晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

風雲急を告げ始めたか / 菅直人民主党政権の空中分解 それとも。。。やっぱり野合連立?

2010-08-02 23:59:29 | 政治と社会
いよいよ、見えて来た。


元々が「暫定政権」に過ぎなかった政府の、身の程知らずの「一人歩き」による『ねじれ国会』の行く末。

平穏無事に終わる訳が無い。
自民党を始め、野党各党は、ここを先途と責め立てて来るに違いない。

私が、野党を率いていたとしても、同じくここは攻められるだけ攻めるだろう。


かくして、臨時国会は始まった。


▶精彩欠き涙目の菅首相 野党攻勢にタジタジ(産経見出し)


いくら<産経>とは言え、言ってくれる物だ。
涙目だって。


>菅直人首相にとって就任後初めての本格論戦の場となった2日の衆院予算委員会。衆参ねじれとなり、首相はひたすら低姿勢を続けたが、自民党から米軍普天間飛行場移設問題や「政治とカネ」問題などを攻めたてられ、涙目になる場面も。その精彩を欠いた姿に「政界きっての論客」と言われた野党時代の面影はない。


そもそも、この男が<論客>と言われたの事自体が驚き意外の何物でもない。
日本の国会のレベルや、推して知るべしである。


>「民主党の衆院選マニフェストは履行不能だ。首相は(通常国会の)代表質問で『参院選で信を問う』と言った。マニフェストの欺瞞(ぎまん)を解消する手だてはただ一つ。解散総選挙だ!」

>自民党の谷垣禎一総裁がこう迫ると、首相は「マニフェストの7割方は進んでいる」と釈明した。参院選大敗でも続投する理由も「昨年の政権交代への国民の皆さんの期待」をあげただけで政権の旗印を示すことはできなかった


菅直人に取って、「あのマニフェストなんか、オレが造ったんじゃない!」とでも言いたいところでもあろう。


>谷垣「首相は消費税について参院選で言ったのに9月の民主党代表選では言わない。言葉が軽いのではないか」

>菅「財政再建では一歩も引くつもりはない。党で議論をお願いしており、代表選で具体的な数字を言うのは控える」

>と就任当時の意気込みは影を潜めた。


だそうである。。。


>続く自民党の石破茂政調会長も容赦なかった。

>石破氏は普天間問題を微に入り細に入り追及した。文民統制(シビリアンコントロール)が有効に成立する条件を質(ただ)されると首相は思わずこう漏らした。

>菅直人「口頭試問を受けている感じもしますが…」

>石破氏が普天間問題で幹部自衛官の意見を直接聞くよう求めると、首相は「機会をできるだけ早く設けたい」と応諾した。

>「首相が沖縄に出向き、今までをわび、罵倒(ばとう)されてもこれをやるんだと言う以外ない。最高責任者が逃げれば極東の平和と安定を脅かす」

>石破氏がこうたたみ込むと、首相は顔をこわばらせ、目はうっすらと涙を浮かべたが、沖縄入りには「効果的であるならば、何度も足を運ぶ用意はある」と述べただけだった。


ああ、むべなるかな。


>場外からも矢が放たれた。首相が「衆院80、参院40程度」の議員定数削減を表明したことを受け、西岡武夫参院議長は2日の記者会見で「行政の長が具体的な削減人数まで出すとは極めて不見識だ。参院が首相の指示を受けることは一切ない」と非難した。

ねじれ国会は初論戦であろうと首相に容赦はない。首相は参院選敗北の重みを肌で感じたに違いない。
【産經新聞/8月2日23時23分配信】


言われ放題でありますな。

そこへいくと『毎日』の方が、まだまともな報道姿勢では有るが、いずれにせよ、菅直人の置かれている立場は変わらない。


▶衆院予算委 首相、平身低頭 谷垣氏「言葉軽い」(毎日見出し)

