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ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

07千歳JAL国際マラソン(フル)

2007年06月03日 | 完走記

勝利の美酒はまたしてもお預け、でも清々しい充実感がある。

 

 

 朝から空は曇っていた。会場の隅っこで、気持ちを集中し、レースのスケジュールを立てた。…前半の登りはキロ6分のペース。後半の下りに入っても35キロまではキロ5分40秒に抑える。心拍数は160bpmを超えないようにする。残り35キロですべてを出し切る…。ガーミンをハートレイト160bpm以上、ペース5分20秒/km超でアラート設定した。ヴァームを1パックゆっくりと飲んだ。荷物を預かってもらい、時間ぎりぎりまで粘ってトイレに並びすべてを出し切った。10分前にスタート地点に移動。相当な人数で混雑していた。混み合わないところに陣取ったが、かなり後方か。  定刻にスタート。スタートラインを超えるまで2分少々経過。これ以降のタイムは中間地点以外は手元計時である。直後の公園内は人波が続き全く先が見通せない。とにかく焦らずに流れについて行くことにする。4キロ辺りから徐々にバラけてきたものの、予想外のスロースタートとなった。<5km:32分31秒>

 

 比較的なだらかなコースとなり前方が開け、先に行きたくなるが自重する。しかし自然にペースが上がってしまい、何度かガーミンがアラーとしてくる。おそらく瞬間的にキロ5分20秒を超えているものと推測する。林間でもGPSが機能しているということなのだろう。頻繁にガーミンの表示を見ながらランニングフォームを修正しながら進む。後ろ姿の美しい女性には(少ししか)目もくれずに。<10km:1時間01分40秒(29分08秒)>

 

 いよいよ登りに入ってきた。気がつくと陽が一杯に降り注いでおり、水分補給を忘れないようにした。無理にペースをあげることなく周囲の流れにあわせて進んだ。<15km:1時間32分05秒(30分25秒)>

 

 連続する登り坂に辟易してくる。ペースが若干落ちた気がするが、そんな挑発には乗らず、もう少しでピークを迎えることを思い出す。心拍数は160bpm以下をキープできており心強い。<20km:2時間03分28秒(31分23秒)>

 

 間もなく折り返しのランナーとすれ違うようになる。もの凄い人数と速さ、まるで激流のようであった。今にして思えばあれがサブ4ラインのランナー達だったのだろう。中間地点の表示は2時間12分台を示していた。この時点でサブ4は無理と判断し、抑えのレース展開をじっくり体験してみようと思った。コースは下りとなり、自然にスピードが上がるが、予定通りキロ5分40秒を目安に抑えることにした。<25km:2時間31分53秒(28分24秒)>

 

 単調なコースが続く。気温も上昇しているのだろう。5キロ毎のエイドが有り難い。給水し、食糧を補給し、スポンジの水で頭と足を冷やした。ついついペースが上がってしまうが、フォームを点検しながら抑える努力を重ねた。<30km:3時間01分56秒(30分03秒)>

 

 ついに緩い登りが見えてきた。歩き始めるランナーが出てくるところだ。ここでの無理こそ禁物だ。スピードを落として心拍数を見ながらゆっくり進む。登りきった国道の前で無情にも車両通行のために止められた。屈伸した後でエアーサロンパスをかけてもらう。一息ついたせいか、抑えの糸はここで切れた。アスファルト道路に出るやペースをあげた。照り返しの強い国道沿いの歩道を進む。過去2回大幅なペースダウンを強いられた、私が下克上の道と呼ぶ辺りにさしかかる。今年は快調に足が上がっていて、嬉しくなる。申し訳ないが過去の私と思われるランナー達を一人二人と抜いていった。<35km:3時間31分46秒(29分50秒)>

 

 アスファルト道路をずんずん進む。暑いが昨年よりは風があるのが救いだ。頑張ってはいるがやはりペースが若干落ちてきた。心拍数も上昇し、ガーミンがひっきりなしにアラートを発してくる。しかしまだ足は上がった。あとはこれがどこまでもつのかである。<40km:4時間01分55秒(30分08秒)>

 

 川沿いの道に入る。沿道の人たちからの声援がくるようになり、なんとか声を出して応える。残り2kmを切ってからはさすがに辛くなった。残念ながらペースが上がらない、いや落ちてきた。歩道のちょっとした登り勾配でもきつく感じられる。ようやく見えてきたゴールに向かって最後の力を振り絞り、必死に駆け込む。ゴール!<記録:4時間15分38秒(13分43秒)>

