晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

厳しさを増す日本を取り巻く国際政治環境に対して、日本政府の「統治理念の欠如」が深刻な未来を招く

2010-10-06 23:55:12 | 政治と社会
日本と言う国は、既に「国家としての体裁」を備えていなくなった、と言っても良いのでは無いだろうか。

勿論、政治家は「官僚」では無いので、内政も外交も、素人であって当たり前である。
実務に長けているのは、実務を担当する官僚である。

政治家は、実務を越えた『理念』を持って、官僚を「働かさなければ」ならない。

ところが、残念な事に我が国では、長きに渡って政治家が「理念」を持たないまま、政治を司って来た。

それと言うのも、明治維新以来の「官僚制度」の確立が有ったからである。

政治家は、選挙で入れ替わる。
その度に、政策は(多少の過多は有れども)変更する。
その度に、内政もが外交も、継続性を保ちながら、変更を伴って推進して行く為には、実務のノウハウを蓄積した「官僚機構」は不可欠であった。

しかしその点が、実は重大な落とし穴であった訳だ。

各閣僚達が、政治の各分野に置ける「専門家」で有る事は理想であるが、現実はそうそう「専門家」は居ない物で、大臣は単に「御神輿』となってしまう。

官僚制度がしっかりしている以上、官僚達に全てを任せていれば、問題なく事は運ばれて行く。
大臣は、表面上の「決裁」をするだけで良いのだ。

それで、大臣の顔は立ち、官僚の意志が総てまかり通る事により、官僚達の「プライド」は満たされる。


その結果が、戦後65年のに日本の政治風土であった。


官僚達は、「優秀」であると認められれば、アメリカに留学し、「最先端の」行政理論と政治のテクニックとを学んで帰国する。

アメリカで「世話になった」人脈を持ち帰り、その人脈とノウハウとが多ければ多い程、更に有能と見なされて行く。

知らないうちに、アメリカの世界支配戦略の駒として組み込まれて行きながら、日本を動かしているのは自分達だ」との思い上がりと、「自分達に勝る能力の有る物は居ない」という思い上がりとが、官僚達を更に「世間知らず」の裸の王様に仕立て上げられて行く。

経済は、アメリカ抜きでは思考停止になるくらい、アメリカのフィルターを通しての視点でしか、活動しなくなって行く。

政治も外交も、経済と同じく「アメリカ」の政策におもねって、決められて行った。

その結果が、戦後65年の日本の社会のシスレムであった。


この「一般市民が感じ取れない」見えない手かせ足枷が、調子に乗って増々一人歩きを始めている。

アメリカには、日米安保条約が、何時の間にか「軍事同盟」に発展して、抜き差しならない状態での関係性を強いられて来た。

財務は、アメリカの恣意的ドル安放任による、円高でのハンデも、嫌でも堪ってしまう『外貨=ドル』で、アメリカ国債を購入させられて、換金も売却もならない「不良債権」化してしまっている。
当然その「不良債権」は、日本の黒字に計上されている訳だ。

ベトナムで失敗し、コンゴで失敗し、チリで、ニカラグアで、イランで、イラクで、失敗し、未だにアフガニスタンで失敗し続けているアメリカの、軍事戦略の片棒を担がされ、世界中で異常な程ダントツの米軍基地を持ち、駐留経費の75%もの無償支援を行い、インド洋で油をただで気前よく大盤振る舞いしながら、何時になっても、基地は無くならない、思いやり予算は増やせと強要され、自衛隊海外派兵はやらされて、それでも「日本の安全」が果たして何処まで確保さRて居るのか、判然としないままである。

普天間や、嘉手納から、毎週数千数万人の米軍兵士が、アフガンへと派遣されて行く。


かつては、相対する「パワー」はソ連であった。

ただ、以前の『ソヴィエト連邦』は、「仮想敵国」であり、アメリカの求めに応じて、アメリカへの軍事サポートに徹していれば良かった。

しかし、もはやソ連は無く、『ロシア』という「仮想的」国では無い、重要な経済的なパートナーの一つとなり、かといって「友好平和条約」は締結されていない、中途半端な且つ偉く迷惑な勢力と相成った。

