと亡くなったという女性の母親が講演し、ワクチンによる健康被害や救済が進まない現状について知ってほしいと呼びかけました。
講演したのは岩手県内に住む50代の女性です。
女性の当時23歳の娘はおととし10月、滝沢市内で新型コロナの2回目のワクチン接種受けたあとに自宅で発熱などの症状を訴え、その後、容体が急変して接種の翌朝に亡くなったということです。
娘に基礎疾患はなかったということで、女性はその後、娘の死はワクチンによる健康被害だとして国の救済制度の認定を申請していますが、現在まで認定は受けていません。
講演で女性は「娘にワクチン接種を勧めていなければと思うと後悔しかありません。接種を勧める国や県のことばを信じてその結果亡くなったのだから、国には健康被害の現状などについてしっかり調査してほしい」と語りました。
新型コロナのワクチンについて、厚生労働省は重症化や症状が出るのを防ぐ効果があるとして接種を呼びかける一方で、副反応が報告されているとしています。
そして健康被害が出たり死亡したりした場合は予防接種法上の救済制度の対象となり、接種が原因となった可能性が否定できないと国が認めた場合、死亡一時金や医療費などの給付を受けることができます。
岩手県によりますと、県内ではこれまでに新型コロナワクチンをめぐる申請が57件あり、20件が認定されました。
このうち、死亡した事例の申請は7件ですが認定された事例はないということです。
講演した女性は「救済が進んでいない現状を伝えたいと思い、話をした。若い娘を亡くした気持ちからすれば接種は中止すべきだと思うし、接種を考えている人にはこうした事実があったということも知っておいてほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20230327/6040017192.html
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