 

 今回のレースは記録こそ、2週間前の洞爺湖マラソンとほぼ同じタイムであったが、最後まで走り切れたというのが、走後の充実感に繋がっている。前走でも最初を思い切って抑えられたら良かったのであろう。

 

<今回の千歳>

 

 <前走の洞爺湖>

 

 

  昨年の記録と比較しても、前半の抑えた走りが後半のペースダウンを防いだと思われる。次の目標は前半の抑えをどの程度にするかがテーマとなる。  これで今年前半に予定していたレースが終了した。暑さの苦手な私は夏場は練習不足となるのが通例であるが、できればLSDとインターバルの複合練習で走力をアップし、秋のレースを目指していきたい。


洞爺湖マラソン07

2007年05月20日 | 完走記

目標達成ならず!

 今日は実は途中の経過をあまり覚えていない。それだけレースに集中していたからなのか、単に頭が悪くなっただけなのか、分からない。

 昨夜までの雨はあがったが、強烈な風の吹く朝を迎えた。スタート地点にかなり近い旅館だったので、朝の準備時間には余裕があった。

 申告制なので4時間以内のスター地点に並んだ。スタート後逆送してからの折り返しまでは、人が道幅いっぱいに広がって走るので、コース取りが難しかった。折り返してからは人がばらけていくらか楽に走れるようになった。このあたりは「クリール」に書いてあったとおりである。5キロ:29分02秒。

 風は走り出すとそれほど気にならなかった。朝の雲は吹き飛んで、その後はずっと太陽が姿を現し、新緑のコースはとても気持ちの良いものであった。1キロ約5分15秒でほぼ一定の速度を保った。先日の「楽しむ会」より若干速いペースだがさほど苦にならなかった。10キロ:55分18秒(5キロ:26分15秒)。

 この後15キロまで坂の連続となる。これはyu1さんから得ていた情報どおりであったが、なんとかスピードをあまり落とすことなくクリアすることができた。いま振り返ってもそれほど無理したとは思えない。15キロ:1時間22分00秒(5キロ:26分42秒)。

 その後も小さなアップ・ダウンが続く。日差しがやや強く感じられるようになり、エイドで配られるスポンジが有り難い。同じようなスピードの走者が列をなして走っている感じだ。20キロ地点が近づくとペースの維持がいくらかきつく感じられるようになった。20キロ:1時間49分06秒(5キロ:27分05秒)。

 20キロ過ぎのエイドでバナナをいただく。中間地点を通過、1時間55分少々だったと思う。このまま行けば何とか目標を達成できるはずだが、どこまでこのペースが維持できるか不安だった。25キロ:2時間15分26秒(5キロ:27分20秒)。

 いったん給水でスピードが落ちると立て直すのに踏ん張りが必要となってきた。1キロ5分30秒前後にペースが落ちてきた。なんとか5分40秒以内を堅持したいと頑張った。この辺りはちょうど中島の裏側が見えているはずなので、何度かそちらの方を見遣る。payaさんの写真のように「ひょっこりひょうたん島」のように見えたので、やはりそうだと納得する。実はこのころからきついと感じだしていた。30キロ:2時間46分12秒(5キロ:29分45秒)。

 コースは平坦だった。周囲に遮るものが無くなったせいか、日差しが厳しく感じられた。給水地点では必ず給水してきていたが、膀胱にも尿が溜まってきていた。夕日の見える渚公園という洒落た名前の公園でトイレに入る。混雑していた。用を済ませて足の屈伸を繰り返す。コースに復帰すると元気が戻っていた。遅れたタイムを取り戻そうと気持ち無理をしたかもしれない。隣を併走していた若者があと1キロ6分ペースでも4時間切れると話しているのを聞きながら、それとは裏腹に徐々に私のペースが落ちてきた。足が上がらないようになってきたのが自覚された。35キロ:3時間17分51秒(5キロ:31分38秒)。

