<続き>
私が息子と一緒にホテルの待ち合わせ場所で、配偶者と娘に合流したのは午後7時。リーホンコンサート開始まであと30分。すでに、配偶者と娘はワン・リーホンのポスター(パネル付)2枚、缶バッジ4個、B4大の写真シールを手に入れて準備完了。
さすがに上海8万人体育館は大きい。ホテル内を通って会場に向かう人もいる。私たちは580元のスタジアム内の席。前から42列目。入口が幾つもあるのであっちへウロウロ。こっちへウロウロ。やっとスタジアム内に通じる一号通路を見つけて入場。ここで事件。
娘が持っていた蛍光ステックを入口の警備員が取り上げ、投げ捨てた!
思わず目が点に。頭には???マークが飛んだ。他の人もみんな持っているのになぜ投げ捨てられたかよくわからない。よくわからないまま座席に向かう。会場は巨大。ただし、客は10分前でも7分くらいの入りか。「売れ残ったのかなあ?」などと配偶者と話しながら開演を待つ。正面には舞台が組み上げられ、赤い布に蓋世英雄の文字が映し出されている。その上にLEE HONGの文字をロゴにしたライト。その脇に竜をかたどった電飾。ステージの両脇にはスクリーンが設置され、ずっとリーホンの出た車のPOLOのCMを流している。
時間は午後7時30分を過ぎたがまだ開演しない。客はどんどん入ってくる。売れ残るどころかこの広い席が埋まってきた。7時37分「お父さん、龍に明かりが点いた」と娘の言葉とおりに龍の電飾にライトオン。
次の瞬間、会場全体のライトがすとんと消えた!
ウォー!蓋世英雄の文字が揺れ、そのバックに棒を持つ4人の男が影絵に浮かび、今、コンサートが始まった。
<続く>
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