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アジア映画、ワン・リーホン、チャオ・ウェイ大好き! 近頃はPerfumeとグランパス、ベースにもどっぷり。

2時間半一気に 『ブラックブック』

2007-05-14 22:16:20 | 映画一般
 ども。
 昨日、映画のはしご2本目は京都シネマで『ブラックブック』を観ました。
 18日までの上映だということで、「見逃してはダメ」と行って来ました。

 評判の映画ですので、結構人が入ってます。
 確かに評判どおり、映画が始まって2時間半ノンストップでハラハラドキドキの映画でした。オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギーの合作映画。ポール・バーホーベン監督、2006年。

 1944年第二次世界大戦終戦が近いオランダが舞台。
 元歌手で、抜けるように色が白いユダヤ人、ラヘル・シュタインをカリス・ファン・ハウテン(Carice van Houten)が演じます。隠れ家を失い、ドイツ兵に家族も殺され、レジスタンスに加わるラヘル。名前もエリス・デ・フリースと変え、スパイとなる。ドイツ将校ムンツェに近づくエリスだが・・・。

 爆撃シーン、銃撃シーン、そもそもレジスタンス活動で隠密行動中に、突如現われるドイツ兵というのは相当怖い。
 しかし、この映画の鋭いところは、勝利した連合軍を善そのものには描かないこと。かなりリアリステックに台本も迫っている。エリスが、勝ち誇ったオランダ人らに糞尿を浴びせられるシーン、最後のイスラエルの場面でも砲弾の音が聞こえ、戦争が終わっていないことが強調されています。
 伏線も非常に効果的で、何気ない場面も見逃せません。

 というところで、この映画のすごさの100分の一も伝えられませんが、必見の映画です。今年度、私が観た映画ではトップかな?(今年私が見た映画本数が少ないので、もっと色々映画はありますが・・・)

 ちなみに配偶者もいい評価をこの映画に与えてますが、ムンツェ役のセバスチャン・コッホは『善き人のためのソナタ』でも主演してすばらしい演技を見せてくれたと教えてくれました。残念ながら私見逃してます・・・。