 35キロを過ぎると再び湖岸の涼しいコースへと入った。もうかなり足にきていた。股関節は大丈夫だったが、とにかく足が上がらない。それに加えて背中が痛くてたまらなくなってきた。走る体勢を続けることが困難になり、ついにたまらず歩いた。もうこの辺りになると歩いているランナーがたくさんいた。そのせいで気がゆるんだわけではない。4時間耐久走の時におやぢさんにズバリ指摘されたとおり、背筋の弱さが露呈した。筋トレをしておけば良かった…、今さら後悔しても遅い。歩いてしまうと当然1キロ6分どころではなくなった。歩いたり心持ち走ったり、痛さと疲れで内心もう投げ出したい気分だった。40キロ:3時間59分06秒(5キロ:41分15秒)。

 サブ4の目標はつい今しがた完全に潰えた。ゴール前には4時間以内でゴールすること期待して女房と娘が首を長くして待っているはずだ。とても残念である。あとはただひたすらゴールを目指すだけだった。ゴール。その後は疲労困憊でしばらく座り込んだまま立ち上がることができなかった。暫定記録:4時間18分05秒。

 休憩後身体が冷えてきたので、泊まっていた旅館の温泉に向かった。汗を流して湯船に浸かっていると、すぐ隣で満足した表情で「気持ちいいなー」と思わず声をあげた人がいた。私も笑顔を返すと、それをきっかけに少し話が弾んだ。ほとんど同じようなタイムでのゴールだったようだ。それでも彼は昨年よりも約30分短縮したと喜んでいた。次は私と同じく千歳だという。再会できれば良いですねと、別れた。

 私は自分の不遜さを思い知らされたようだった。これが私の実力なのだ。エリートランナーでもないのに自分の力を過信して、今回サブ4が達成できなかったからと落ち込む必要はないのだ。一生懸命鍛錬してレースでその力を試してみる。結果はあくまでもその時の自分の実力を反映している。悔しかったら次にまた頑張れば良いのだ。

 ここで実力がなかったと言っているだけでは身も蓋もない。反省と次への努力設定だ。

1)前半のペースが速すぎた。次回は前半もう少し自重してペースを抑える必要がある。この点は女房にも指摘されたことだが、私はいつも同じ失敗をしているような気がする。

2)背筋が弱い。これからは意識して背筋を補強する運動を心がけよう。おやぢさんを真似てできるだけ筋トレをしよう。

3)後半のバテ。後半のエネルギー枯渇状態でもうまく自分の脂肪をエネルギーに変換できるように、ヒラオカのゲンさんお勧めの、空腹時の練習を取り入れることにする。

4)私はフルの柄ではないのかもしれない…。

 皆さんに篤い応援いただいたが、今回は以上のように残念な結果に終わってしまった。まずは次に向かって再度頑張ることにする。しかし次の千歳は自分がフルに挑戦し続けられる柄なのかどうかをじっくりと考えてこようと思っている。正念場だ。


マラソンを楽しむ会’07

2007年05月13日 | 完走記
 昨夜なにも用意しないで寝たものだから、今朝の慌てぶりは尋常なものではなかった。なんとか急いで準備して、会場近くの駐車場に到着したときには既にあと15分を切っていた。バッグと靴を手に、走って会場に向かう。時間がないのでこれがアップだと自分に言い聞かせる。途中でyu1さんに声をかけられた。受付を済ませ、とにかく急いで準備に取りかかる。あと10分もない。カッチさん、たしろさん、kuriさん、ichanさんとご挨拶するも、内心それどころではない。あと1分という声が聞こえたような気がした。なんとか用意ができて、足の屈伸を何回かして、最後尾に並ぶ。携帯で写真だけは撮った。実は昨年もこうだった。全く同じパターン、なさけなか~。



 8時30分、予定通りスタート。まずは1キロ6分程度のゆっくりとした滑り出し。実は今日のレースは、来週に迫った洞爺湖マラソンを1キロ5分40秒以内で走りきれるかどうかの調整的意味合いがある。ゆっくり走り出してはみたものの、前のグループとの差がどんどん開いてゆく現実を目の当たりにすると、やはり自然とペースが上がってくる。気がつくと、1キロ5分20秒前後になっていた。ふだん一人で走っている時にはすぐにへばるのに、こういうレースの時には不思議と頑張れるものだ。

