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ノア 約束の舟

2014-06-16 07:49:00 | 映画
CG三昧で済ませる映画の多い昨今のハリウッド映画の中で、異彩を放つのがこの作品。

ノアの箱舟(方舟)の伝説は多くの人が何処かで耳にしたこともあるはず。

その箱舟の物語をありとあらゆる文献を元に再現し、さらには箱舟そのものもCGだけに頼らずに実際の木を切り出し束ねて作ったことで、一つ一つのシーンに迫力と演者達の演技に一体感を与えている。

そんな映画としてのしっかりした土台の上に、ストーリーが展開されるが、これは今の時代にも通じるメッセージだ。

神のメッセージに忠実に従うノアと「神の考えは人間と言う存在を認めていない」と真っ向から違う考えを信じるカイン。

カインの思いは、人は「業」と言うものを持つしそういう生き物。戦い、奪い、勝ち取ると言うものなのだと言う、現代社会でも太古の時代でも共通する考え方だ。賛同する見方もあろう。

一方で、神のメッセージを信じただ従うだけではないノアは、神がこの選択にどう悲しんでいるか、何を期待しているのかを深く理解しますます自分自身の使命を全うする事に集中する。
しかしやがてその事がノアの家族に亀裂を生じさせることになる。

クライマックス部分は書かないが、ノアの苦悩には、現代人の苦悩が重ね合わせることが出来る。

そして我々は、ノアの選択こそが神が期待したものであると言う事に救われる。

人間ノアの苦悩と選択の物語に印象付られた映画。中々面白い。

主演:ラッセル・クロウ
ローガン・ラーマン
アンソニー・ホプキンス
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ダーレン・アロノフスキー
アリ・ハンデル(英語版)

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