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アジア映画、ワン・リーホン、チャオ・ウェイ大好き! 近頃はPerfumeとグランパス、ベースにもどっぷり。

玉=『シンデレラマン』

2006-05-24 18:39:02 | 映画一般
 昨日は玉石混交の石の方の話でしたが、今日は「玉」の話を。

 今回、配偶者が借りてきて異口同音に「良かった」と評価を受けたのが、今年1月に公開された『シンデレラマン』。配偶者のみならずあまり映画に縁のない配偶者の母親(たまたま遊びに来ています)も「あのボクシングのづらー。よかったよー」と静岡弁でほめておりました。
 ラッセル・クロウと、レネー・ゼルウィガーが夫婦を演じています。映画の宣伝文句は「実在した男、実在した奇跡」でした。
 時は1929年、大恐慌時代。腕を故障したボクサーが家族を支えに再び復活する話。とまとめてしまえば簡単ですが、家族のためにプライドを捨ててでも生きるその姿は逆に凄みを感じさせました。

 レネー・ゼルウィガー(この名前がすぐに覚えられずに何度も「なんだっけ?」と聞いて家族にひんしゅくされたのがシャクの種、今回はちゃんとHPをチェックして書いてます)が良かった。この時代にピッタリの姿かたちで、配偶者は「美人じゃないけどいい俳優」だと評価。これは私も同感です。

 ボクシングを描く際には映画でも、漫画でも、その背景に貧困の問題がどう描かれるかで深みが異なる気がします。「ロッキー」も第1作では、貧しいことが一つのバネとなっていましたし、「明日のジョー」も貧困・貧しさが丹下ジムにあふれていました。それゆえに、スポンサーがつき別の立場に立った力石徹がライバルとして成立します。
 「シンデレラマン」も背景の恐慌と貧困を描いたことで成功したと思います。

 ぜひご覧ください。