 トモさんに追いつき、先に進む。間もなくトップのランナーが折り返してきた。顔に汗ひとつない、痩身のランナーが、べらぼうなスピードで通り過ぎていった。やがて昨年の覇者カッチさんが、いつものように何事もなかったかのような笑顔で手をあげて合図しながら通過していく。少し間をおいて、平然とした表情でkuriさんがやってきた。さすがウルトラランナーだ。そしてふだん通りの表情でichanさん、真剣な眼差しのたしろさん、少し控えめにyu1さんがほぼ1列になって走り抜けていく。私はといえば、とにかくペースを守る走りに徹するだけである。Fr301を時々見やりながら1キロ5分20秒前後で刻んでいった。

 天候は曇り空で肌寒く、いま一つの空模様であったが、走っている最中はほとんど気にならず、むしろちょうど良いコンディションに感じられた。

 私は坂が苦手だ。いつも登りになるとスピードダウンし、ズルズルと後退し、戦意を喪失してしまう傾向が明らかに強い。このコースにも実は小さな坂がある。河川敷から堤防に上がるところ、そして2本ある橋の中央部に堤防から昇ってゆくところだ。そんな小さな勾配でも長く走っていると、ヤワな私の足には堪えてしまう。今回はこの登りでなるべくスピードを落とさないように心がけた。

 10キロコースを2回走り、最後の端数あわせのコースを折り返し、ラストに堤防に駆け上がってゴールとなる。なんとか全体を1キロ5分20秒のペースで走りきる。当初は1キロ5分40秒以内でどこまでいけるかが心配であったが、この調子で本番を走りきれたら何とかなりそうだ。良いイメージを持って目標のサブ4に挑戦しようと思う。

 レース後は「とかちeRC」の第1回焼き肉パーティーとなった。フルを走り終えた代表のichanさんを待って、ハーフを走った、たしろさん、kuriさん、そして私の4人で、たらふく食べて楽しいひとときを分かち合った。企画のichanさん、買い出し係のたしろさん、ありがとうございました。

 ところで管内のマラソン大会は年々減少しているが、帯広ランナーズ主催のこの大会は本当にメンバーの方たちの心づくしの大会である。こうした楽しみの機会を作ってくださった皆さんに、心からの感謝を申し上げたい。どうもありがとうございました。

第27回北海道ロードレース(ハーフ)

2006年10月22日 | 完走記

 とうとう今年最後のレースとなった。ビジネスホテルでの朝食バイキングでしっかり腹ごしらえをし、大問題を未然に防ぐ方策も成功し、勇んで出発!当然ベストを尽くし良い結果を残して終わりたい、と切に思う。

 予定通り8時過ぎには真駒内公園に到着。天候は晴れ、気温は10℃だという。9時、再度トイレを済ませ、ブレーカーを着用してアップを開始する。スタート直後のコースをゆっくり試走してみる。昨年の札幌マラソンで逆方向から登ってきて大失速した公園内の坂は今日は意外に気にならなかった。ナナカマドの実の向こうに藻岩山が見え、ここもすっかり秋の装いだ。

 清々しい気持ちでアップを終え、更衣室にて半袖シャツに半パンの勝負服に着替える。だが、その直後からだんだんと雲行きが怪しくなる。風も出てきて肌寒い。気持ちに少々動揺があるが時間も迫ったので、手荷物預かり所に急ぐ。トラックに出て何度か軽く走り身体をあたためた後、中段に整列してスタートを待った。と、突然号砲。なんの合図もなかった?ので驚きの声があがる。

 競技場内はもちろんその後の公園内も団子状態のまま、かなりのスローペースで進む。焦ってダッシュ&スローを繰り返しエネルギーをたいそうロスした昨年の札幌マラソンの轍は踏むまいと、ここでは自重し慎重に一定のペースを維持した。心拍数で150、キロ6分前後のペースだ。公園内を抜けると、河川敷のコースに抜ける下りを利用して徐々にスピードを上げた。折り返し地点までは川下に向かう下りコースだから、登りの苦手な私としては、ここで時間を稼いでおかねばならないところだが、スタミナも足りない私なので、無闇に頑張りすぎては後半ばてるに違いない、云々。走りながらあれこれ考えていたが、心拍数160台、キロ5分を切るくらいのペースに、自然に落ち着いていく。<5km;25分50秒、区間平均ペース;5分10秒/km>

