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古舘氏の発言に見る、危ないニュースのショー化 

2008-06-10 06:33:27 | テレビ
 以前にも書いたが、また古舘伊知郎氏の発言が話題になっている。

 彼の報道ステーションでの発言をつなぎ合わせると、本当にとんでもない言葉を使っている。以前、富士山の麓でおきた災害のニュース映像中で、観光に訪れていた人をさして「脳天気な観光客」といったりした。

 「お前何様?」である。

 そして今回の「よく笑っていられますね」という発言も同じ。背後にあるのは「ニュースショー的発想」だ。


 本来ならニュースは事実をしっかり伝える物のハズ。しかしよく考えてみれば後期高齢者医療制度についての詳しく解説した報道は見ていない。解説で1分程度解説者をに説明させる程度である。そして、いかにも思慮に欠けた制度であるかを掘り下げ、街頭でのインタビューを多用し、悪法であるかのように煽動する。


 その典型が報道ステーションである。ニュース23にもZEROにも同じ傾向があるが、特に軽薄で顕著なのが報道ステーション。もっと言えば渦中の古舘伊知郎氏の発言である。

 真剣な顔で言えばいいというものではない。かえって嘘くさい。ボロボロに儲けているのにあたかも弱者ぶって「われわれ国民は~」などという言葉を使う。そして最後には、「よく笑っていられますね~」だと。

 「まっすぐでかつ、バランスが取れた報道をしていなくてよく平気ですね?」とでも言えばいいのか?


 善玉対悪玉的な演出がかいま見える多くのニュース番組。政権批判をしていればいいのではない。どういうところに問題があるのかしっかり、慎重に報道すべきなのではないか。そういう態度で報道に望めば、余計な言葉遣いは必要ない。



 今回の「よく笑っていられますね」問題は、「事実を伝えるべき」マスコミが徐々に報道・ジャーナリズムという本来のあるべきところから「ショー」に逸脱しつつあることの証明である。


 「ニュース」はショーになってはいけない。演出なのか事実なのかの境目が見えなくなるからだ。少なくとも視聴者が誤解するようなことは言ってはいけない。事実を伝えるとは、物事の両面を同じように伝えることだ。その為のジャーナリズムである。ニュース番組を作り放映している各社には自戒を求める。


コメント (1)
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