Lucky☆Sardonyx

ばるご☆の戯言ブログです(^^)

「和」結実

2010-11-07 23:40:29 | コメント
 西村監督が言い続けた「和」が結実した瞬間だった。粘って、つないで、点を奪っていく。一つになったロッテが、レギュラーシーズン3位から日本一に上り詰めた。

 3―6の五回だった。今江の適時打で2点差とし、さらに満塁からの里崎の中前打で追い付いた。里崎の言葉にすべてが凝縮される。「つなぐことしか考えていなかった。今年一年の原点とも言える攻撃だった」

 七回に金泰均の適時打で勝ち越すも、九回に小林宏が同点とされる。迎えた延長十二回2死二塁。指揮官が我慢強く起用し、成長を続けた岡田が決勝の三塁打。逆境を何度もはね返す強さが、大一番でも発揮された。

 昨年は、バレンタイン前監督の解任をめぐっての騒動など、ごたごたの方が目立った。「個々の力はすごいけど、一つになっていない」と振り返った当時のヘッドコーチ、西村監督の頭にあったのは、自身の高校時代だった。市内に一つしかない田舎の公立高校で甲子園にまで出場した。「個人の力はない。中学からやってきた仲間で、チームワークならどこにも負けなかった。一つになって戦うのが団体競技」

 プロとしては青臭くても、とにかく「和」と言い続けた。「選手を信頼している。みんな一つになった」。西村監督の描く理想が今、かなった。