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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

英英辞典

2007年10月16日 | 語学
とりあえずどの単語でもいいのですが、手元にある単語帳から一つ単語を選び出して見ます。

・entreat 嘆願する 懇願する

Their parents entreated them to drive more carefully. (両親は彼らにもっと慎重に運転するよう懇願した)

少なくとも僕にとっては、entreatというのは馴染みの薄い単語です。

でも、それを「懇願する」と聞いても、確かに意味は分かりますが、この単語のニュアンスはホントに伝わるのでしょうか?

「懇願」という言葉自体、日常的に使われる言葉ではありません。人によっては、国語辞典で調べる人もいるかもしれません。そういう言葉を訳語として当てられても、結局entreatの意味は分からないということになるでしょう。

今度は、この単語を英英辞典で引いてみます。

entreat: to ask somebody to do something in a serious and often emotional way(真剣な、かつしばしば情緒的な仕方で、誰かに何かをするよう頼む)

これは英英辞典なので、無理に単語に「日本語訳」を当てようとはしません。そうではなく、その言葉のもつニュアンスを伝えようとしているのです。

言葉の学習としては、やはり「訳語」よりも、英英辞典の方が、その言葉のもつイメージを生き生きと伝えるのだと思います。

そこでふと思ったのだけど、英英辞典を日本語訳したものって出ないのだろうか?

英英辞典のよさは、「日本語訳」を当てるのではなく、その言葉がもつ意味を色々な言葉を使って説明しようとしていることです。

entreatが英和辞典では「懇願する」のに対し、英英辞典では「真剣な、かつしばしば情緒的な仕方で、誰かに何かをするよう頼む」になるのです。それは、単に日本語の辞典と英語の辞典という違いではなく、言葉の説明のしかたの違いだと言ってよいでしょう。

だとしたら、英英辞典のように単語を説明する辞典を日本語訳で出してもいいのではないだろうか?あるいは、日本人でそういう辞典を新たに作ってみてもいいのではないだろうか。


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