 これまでにないくらい気持ちよく走れている。出走前は肌寒かったが、走ってしまうと丁度良い気候だ。往路は向かい風だが復路は追い風となりきっと楽だろう。キャップはつばを後ろに回してかぶりなおした。と、ここで予想外の事態が発生。突然ガーミンの心拍計が作動しなくなったのだ。これまで頻繁に確認して160台を維持してきた心拍数が表示されなくなった。焦った。注意がそちらの方に向いてしまい、胸に当たっているセンサー部の位置をずらしてみたり、ガーミンの表示切り替えをあちこち動かしてみたりしたが、一向に改善しない。しばらく行くと給水地点が見えてきたので、説明書に確か装着前にセンサー部を濡らせと書いてあったのを思い出し、コップの水を手につけてセンサー部を濡らしてみた。しかし応答なしだ。仕方がないのでその後はペース表示でキロ5分以内を目安に走ることに方針転換。これでもなんとかなるだろう。やがていつとはなしに心拍計は回復したが、その後も何度か表示のとぎれることを繰り返した。そんな不安定な走りをしている時だった。一人のランナーに抜かれたのだが、そのランナーはなんと私を抜いた直後に私の直ぐ前に斜行して入ってきたのだ。私は前を塞がれてしまった。仕方なく私は後退してからスピードを上げ外回りをしながら空きスペースであるそのランナーの先に出ざるを得なかった。抜いたんだったらそのまま一気に抜き去って行って欲しいものだ。斜行だけは迷惑というより危険だと思う。<10km;50分34秒、区間平均ペース;4分56秒/km>

 私としては速いペースで走ってきたせいで、折り返しが近づくと急激にペースが落ちてきたのが分かった。折り返し地点を過ぎるとなだらかではあるが登りとなる。これからペースが落ちるのは必至である。案の定ペースはキロ5分台になってきている。心拍数も少し気を許すと150台に下がってしまう。なんとか身体を前傾する気持ちを保って、踏み込む足に力を込めて走るようにした。それでもやはりパラパラと後続に抜かれるようになる。後半に強い人が羨ましい。普段の走り込みが重要なのだろう。でも私にはこれ以上の練習時間を作るのは難しい、等々。例によってついつい言い訳がましいことを考えてしまう。しかしまだ先が残っている、とにかくベストを尽くすだけだ。<15km;1時間16分43秒、区間平均ペース;5分13秒/km>

 そろそろ残りの橋の数も少なくなってきた。ここからどれだけ踏ん張れるかだ。時間的余裕は少ないが、幸いまだ余力は残っているような気がする。一気にスピードは上げることはできないが、とにかく同じくらいのスピードで走っている前のランナーを目標に少しずつ差を詰めていくように意識した。そうやって何人かに追いつき追い越した。もちろん何人もに抜き去られたが。いよいよ河川敷から真駒内公園に入る登りとなった。ここでもなんとか失速を免れるよう気持ちだけはももを上げて足に力を込めた。最後のカーブを曲がり橋を渡るとゴールが見えてきた。今回も110分ギリギリのようだ。最後にえいとばかりにスパートしてゴール!残念ながらまだ余力が残っていたみたい。いやこれが現時点のベストなのだと思う。丁度良かったんだと思う。<ハーフ記録;1時間49分54秒、区間平均ペース;5分15秒/km、ハーフ平均ペース;5分10秒/km>

 走り終えて、もらったお茶缶を飲み干し、トイレに行ってビックリ。一瞬血尿かと思うが如くの濃縮尿。走る前にスポーツドリンクを400cc程飲んでおいたのだが、途中の水分補給が不足だったらしい。上記の事情で往路ではほんの一口、復路でもコップ半分くらいしか水を飲めなかったからだろう。普段の練習時の20km走では水分補給なしで走っているから大丈夫と安易に考えていたが、今後のレースでは気をつけようと思う。身体は水を欲しているのだ。要チェック。

 ゆっくりと着替えを済ませると、間もなく抽選会が始まった。これがまた凄かった。景品もなかなかユニークで、延々と抽選会が続く。30分以上も立ってみていたが、小雨もぱらつき、お腹も空いてきたので、私は途中で帰ることにした。近い番号で当たっている人が何人もいたから、頑張って残っていたらひょっとしたら私も当たっていたかもしれない。

