ブログ雑記帳

日々の雑記帳です。オストメイトに関することや、パソコン、散歩など、日々の出来事について気が向いた時に書いています。

消化器系ストーマのオストメイト(人工肛門保有者)のための講習会の報告

2014-09-24 09:13:14 | オストメイト
9月21日の日曜日にJR総武線亀戸駅近くの江東区亀戸文化センター(カメリアブラザ)で消化器系ストーマのオストメイトのための講習会が行われました。

カメリアブラザはJR亀戸駅から徒歩2分の便利な場所にあります。




講師はNTT東日本関東病院の古嶋薫Dr.と東京逓信病院の祓川惠子WOCN(皮膚・排泄ケア認定看護師)。





最初に日本オストミー協会東京支部長の挨拶があった後、東京医療センターのNTT東日本関東病院の古嶋薫Dr.のお話しがありました。

古嶋先生は消化器系ストーマの造成術や合併症について多数の写真を用いてわかりやすく説明してくださいました。



オストメイト用装具業者の装具紹介のあと休憩に入りました。

休憩時間では熱心に装具業者と話をされる方もいました。

休憩後、東京逓信病院の祓川惠子WOCN(皮膚・排泄ケア認定看護師)のお話しがありました。
先生は消化管ストーマ(人工肛門)のストーマケアを中心に
大変わかりやすいお話をしていただきました。






質疑応答では両先生に対し、オストメイトにとって大変役に立つ質問がありました。






参加者には大変有益な講習会になったかと思います。

世田谷区の蘆花恒春園を散歩

2014-09-17 18:53:59 | 散歩
13日の土曜日に世田谷の蘆花恒春園へ。
中野からJRで新宿に出て京王に乗り換え八幡山駅に下車。
蘆花恒春園まで徒歩15分。
途中はやや古い都営アパート群。

アパート敷地は緑が多くキバナコスモス、ヒルガオ、サルスベリ、ユリ?などが咲いていた。


ヒガンバナも咲き始めていた。

環八通りを渡って蘆花恒春園へ。
ここは徳富蘆花の旧宅を中心とした公園。

花の丘にはNPOや小学生が草花を育てている。

今は、コスモス、キバナコスモス、カンナ、ケイトウ、ヒマワリなどが咲いている。





木花としてはサルスベリやムクゲも咲いていた。


草地の広場や児童公園もある。

徳富蘆花記念館へ。
徳富蘆花は今はやや知名度が落ちているようだが、小説『不如帰』がベストセラーになった明治大正期の作家。
随筆の「自然と人生」は昔読んだことがあると思うが忘れてしまった。
当時の蘆花邸を描いた絵や夫妻で世界一周旅行をしたときの写真も飾られていた。

世界旅行をしたときはトルストイも訪問したそうだ。

蘆花邸は母屋、梅花書屋、秋水書院よりなる。渡り廊下でつながれている。
母屋

梅花書屋

秋水書院

秋水書院に寝室と書斎がある。

渡り廊下

結婚記念写真を写しているカップルも。

隣の夫人宅は蘆花の死後、蘆花邸を当時の東京市に寄贈したときに夫人が済むために建てられたもの。但し夫人は近くのゴミ処理場の悪臭に悩まされて1年ほどしか住まなかったとのことだ。

夫妻の墓も近くにある。

京王線の芦花公園駅に向かう途中に世田谷文学館がある。

庭の池が美しい。

日本SF展なる催しでは日本のSF作家の資料が多数展示されていた。

戦前の海野十三から戦後の星新一、小松左京、筒井康隆などの小説家や手塚治虫などのSF漫画家などの資料が満載。
海野十三

星新一、小松左京


戦後のSF作家は仲が良かったらしく「SF作家クラブ」という集まりを作り、たびたび旅行したようだ。
滋賀県の雄琴温泉の宿では「歓迎SFサッカークラブ様」という間違った札が掲げられたという有名な写真もあった。

