看一看電影

アジア映画、ワン・リーホン、チャオ・ウェイ大好き! 近頃はPerfumeとグランパス、ベースにもどっぷり。

「冬の喝采」

2008-12-23 10:43:16 | 
 ども。

 今日は朝から大掃除の一部を実施。
 本棚を整理して、雑誌やカタログ、各種パンフレットなどを整理して紐でくくって古紙回収に出す準備をして、北側の窓を拭きました。これだけで結構体力を使ってぐったり。
 配偶者は大阪梅田ガーデンシネマへ「初恋の想い出」を見に行きました。本当は一緒に行きたいところですが、昼から宣伝とそのあとに、事務所の忘年会の予定のため残念ながら観ることができず、残念です。
 今は、「ポリリズム」をバックにエントリを書いてます。


 
 「冬の喝采」黒木亮著 講談社刊。

 この本も、東京出張の前に買ったもの。
 私の母親は昔から駅伝やマラソンなど陸上の長距離競技が大好きで、箱根駅伝は超お気に入り。私もその影響で駅伝は大好きです。

 箱根駅伝で瀬古利彦さんからタスキを受け取って、三区を走った経験を持つ著者が描く自伝的長編小説という内容に魅かれて購入し、一気に読みました。

 駅伝のストイックな世界と箱根駅伝を走る選手をその世界の内側から描いた小説として、「これは経験した人でないと書けない世界」だと思いました。陸上競技の実際の描写がすばらしい。自分が走っている気分で読みました。読みながら、息苦しくなったり、爽快感を味わったり。走ることが得意ではない自分には別世界ですがその感覚を何となく味わった気分となります。
 また、人物では中村清監督の描き方が秀逸です。監督を持ち上げず、突き放さず、冷静に見ている著者の姿に小説のリアリティーを感じました。実際に自分がこんなエキセントリックな人物と一緒にいたらなかなか耐えられないと思いましたが。

 この本は、母親に貸したら喜ばれると思います。