千島列島四島は、返還される気配もない。

膨大な資金を投入して開発した油田やガス田は、商業化のメドがたったとたんに「接収」されてしまう有り様。

自分の物は自分の物。
他人の物も自分の物。

そんな国家でありながら、世界にも有数の軍事力を持ち、且つ細菌までODA で多額の「援助金」を日本からふんだくっていた。


さらに、中国。

行動パターンは、ロシアとほぼ同じ。
対日強硬姿勢もロシアと同じ可、更に強力。

それに加えて、国内での協力な「反日教育」による日本敵視政策で、国民を「対日」の有効な武器としている始末。

尖閣諸島もさておき、国内では『沖縄』まで中国領との主張すら始まっている。


それら、対日トライアングル包囲網の合間に、北朝鮮があり、韓国がある。


中東は、日本の\エネルギー政策に取って、生死のカギを握っているにも拘らず、イラクのもイランも、アメリカの意志によって、独自の石油政策が取れない有様。


これらの『外憂外患』で身動きが取れぬ状況の中に有って、舵を切るべき「政府」が、全くの無能ぶりをさらけ出している。

ここ一年くらい、常に書いて来た事を、ここに来てまた繰り返しているけれど、何度書いても同じ事。

特に、この『仙谷入り缶詰政権』になってからと言うものは、既に「死に体」を曝している有様である。


底知れぬデフレ。
天井知らずの円高。
天文学的財政赤字。
年金の破綻。
健康保険の破綻。
拍車のかかる産業の空洞化。
教育界の破綻。
人心の荒廃。

日銀の「ゼロ金利」政策の発表にも関わらず、円高は50円台までささやかれる始末。

にも拘らず!

検察という単なる「司法制度」の一翼を担う官僚組織が、「こうと決めたら」誰でも有罪に出来る、国家の首根っこを押さえる程の権力を持ち、証拠の改ざん、違法な拷問的取り調べ、などの傍若無人ぶりが、わずか3人の検察官の処分と言う「矮小化」を見せている。

マスコミは、検察の本質に触れる論調は一切無い。


嗚呼、情けない。


B層と呼ばれる「声無き大多数」の国民は、洗脳されている事にも気がつく事無く、羊の如くに、ただただのんびりと草を食み、毛を刈られ、食肉にされる日を待っている。

首相。

歴代首相の中でも、大学に先生に「最も腹黒い」と呼ばれてしまっている。
不気味な薄笑いを浮かべて、はしゃいでいるか、イラついているだけ。

官房長官。
とうとう「千のダニ」と呼ばれるに至った、邪悪さ。

幹事長。
かたくなに「政治とカネ」としか言えない。

外務大臣。
誠司主導の亡国ぶり。

事業仕分け担当相。
毎朝弁当の話題でのツイート。


ああああ、腹のたつ。


このままでは、ごく近い将来に、日本は亡びる。

「正式に」アメリカ合衆国植民地、となるか。
中国海外省日本府になるか。
ロシアの一部と相成るか。

この閉塞感を、誰か、何とかして下さい。


小沢氏を救い出そう。

今回の「観察審査会」の決議が、東京地検の決定の枠を超えて判断をしている事の違法性を、叫ぼう。
審査員の密室の決議に抗議しよう。

未だに「収賄をした」かの如き誤解を与え続ける報道しかしないマスコミを、糾弾しよう。
ニュースの解説を、お笑いバラエティーのレベルでしゃべる似非コメンテーターを糾弾しよう。

こんな日本にした、全員を弾劾しよう。


今日もまた、偉そうなタイトルを掲げて書き出した物の、羊頭狗肉で終わってしまった。。。。


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4 コメント

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はじめまして (masako/okada)
2010-10-07 09:49:55
いつも<うんうん>とうなずきながら、拝読させて頂いております。

本当に仰るとおりです。
日本は、すでに壊れてしまっているのでしょうか?
まだ望みはあると思いたいけれど、人心の荒廃、モラルの低下、それに加えてあまりにも自己中心的で、想像力のかけらも無い。
上から下まで、日本人はどうしてしまったんでしょう。

既得権益を守りたい人達は、この国の未来に不安を感じていないのでしょうか?
自分の代は良くたって、子供や孫の時代に不安を覚えないのでしょうか?

お書きになっている内容が、まさしく私の危惧し感じている事を、分かりやすく書かれていましたので、思わず書き込みさせていただきました。

ご承諾頂けましたら、コピーをさせて頂き友人知人に見せたいのですがよろしいでしょうか?
返信する
羊頭狗肉 (蝦夷っ子)
2010-10-07 11:28:49
 なるほど、でも怒りに煮えたぎる血の熱さは正に人間のものであり、憂国の士のものですね。
 マッ赤ッか左翼の私らしからぬ表現ですが(笑)。
返信する
masako/okadaさま。 (時々パリ)
2010-10-07 21:24:21
始めまして。
コメントありがとう御座いました。
日本は、バブルの時期から「壊れて」しまったように見えます。
まだ、根幹の部分に「日本人の美点」をお持ちの方々は、大勢いらっしゃる筈ですが、若い世代の感覚が不安です。
教育を根本から見直して、二世代かかって再構築しなければならない事だと思ってしまいます。
既得権益受益層は、自分達の子供達も、同じ様に既得権を享受出来る側に居続ける事を、信じて疑っていないのでしょう。
それが、彼らの「エリート意識」です。
コピーに関しては、お恥ずかしいのですが、お役に立つ事が有るのであれば、お好きな様になさって下さいませ。
返信する
蝦夷っ子様。 (時々パリ)
2010-10-07 21:27:33
コメントありがとう御座いました。
真っ赤っかですか!
羨ましいです。
今の日本の不幸は、「本物の社会党』が存在しない事だと思います。
旧社会党の様な、何でも反対だけで永久野党でいる事が存在意義、では無く、政権交代を求める左翼政権は、絶対必要だと思います。
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