 先月の豊頃の大会に続いて2大会連続でのハーフ110分切り。また札幌の豊平川沿いコースでの初めてのハーフ110分切り。嬉しかった。初参加ではあったが、北海道マラソンクラブが主催のこのレースで、私は楽しく充実のうちに今年の最終レースを完走することができた。運営に当たってくれた皆さん、本当にありがとうございました。


第23回豊頃サーモンマラソン(ハーフ)

2006年09月17日 | 完走記

 朝、恐る恐る窓の方を見やる。女房が良いお天気だと言う。やはりそうだったか。ichanさんの晴れパワーの威力は相当なものだ。しかしあまりに暑くなることを警戒し、内心複雑な心境である。とにかく私は暑さはダメだ。それに寒さもダメだ。なんだかよく分からないが良いコンディションになって欲しい。なぜなら今日は最後の豊頃サーモンマラソン大会の日、そして平地でのハーフ110分切りを目指す今シーズン最後のチャンスの日なのだから。

 朝食を済ませ、今日も女房マネを伴っていざ出発。豊頃が近くなると辺りにガスがかかりヒンヤリとしてくる。駐車場に着いて受付を済ませていると、ガスが消え陽光が注ぎだした。暑くならずにいて欲しいと願う。きっとみんなも同じ気持ちだろう。その時woyadiさんに遭遇。日焼けし引き締まった精悍な姿だ。どことなく表情、態度に余裕を感じさせる。体育館に移動するとカッチ&トモさんの立てたと思われる楽走の幟が見えた。すでにyottiさん、そしてichanさんご夫妻も到着していた。和やかな雰囲気。

 開会式に参加。やはり豊頃サーモンマラソンは今回が最後とのアナウンス。これで管内の秋の大会は無くなったのかな、残念。これまでの運営にこころから感謝である。その後カッチさん、yottiさん、woyadiさんと4人でアップ。そして今日も一応トイレに向かう。よし、オーケー。着替えてスタート地点に向かう時に、yu1さんとご子息K君に出会う。なんと応援に来てくれたとのこと。ありがたい。なんとしても目標を達成したいものだ。スタート地点で釧路のスコップさんに初めてお会いした。一同で記念写真を1枚。

 9時30分出発。昨年同様に前方からのスタートだ。キロ5分が目標だが、どうしても最初は周りの速い流れに巻き込まれそうになる。なんとか4キロぐらいまでは約4分半を維持して進む。その後徐々にスピードが安定しキロ5分ペースに落ち着く。途中で後方から声をかけられた。娘の札幌での中学校時代の担任だったH先生だ。毎年見応えのあるランニングの年賀状をいただいていた。頑張りましょうと言い残すと、フルの大津を目指して瞬く間に姿が見えなくなっていった。

 折り返し地点が近づき、速いランナーたちとすれ違う。先頭から間もなくichanさんが登場、ついでカッチさん、すぐ後にyottiさんと続いた。私はすでにかなりの差をつけられてしまっていた。でもなんとかキロ5分前後のペースを維持すればなんとかなる筈と自分に言い聞かせる。折り返し地点を過ぎると、woyadiさんがやって来た。良いペースだ。声をかけると大きな声が返ってきた。気持ちが乗っている感じだ。

 後半になるとどうしても疲れが出てくる。FR301によれば実はこれまでずっと心拍数が160を越えていた。こんな状態で最後まで走りきることってできるのだろうか、とふと思う。練習では160台で走っていたが、それは短い距離での話。レースで心拍数を見るのは初めてなので心配になる。

 それでいて心拍数が150台に落ちるとこれはいかんと頑張り出す。これって結構良い目安になる。堤防が近づき走路が緩い登りとなってくる。スピードが落ちる、心拍数も下がってくる。頑張ってもペースがなかなか上がらない。この辺りは苦しいところだ。周りのランナーも同様のようだ。何人かを抜いて何人かに抜かれた。ようやく橋にかかる。目標時間まであと2分。やばい。力を振り絞ってスピードを上げる。最後の直線はダッシュだ。一人を抜いたが、それは問題ではない。問題はタイム。ゴール!ぎりぎりのところで110分切りを達成した。記録:1時間49分52秒。

 待っていてくれた仲間の傍に座り込んで、もらったドリンクを飲み干した。疲れたが、心地よい満足感で一杯だった。初めて平地でのハーフ110分切りを達成した、最後の豊頃サーモンマラソン、記憶に残る大会となった。ありがとう!