>参院で野党が多数を占めるねじれ国会で、法案成立に野党の協力が不可欠となったことを受け、菅直人首相は自民党の谷垣禎一総裁の質問に低姿勢の対応に終始した。消費増税や財政再建に向けた谷垣氏の積極的な問題提起に対し、首相は「(民主)党での議論をお願いしている」と述べるにとどまり、「菅カラー」を打ち出しきれない場面が目立った。

>予算委では民主党の議員から公然と首相批判が飛び出し、党内外で孤立感を深める首相の姿が浮かび上がる論戦となった。

>菅「ねじれ国会が国民に必要な政策が実行される場になるよう、野党にも臨んでもらえればありがたい」

>論戦の冒頭、こう呼びかけた首相に対し、野党第1党の総裁は前向きだった。

>谷垣「出血(財政赤字)を止めないと、財政健全化の道は開かれない。私たちも反省しなければならない」

>首相の答弁には歯切れの悪さが際立った。谷垣氏が9月14日の民主党代表選に向け、「(消費増税を)やる気はあるか」とただすと、首相は参院選大敗を踏まえ、「私が先走って、混乱を招いた反省もあり、具体的に言うのは控えたい」と述べるにとどめた。谷垣氏は「参院選で言い、代表選で言わない。首相の言葉は軽い」と皮肉った。

>この後、質問に立った自民党の石破茂政調会長は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を取り上げた。石破氏は「首相自ら沖縄に出向き、罵倒(ばとう)されようがやる決意があれば、全力で支える」と強調。しかし、首相は「わが党の沖縄(県連)との議論も十分にこなれてない」と消極的だった。


この表現の差は、やはり同じ<マスゴミ>同士とは言え、品格の差が有るのであろうか。


>「身内冷ややか」

>参院選大敗により、首相の求心力は低下する一方。予算委初日で目立ったのは、民主党議員の冷ややかな質問だった。同党の伴野豊氏は「政権も政治家も長さではない」と述べ、首相の進退問題に言及。山口壮氏も「首相が唐突に消費税10%の話を持ち出し、誤解を招いた」と述べ、首相の対応を重ねて批判した。


この手の発言は、国会の予算委での代表質問のあり方ではない。
党内での、<総括反省会>に於いて、取るべき行動と発言内容で有る。

全く懲りない。
全く理解していない。


>予算委の初日には与党第1党の幹部が質問に立ち、政権にエールを送るのが通例。しかし、この日の質問者に党幹部の姿はなく、首相に距離を置く議員が並んだ。孤独な闘いを強いられた首相に対し、党幹部は「党側にもり立てようという意思がない」ともらす。
【毎日新聞/8月2日22時18分配信】


総ては、「自らが蒔いた種」とは言え、見苦しき事限り無し。

菅直人が<孤立無援>であった事は、当然である。
自ら招いた結果として、<ねじれ>て居るのだから。

しかし、民主党内の動きも、相変わらず、身内からの足の引っ張り合いに終止するのみ。


振り返れば、鳩山首相当時も、全く同じであった。

党内から、「守ろう」「もり立てよう」「団結して立ち向かおう」と言う反応は、全く無かった。

小沢への、いわれなき「政治とカネ」のネガキャンに対しても、同じであった。

党内の各議員達は、まるで野党議員であるかの如くに、自分達の政府の首脳の足を引っ張る発言に終止し、利敵行為を続けていた。


こんな党を率いた『剛腕』も大変だっただろうなあ。
「民主党には政官担当能力が無い」

親の心子知らず。
典型的な<バカ息子>集団である。


この党に、支持を与えたのかと思うと。。。

散々自民党政権時代に野党が使った台詞であるが。
「任命責任!」


しかし考えてみれば、(今までにも書いて来たが)私も含めて<有権者>は、菅直人や、前原誠司や、岡田克也や、仙石由人や、枝野行男や、玄蕃光一郎や、野田佳彦や、渡辺恒三の能力を支持したのでは無かった。

