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震災報道に思う

2016-04-17 11:48:00 | ニュース
熊本を中心とした一連の地震災害の報道。
報道だから仕方ないが、際立っていて、顕著な災害の実態や被災者の様子を、特に映像でわかることを中心に伝えている。

でも、本当に必要な情報は、安否情報だったり、余震への備えなのではないのか?

熊本城が、壁が、橋が・・・は確かに地震の大きさを語る為の目安にはなろう。
被災した人へのインタビューも、自宅を失った人の様子を伝える為には必要だろう。

でも、現地に居る人にとってそれは最優先で必要な情報なのか?

大規模震災が起こったら、エネルギー(電気や熱源)、通信(無線、有線)、食料(水)、医療(医師、看護師、助産婦)の4つが最低限必要なもの。

それらがどこにあり、どこに足りていないかを報道しているマスコミはどこにもない。

それに加え、マスコミは地域外の人が、無意味な支援物資を送ったり、準備なしにボランティアとして現れたりすることは迷惑なんだとはっきり伝えるべき。


阪神淡路のときは、それまでになかった災害だった。だからたくさんの報道ヘリコプターが神戸市街地を低空飛行し、ぺしゃんこになった家屋の下で生存している人の声をきく時の邪魔になった。まるでごみのような名前だけの支援物資が大量に届いたり、賞味期限の短い食品が届いて結局処分された。まさに火事場泥棒のようなことが起きたことなどがあった。また自衛隊への出動要請をする知事が被災し、自衛隊への出動要請が遅れた。当時、自衛隊はそれを「訓練出動」で乗り切った。

一体どれほどのキー局がそれを報じた?


それが、徐々に改善されてきていて、迅速な自衛隊の出動、警察官の配備がなされているのだが、マスコミの報道はその内容も姿勢も変わっていない。 



阪神淡路も、神戸市だけが被災したのではない、当然淡路市もそうだしあまり知られていないが豊中市でも被災している人がいる。

東日本大震災も、三陸沿岸の小さな街や村も被災しているが、いつも大船渡、福島などばかり。

平野部が少ない三陸海岸は集落が孤立しやすかったはずである。それをなぜつぶさに報道しなかったか?


そして、マスコミは「被災した人たちが、自力で再生する為に、何に困るのか」も報道すべきである。マスコミは政権を批判的に監視する機能を持っているのと同じく、何がなされるべきで、何がなされていないかを批判するのも必要である。

その姿勢がまるまる欠けている。


政府批判、政権の監視機能などとえらそうなことをいいながら、自身の改善機能を持たないのが実態である。


マスコミはもっと真摯に自らのもつミッションを見直せ。そして報道すべき事をきちんと選び、センセーショナリズムによらない、地味でも意義のある報道を正義とせよ。








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