同じ社会主義国である北朝鮮とラオスは友好国関係にあるようです。
例えば、ラオス国銀行券(お札)はすべて北朝鮮で印刷しているそうですし、ちょっと大掛かりな式典などで披露されるマス・ゲームは、北朝鮮から専門家を招いて指導を仰ぐそうです。
そんなラオスの首都・ビエンチャンに一軒だけ「北朝鮮レストラン」があります。
店内はどうなっているのか、そしてどういうものが食べられるのか、以前から少々興味があったのですが、諸事情を考慮して遠慮しておりました(まさか友好関係にある国で、食事中に突然拉致! なんてことはないでしょうけど、でもヨノナカ何がどうなるかわかんないですもんね)。
今回、妻から「そろそろ行っとくか?」と提案され、成り行きで行くことになりました。
・・・私の警戒心ってその程度なんです。
その名もピョンヤン・レストランです。
店内は思った以上に明るく、奥に小規模なステージとカラオケセットが設えてあります。迎えてくれたのはきれいなウェイトレスさん。
このお店、4~5人いるウェイトレスが全員美人なんです。
以前この店に来たことがあるヒトに聞いたところでは、ショータイムがあって、この美女たちがステージで民族舞踊を披露してくれるんだとか。
オジサンは期待してニヤニヤしちゃう。
お飲み物は? と訊かれ、半分試すような気持ちで、ジンロある? と尋ねてみました。そしたら「ある」って。
でも「ジンロあるけど、北朝鮮の焼酎もある」というので、注文したら出てきたのがコレ。
霊通酒・リョントンスルであります。漢字表記はオカルト的な名前でありますが、口に含むと味はジンロに似て甘く楽しいお酒。アルコール含有率25%。
ちょっと薬品っぽいノド越しがあるけど、ま、酔っちまえば気にならない。
その後も「チヂミ(日式)」というボンヤリした味のお好み焼きを食べたり、豚の三枚肉を焼いてもらって食べたり、ごく普通の食事でありました。
残念ながらいくら待っても民族舞踊のショータイムは始まらず、〆めに「冷麺300g」というのをもらって食べて帰路に着きました。
まぁまぁのお味で、ハライッパイ食べてもお一人様千円強、というリーズナブルなお値段。
また行こう。