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政党の品格

2009-02-15 02:29:27 | ニュース
 大相撲横綱朝青龍のガッツポーズに品格を問う人がいるそうだが、それよりももっと品格に問題があるのが、政治家ではないか?

 せっかくの自民党下野のチャンスに、いきおいづいて民主党の前原氏が麻生総理に「詐欺師」と言ったり、今度は菅氏が小泉元首相に「愉快犯」と言ったりと、いずれも完全に「犯罪者」としてのレッテルを相手に貼り付けて非難しているのはちょっと問題ありではないか?

 この程度の語彙しかないとしたらまさに品格の問題だし、そもそもそういう憶測に基づいた非難(批判ではなく)は政治とはまったく関係ない次元の話で、政治家がやっていいことだとは思えない。

 
 民主党がどれだけ自分たちは自民党と違うんだと叫んでも、やってるのは従来の野党がやってきた「批判」であり、自らの政策と自民との政策の違いを国民に訴えかけることに力を注ぎきっていない。もっとちゃんとやろう。本気で政権とるなら。

 最近はさらにその状況が悪化してきて「批判」よりも程度の低い「非難」に終始しているから目も当てられない。


 一方、国語の勉強しろ!といいたくなるぐらい漢字がちゃんと読めないのは、品格の問題といわれても仕方がないし、また、言うことがはちゃめちゃな印象を与え続けていることに平然としている首相にも品格というのがあるのかとも問いたくなる。



 以前にも書いたけども、人間はいずれ働けなくなる時期が来る。それは老いだったり病気だったり。そうなったときにでも安心して生活してゆけることが本当の“社会保障”であるべきだ。そのための制度が年金だったり国民皆保険だったりするわけだが、この設計図を大幅な見直しどころか、再構築しなければ立ち行かなくなっているのに、その設計図を民主党さえかけないでいる。これが最大の問題なのだ。自民党を非難している場合じゃない。


 再構築で負担が増えたとしても、「安心」という定義をきちんと説明し、新しい年金制度の確固たる理念をすえて打ち出す最大のチャンスが今来ている。その年金制度の再構築の為には何をやめるのか、何を継続するのか、財政負担をどのようにするのかを決め、どんな抵抗にあってもやるのだという力強さが必要なのに民主党からはそのパワーが感じられない。自民党だってもちろんそんなパワーはゼロになっているのだが。


 小泉元首相のやったことの是非についてはさまざまな意見があるが、小泉元首相が未だに人気があり、マスコミが飛びつくのは、彼が本気を見せた政治家だからだ。最大の抵抗勢力は自民党だといって、解散総選挙を行ったのはなにも民主党ほかの野党の影響をなくすという姑息な作戦からではない。純粋に「郵政民営化」が必要だと信じ自分しかそれができないという責任感があったからだ。


 いまの自民党にも民主党にもこれくらいの責任を見せた政治家はいない。


 責任ある態度を見せられない菅氏の「愉快犯」発言も恥ずかしくて聞いてられない。そんなこと言ってる暇があるんだったら、さっさと責任を見せるべきだろう。



 この時期に民主党が国民の最大の関心事の年金問題と、経済再建問題について立派な再構築案を出せないとしたら、それこそ日本は大変なことになる。



 サッカーを見ててもラグビーを見ててもわかるが、チャンスボールが来てから判断しててはゴールもトライもできない。常にいつでもチャンスをものにできるように絶好のポジションを予測して準備を整えて、チャンスが来た瞬間に決定打を出してゴールを物にしている。


 民主党も、もうチャンスボールがくるのがわかってるのだからさっさと用意すべき。マニフェストは選挙だけにあるのではない。マニフェストは常にこの政党は何を考えて、どうしようとしているのかをあらわすものであるはず。随時書き換え、実現する為の施策を付け加え、実行のための協力を普段から得ておくためにあるのだ。



 本気だったらさっさと用意せよ。品格ある政党なら、国民に責任の果たし方をきちんと見せるべきである。得票は信託なのだ。信託を受けたからには責任を果たすことを最優先に考えるべきだ。品格はそういう理念をもつ政党に備わるものだと思う。





 
コメント
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