ども。
昨晩、夕食の後、配偶者がつたやのミニシアター作品のコーナーから借りてきたDVDを観た。
それが「フリーダム ライターズ」。
何の予備知識もなしに、観初めてぐいぐい引き込まれ2時間3分一気に見通した。
すばらしい映画!
物語はロス暴動直後の94年のロス・アンジェルス。エリン・グルーウェルという新米教師がウィルソン公立学校に赴任してくる。国語が専門の彼女が担当したクラスが203教室。そこには黒人・ヒスパニック・カンボジア移民など人種と国籍でグループを組み、何の希望ももてず、教師からも見捨てられた生徒たちのクラスだった。彼らの悲惨な日常、学校の外では親の庇護も受けられず、戦場と同じように命が簡単に奪われる現実。その過酷な日々を生徒は生きていた。
生徒同士お互いのことを知ろうともせず、対立する生徒。
エリンは、その現実に情熱をもって、必死で立ち向かい、「アンネの日記」を生徒に与え読ませ、そして生徒一人ひとりが日常生活を日記に「書く」ことで、生徒達に自分の価値を気づかせ、状況に立ち向かう勇気を与える。
対立を乗り越え203教室は彼らのホームとなる。彼らは「フリーダム・ライターズ」となった。
エリンを演じるのはヒラリー・スワンク。「ミリオンダラーベイビー」でアカデミー主演女優を獲得した女優。すばらしい演技でエリンを演じる。
この映画は実話に基づいている。
映画の最後には2006年のエリンとフリーダムライターズの写真が紹介される。
書くことで生活を見つめ、変革の力をつけていくということは、日本でも「生活綴り方運動」など優れた実践がありますね。人間が現在の状況を変える主体となるためにも、読み書きの力がどうしても必要です。
私は今の日本の「貧困と格差」の現実と映画がダブり、涙が抑えられませんでした。そして、現実を変えるための勇気と力をこの映画から受け取ることができました。
昨年日本でも公開されたのですが、まったく知らなかった!
こういう映画こそ、もっと紹介され、多くの人の目に触れるようにしてほしいと思いました。
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