芦花公園駅前で昼食を取った後、京王線で新宿に出てJRで中野に帰る。

東京国立近代美術館と国立公文書館へ

2014-09-09 13:01:56 | 散歩
9月2日の火曜日に千代田区北の丸公園の国立近代美術館と国立公文書館へ

中野から地下鉄東西線に乗り竹橋で下車。東京国立近代美術館は徒歩3分。

4階の窓からの皇居や都心の風景は美しい。

ここは常設の展示が中心。
特に4階の最初の部屋は有名な絵画が展示されている。

中村彝の「エロシェンコ像」や岸田劉生の「道路と土手と塀」などの重文もある。


荻原守衛の「女」の彫刻も有名。

特に印象的なのは原田直次郎騎龍観音の絵。

次の部屋では石井柏亭の「草上の小憩」の絵がマネの「草上の昼食」をマネしたような絵で面白い。

和田三造の「南風」はいつ見ても素晴らしい。

珍しく竹久夢二の画集も展示されていた。

フジタの戦争画はいつ見ても圧倒される。
サイパン島の民間女性が次々自決する絵は衝撃的。

フジタが製作した短編ドキュメンタリー映画も上映されていた。

「美術と印刷物」という小企画展では美術雑誌の展示などがあった。


国立公文書館はすぐ隣にある。
江戸時代からの貴重な公文書が所蔵されている。

申請すれば貴重な原本を閲覧できるようだが今回は展示されている資料のみを見る。

企画展として戦前戦中に内閣情報部が刊行したグラフ誌『写真週報』が展示されていた。
国の政策を伝える広報誌。
「ぜいたくは敵」など戦時衣生活簡素化を宣伝したようだ。


証書などの有名な公文書の複製も展示されていた。

5カ条の御誓文、終戦詔書、安保改定の詔書など。


平成改元の詔書も。


第1回の文化勲章は長岡半太郎、佐々木信綱、藤島武二など有名な文化人の名が見えた。

終戦の証書は、元の文章を紙を貼ったり挿入かっこを付けて文章を追加したりして
書き直して淨署せず慌ただしく発行したようだ。


北の丸公園を武道館の前を通り地下鉄九段下の駅へ。

武道館では長渕剛の公演が行われるようでリハーサルにも人が集まっていた。

高校の同窓会に出席

2014-09-02 20:52:07 | Weblog
8月30日の土曜日の夕方に高校の同窓会へ。

高校同期の集まりは年に数回あるが正式の同窓会は年1回で
8月の終わりにある。
会場は飯田橋駅近くのホテル・メトロポリタン・エドモンド。

午後は丸の内の美術館で展覧会を鑑賞していたので、JR東京駅から中央線で
お茶の水駅乗り換えでJR飯田橋駅で下車。ホテルまでは徒歩5分。

会場は2階。

今回は36人で去年よりは少ないがまずまずの盛況。女性は6人。


幹事のあいさつの後、講演があるはずであったが、講師が10分ほど遅れたので、
先に乾杯をして食べ始めたたため、講演中も飲食が出来ることになった。



講師は元検察官で現在は防衛庁に努めている方で講演の内容は日本の治安状況や刑務所などの収容状況や経費などの話。

全く知らない話ばかりで非常に面白く感じた。
記憶に残った内容を紹介します。

治安状況

・刑法犯はH14年が約370万件で戦後ピーク。H24は200万件で減っている。

・検挙率が落ちている。H24年の検挙率は53%(S53年は70%)、交通事故を除くと31%にすぎない(S53年は60%)。(交通事故はあまり逃げないので良く捕まる)
そこからさらに窃盗を除くと44%(S53年は90%も捕まった)(今の窃盗は物を盗まず現金だけを盗むのであまり捕まらない)。
昔に比べ検挙率が落ちているのは交通網、通信(携帯など)の発達による。
犯罪者は警察より機動的に犯罪を遂行している。近隣に無関心な風潮の蔓延。

