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アジア映画、ワン・リーホン、チャオ・ウェイ大好き! 近頃はPerfumeとグランパス、ベースにもどっぷり。

シンプルで骨太 『鳳凰 わが愛』

2007-11-15 20:36:28 | 中国映画
 ども。
 死ぬほど忙しいと言いつつ、その合間に映画を観るのは気持ちがいい。

 というので、気になっていた映画『鳳凰 わが愛』を京都シネマで観て来ました。
 今回は京都シネマ会員の更新で、一本無料で観られる!

 『鳳凰わが愛』は、中井さんの本も読んでいたので、いろいろな場面で、「あー、ここが本で書いてあったところか」とうなづきながら観てました。
 ストーリーは極めてシンプルな恋愛物語。ただお互いが受刑者という、非常に制約された場所。その中で、男女の恋愛が芽生えて鳳凰のように求めあうというのはなかなか映画としては魅力的です。中国映画らしく、歴史的背景がキチンと描かれ骨太の映画となっています。刑務所の中という場所柄と中国の歴史をバックに、打算抜きに人間が生きる姿を中井貴一さんが熱演しています。

 私は中国映画の魅力は、人間本来の愛情やら、打算やら、悲しみやら、苦しみなど「にーんげんてきかんじょう」をダイナミックに映し出すところにあると思っています。オシャレでもない、都会でもない、大地に生きる人間を映し出すとき、もっとも“中国映画らしさ”を感じます。
 その意味でこの映画はその中国映画の良いところをキチンと写していて「いい映画」だと思います。
 2時間集中して映画の世界に入り込みました。