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十七期七中全会 閉会

2012年11月07日 16時45分51秒 | 日記
現在、北京市内は、厳重な警戒態勢が敷かれているという。

九月二十八日、CCTV夜七時のニュースで、中共中央政治局会議の提案により「第十八次全国代表大会(十八大)」が十一月八日より、「第十七期中央委員会第七次全体会議」が十一月一日より北京で開かれると発表された。

七中全会会期 一日~ 四日
十八大会期  八日~十四日

七中全会は、今月四日に終了したが、北京は、既に八月から十八大に向けて市内の警戒を強め、現在は以下の様な警備状況であるという。

北京の、特に長安街(天安門に面した北京一の大通り)の警戒は厳重で、タクシーやバスの窓は開かないようにされており、庖丁などの刃物やラジコン飛行機の販売も禁止されている。自動車の窓が開かないのは、ビラが撒かれるのを防ぐため、刃物は言わずもがなだが、ラジコンも、ビラや爆発物の投下を警戒して販売禁止。更に、タクシーで長安街に向かう場合には、名前・目的地・何をするかの記録が義務化されており、地下鉄は、北京五輪の時と同様、あらゆるバッグをX線で検査し、バスには警官が二人乗車している等々、台湾の報道が伝えている。

更に、「藍剣特警」「藍剣突撃隊」と呼ばれる北京警察のSWAT部隊を配備している。これは、もともと北京市公安局特別警察総隊第一支隊を母体として、○八年北京五輪の時に、安全保障の目的で組織された百二十名からなる特殊部隊だ。今年七月、北京の地下鉄で女性保安員の連れ去り事件が起こったときには、「藍剣突撃隊」の狙撃手が容疑者を射殺し、人質を救出している。

街の路地裏では、一般人を「小脚偵緝隊(しょうきゃくていしゅうたい)」(小脚はもと纏足の事、男性も含まれるが、六十代・七十代の纏足世代の女性が中心となって街の治安を守るので、この名がある)として、一説に百四十万人、日当五十元で雇い警備に当たらせている。「小脚偵緝隊」は、皆、赤の腕章を付けて組織化されているが、こちらは行き当たりばったりで、通りで麻雀などをしながら、見張っているらしい。

本来、中国の新体制が発表される「十八大」は慶事のはずだが、不似合いなまでに警戒厳重なのには理由がある。

一、薄煕来は現在、秦城監獄で判決を待っている。妻の谷開来は執行猶予付きの死刑判決を受けたが、まだ何が起こるか分からない状況だ。

二、習近平は二週間、何処かに消えていたが、理由は未だに発表されていない。

三、七中全会直前になって、突然、温家宝の親族に巨額の蓄財(二千百六十億円)があると発表された。温家宝は報道を否定し、裁判も辞さぬ勢いだ。大会直前の暴露は、誰が見ても権力闘争の延長だ。

尖閣問題で北京の雰囲気が、日本人に対して険悪だというような報道があるのは誤りだ。


四日、七中全会の閉会後、中央は二つの事柄を発表した。

一つは、王学軍と王建平の二人の委員候補が、中央委員会委員に選出された。

二人の簡歴は以下の通り。

王学軍は、1952年12月生まれ、河北省出身、08年7月国務院副祕書長、国務院機関党組成員,国家信訪局局長、党組書記。

王建平は、1953年12月生まれ。69年1月参軍、中共党員。2012年6月武装警察上将に昇進。現在、武警部隊司令員武警上将。

もう一つは、薄煕来・劉志軍が党籍を剥奪された事。(劉志軍については『跨越式の陥穽』を参照されたし)


ちなみに、国家統計局の発表によれば、中国の人口は二○一一年末の段階で、十三億四千七百三十五万人(香港・マカオ・台湾、及び海外華僑は含まれない)。そのうち、二○一○年末の段階で党員総数は、八千二十六万九千人。党は五年に一度、全国代表大会を開くが、今年はその五年目に当たる。そこで、今年六月までに、全国四十箇所の選挙区で選ばれた代表二千七百七十名が、代表大会に参加する(十七期六中全会での決定「新華社」十一年十一月一日)。この大会で、現在は二百四名いる(『中国共産党第十七期中央委員会委員名簿』「新華社」○七年十月二十一日)中央委員会委員が選出され、中央委員会委員による直接選挙で、常務委員を含む中央政治局委員二十五名前後が選出される(中央委員会委員と中央政治局委員の数は、○七年に選出された人数)。

要するに、「中央委員会」や「全国代表大会」に、派閥から何名選出されるかが、その後の選挙の行方に影響を及ぼす事になり、ひいては「中央政治局委員」の選挙や政治運営にも、関係してくる。

中央政治局委員(9名の常務委員を含む)25名
中央委員会委員  204名(委員候補167名)
全国代表大会 代表 2270名(十一年十一月に発表)
党員 8026.9万名
国民 13.4735億人


薄煕来については、九月二十八日、CCTV晩七時のニュースで、既に、党籍剥奪・公職追放の処分と、その理由について述べられており、七中全会で正式承認となったようだ。但し、薄煕来に関する犯罪は、司法機関により法によって裁かれる、と同ニュースで述べていたので、判決はまだ先という事になる。それもあって、北京の緊張状態が続いているのだろう。


ところで、上記の人事の他に、十月にちょっとした人事異動があった。北京軍区の司令員だった房峰輝が、中国人民解放軍総参謀長に昇格した事だ。

房峰輝は、1951年4月生まれ。09年、国慶節大閲兵式で総指揮を務め、胡錦濤が人民解放軍、及び武装警察を視察した時には、案内役を務めている。胡錦濤の子飼いの将軍と見られており、十八大の直前に、腹心の部下が総参謀長に任ぜられた事で、胡錦濤は中央軍事委員会主席の地位を習近平に譲らずに、保ち続けるのではないか、との見方が出ている。

何はともあれ、あと二日で十八大が始まる。

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