・検挙者中の女性の比率はS20年代は10%程度だったがS62年に20%を超えそれからはほぼ横ばい。その多くは窃盗(万引き)。

・起訴率は34%、多くは起訴猶予、和解。略式基礎などがあるので公判請求まで行くのは7%(140万人中9万人)。地裁などの判決6万人の大半は有期懲役だが執行猶予が6割。無罪は90人で0.14%。
・纏めると検挙率は43%、裁判間で行くのは3.6%、実刑は1.5%(約2万語1千人) なので刑務所に来るのは狭き門であり選ばれた人。

・他国との比較:欧米主要国との比較では日本は犯罪発生率が少ない。ドイツ、英国は日本の7倍。
 殺人は米国が日本の5倍と多い。銃が自由に使えるため。殺人事件の検挙率も日本は98%に対して、米国は64%と低い。米国では殺人の無罪率も高く、刑務所に行くのは1/3程度。

・日本の自殺者はH24年で2万人を超している。交通事故の死者は4400人、殺人被害者は1000人にくらべてずっと多い。つまりわが国では一番気をつけなければならないのはパワハラを行う上司や先輩に負けないよう、心と体の健康を保つこと。ストーカ等による殺人に気をつけるのは最後でよい。

・外国人の不法残留者は約6万人。H5年の30万人に比べて大幅ダウン。日本経済の落ち込みにより裏社会で生きにくくなったため。

刑務所の話
・H19年は平均収容人員は7万人でピーク・当時の刑務所の定員は5万7千人で定員オーバーで大変だった。今の収容人数は5万9千人(定員7万2千人)で収容率8割と緩和された。

・最近は仮釈放の時期が遅く平均在所期間が2年半と10年前より半年長くなっている。

・女性の収容者が増えている。H24年は4600人で10年前の1.5倍。女子刑務官の育成が出来ず女子刑務所(現在8個所)を増やせないため。どこも収容率100%を超えている。人権問題。

・高齢受刑者(60歳以上):絶対数も比率が増えている(18%)。社会の高齢化の影響。刑務所の階段が登れない人もいるのでバリアフリー化を進めている。高齢者は軽労働をやってもらっている。
・さらに刑務所は安全で平等な社会なので刺激が少なく認知証になる人も。トイレに行けずおしめをしている受刑者も多い。刑務官はおしめを取り替える必要があるので大変。

・外国人収容者;ピークより減っている(中国人が1/3)。裏社会で生きている人が減ったため。国籍75カ国。珍しい言語で書かれた手紙のチェックなどで金がかかる。

・患者数は多い。5万人弱で10年前の1.3倍で推移。刑務所に来る人の多くは不摂生で、生活病を多く持つ。また、覚せい剤を回し打ちするためHIV(エイズ)・肝炎の率が非常に高い。医療費がかかる。

・法務省予算は年7千億。内刑務所などの矯正施設は2200億。内7割が職員などの人件費。後は建物費用など。

・受刑者1人1日血辺りの経費は1603円。内3食の食糧費は546円。少年院・少年鑑別所はそれぞれ630円。905円と少し多い。育ち盛りなことと、刑務所では受刑者が自前で食事を作るのに対し、鑑別所では自前で造らず弁当を買うため。

・刑務所の作業は実働5時間。報奨金は入所時は5時間で30円、成績が上がれば最大5時間で200円。一般の賃金に比べると比較にならない少額だが、衣食住が税金で賄われていることを考えるとフリータの方がもっとかわいそうかとも思う。

・職業訓練は60種目ぐらいがあり1万2千人が受けている。6400人が資格取得。収容者数に比較して受けている人の数や、資格取得者の数は少ない。

・国民の税金が刑務所に多くつぎ込まれているのですが、社会で落ちこぼれている人の方との厳しい状況に置かれているのかもしれない。そこをうまくマッチングする必要。

お話の後、改めて乾杯。


食事がほぼ終わったところで参加者の近況の話があった。





最後に次回の幹事団の挨拶があった後、校歌、生徒歌を斉唱してお開きとなった。