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プーチン問題、パート5

2022-04-24 10:25:22 | パソコン相撲
本題に入る前に、所感から載せます。

私は前から、ロシアは不思議な魅力を持った国だと思って来た。
ロシア文学、絵画、音楽、演劇などが独特の素晴らしさがあると。
特に、ドストエフスキーの深遠さ、頭を殴られるほどに心酔している。
トルストイの求道精神は神がかっている、魂の昇華に魅せられる。
ムソルグスキーの奏でる音には、ロシアの大地の歴史までが顔を出す。

民族もそうである。どこかヨーロッパと違う感も否めない。
やはりこの民族は、辿って来た歴史、すなわち民族の移動の過程で違いが出て来たのでは。
太古のスラブの地が、今のウクライナあたりとして、この民は北へ北へと移動した。
これは、移動せざるをえなかったのであろう。追っての他民族の来ない、より寒い大地へと。
侵入して来たノルマン人に奴隷にされていた。スラブの語源は「奴隷」である。

その北へと逃避の過程で、今度はアジア系のフィン族と遭遇していった。
明らかに異質と思ったのでは、ヨーロッパから外れれば外れる程、異空間になっていった。
おそらく、とんでもない戸惑いに包まれ、夢の大地に入ったと思ったのでは。
フィン族とは、今のフィンランド人のことである。ハンガリーもアジア系が元である。
エストニア人もフィン族の末裔。モスクワあたり一帯はアジア系の大地だった。
スラブ民族は混血していったのである。これはアジアとの出会いであった。

さらにである、13世紀からのモンゴル支配250年で、アジアの恐怖を知る事になる。
当時のモンゴルは野蛮ゆえに強かった、ロシアはヨーロッパ精神が足かせとなった。
ロシアからすると、東方から黄色い顔をした野蛮人が大挙襲来して来たと。
騎馬民族の急進さには叶わない、国土は蹂躙され殺戮の嵐に包まれた。
スラブ民族は東の異世界、アジアの恐怖に対峙する事となり、従属していった。
このモンゴル支配の「タタールの軛」で、またまた、スラブは変わってったのである。
あえて言う。この抑圧がロシア民族の、生き抜く上での「ずるさ」に繋がったのでは。
これで、また混血が進む。アジアの血が、様々に作用してきて、より独自にと。

それがである、モンゴルが去った後、まるで真空地帯が生まれた。
スラブ民族は解放後、東の大地へと目覚めていったのである、先には何がある。
もはや敵なしである。かつての仇を獲るかのように、どこまも征服していった。
北は極北へ、東はベーリング海峡を越えアラスカへ、沿海州、サハリン、千島へと。
スラブ、そうロシアを目覚めさせたのは、モンゴル帝国ではないかと、思う次第。

その民族を理解するには歴史を知るのも、重要と思う。歴史は鏡。
様々な問題解決を解く鍵が、歴史にある、とも言われている。
そこで、今のプーチンのウクライナ侵攻、いや侵略である。
もはや占領どころか、ドンバス併合の野心は明らか、侵略戦争である。
一人の起こした戦争は、その一人が消えれば終焉なのか。いや、もう遅い。
まことに残念ながら、私の好きなロシアそのものが、悪者になってしまった。
ロシアの良心はどこへ行った。あのプーチンには、何もない。

本題、私はクーデターを期待する。
軍、治安機関、そして大勢の民の良心に期待する。

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