あくまで、民主党のマニフェストに示されていた、日本を変えようと言う姿勢に、投票したのであった。


民主党スローガン。
曰く「政権交代。国民の生活が第一」


5原則

原則1 官僚丸投げの政治から、政権党が責任を持つ政治家主導の政治へ。
原則2 政府と与党を使い分ける二元体制から、内閣の下の政策決定に一元化へ。
原則3 各省の縦割りの省益から、官邸主導の国益へ。
原則4 タテ型の利権社会から、ヨコ型の絆(きずな)の社会へ。
原則5 中央集権から、地域主権へ。


民主党の5つの約束

1 ムダづかい
国の総予算207兆円を全面組み替え。
税金のムダづかいと天下りを根絶します。
議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します。

2 子育て・教育
中学卒業まで、1人当たり年31万2000円の「子ども手当」を支給します。
高校は実質無償化し、大学は奨学金を大幅に拡充します。

3 年金・医療
「年金通帳」で消えない年金。
年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現します。
後期高齢者医療制度は廃止し、医師の数を1.5倍にします。

4 地域主権
「地域主権」を確立し、第一歩として、地方の自主財源を大幅に増やします。
農業の戸別所得補償制度を創設。
高速道路の無料化、郵政事業の抜本見直しで地域を元気にします。

5 雇用・経済
中小企業の法人税率を11%に引き下げます。
月額10万円の手当つき職業訓練制度により、求職者を支援します。
地球温暖化対策を強力に推進し、新産業を育てます。



『五原則』は、事実上ほぼ総てが無視されてしまった。

『五つの約束』のうち、2の「子育て・教育」の項目のみ、やっとスタートしたが、後はと言えば(トホホ)。


政権が誕生して、まだ1年も建っていない。
総てが、矢の様に素早く変わる訳が無い。
自民公明政権が残した、60有余年の錆び付きを落とすのには、相当の時間とエネルギーとが必要である。
たった1年弱で「結果が出ない」と反発する事自体がおかしい。
腰を据えて、じっくりと支えて行かなければならない。


などと言う事は、先刻承知である。


そのような事とは、次元が違う。

菅直人が「タナボタ」で政権を握るや否や、何の党内議論も無く、国民への説明も無く、いきなりマニフェストに逆行し始めたでは無いか。

上記マニフェストには、『消費税』に関する記述は無い物の、「4年間は棚上げ」が、鳩山代表の掲げた<公約>であった筈。


消費税。
事務次官会議。
米軍基地。

総てが、裏切り行為的変質。

原則1。
既に官邸も、財務省も(その他は推して知るべし)完全に官僚に屈してしまった。
仙石による、全省次官を<酒肴>で2度の接待!

原則2。
またもや『政調』の復活による、二元化荷逆戻り。
挙げ句に、官僚支配復活と、族議員を生む基礎を作ってしまった。

原則3。
官邸主導から、官邸官僚主導へ。

原則4。
「コンクリートから人へ」を「人からコンクリートへ」と逆戻りさせる結果、利権社会が息を吹き返す。

原則5。
地域主権の兆しも無し。



▶ブレ続ける菅政権 場当たり的な対応目立つ(産経見出し)

>あきらめたはずが…

>昨年の衆院選でマニフェスト(政権公約)の「5原則5策」の一つに掲げた政治主導実現の柱となる国家戦略局構想が再び注目を集めている。衆参ねじれにより、構想の前提となる関連法案の成立が困難になったことを受け、首相は構想をいったんあきらめ、「シンクタンク機能」への衣替えを指示していた。

>ところが、みんなの党が賛同をちらつかせると、がぜんやる気になったようだ。首相は2日の予算委で「政治主導のより重要な役割を戦略室にお願いする」と強調。仙谷由人官房長官も2日の記者会見で「前国会に提出した法案をお願いできたら」と法案成立に期待感を示した。
【産經新聞/8月2日23時27分配信】



ったく菅直人と言う人物は。
恥って物を知らないらしい。


「恥を知らない男」と言うのが、一番困る。
どうした物だろう。。。。。


最後になったが、菅直人政権のやった、『一番許せない』事。

<武器輸出の解禁>

あれだけの悲惨な戦渦の犠牲となった、父や母に顔が向けられますか?
日本人として、恥じよ!

コメント (8)
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