最近、表大門の塗り替えをした西宮神社。
前を通ってみると、今までのややくすんだ赤色から黄味の帯びた鮮やかな
朱色になっていました。色によって雰囲気が変わるものだなぁ。
考えてみると、今まで住んだ場所は神社やお寺の近くが多かったような。
札幌では北海道神宮が散歩コースだったし、横浜は最寄り駅がそのままお寺の
名前で妙蓮寺。確か川崎でも近くに神社があったはず？（どうも川崎の印象が
薄いというか…あまり覚えていないのです
）
西宮神社は村上春樹さんの子供時代の遊び場でもありました。
エッセイ『辺境・近境』に「神戸まで歩く」という章があり、阪神大震災から
２年後の西宮（から神戸三宮まで）を歩き、西宮神社へ立ち寄った時のことが
綴られています。
「激しい破壊のあとがいたるところに生々しく残り、あたり一帯はなにかの
遺跡のようにさえ見える。ただ境内の深い森だけが、僕の記憶にある昔の姿
と変わることなく、時間を超えてひっそりと暗く、そこにある。」
今その場所に立っていることの不思議。