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「国家は僕らをまもらない 愛と自由の憲法論」

2007-05-28 16:25:57 | 
 ども。
 京都駅地下の三省堂書店で買って一気に読んだ本です。
 「国家は僕らをまもらない 愛と自由の憲法論」著者 田村理 朝日新書 2007年。

 「憲法とは、国家=権力に余計なことをさせないための規範である。
  人権は国家=権力に余計なことをさせないことでまもられる。
  そのためには、国民は自立した個人であることが求められる。」
  
 「憲法は国民を守ってくれる『頼れる味方』である」
  ⇒こうした考え方に陥りがちな私たちの思考回路をキチンと批判してくれる本です。著者は決して現在の改憲を肯定しているわけではない。
 そうではなく、どうも「多数」や「強いもの」「頼れそうなもの」にもたれがちな私たち自身の姿ではダメじゃないですか?と問いかけているのです。

 私は第5章「こぐま園」という集団ー個人主義と集団の関係 の章がもっともおもしろかった。心臓病の子どもたちが集まる「こぐま園」は、私が学生時代から理想とする『自立した個人の自由な連帯』の実践として涙が出るような想いがしました。
 もっともっと書きたいことは色々ありますが、こういう本はまず自分で読んでもらうしかありません。
 この本はおススメです。
 ぜひ買ってお読み下さい。