わたしたちは、親に対して、あるいは親のように慕う人たちに対して、「この人こそわたしを包んでくれる」という期待を抱きます。
あるいは、わたしたちは、自分以外の人すべてに対して、そのような期待を抱いていると言ってもいいと思います。
しかし、そのような期待が強いほど、その期待にそぐわない側面を相手の人に見出したとき、相手への評価が180度逆転して、その人を極悪人のようだと思い込みます。
それはまるで、白くてきれいな大きい布の手触りを楽しんでいながら、そこに一滴のインクがこぼれ落ちただけで、私たちは、その布を汚らしいものと思い込むようなものです。
でも、本当はわたしたち誰もが、インクのシミがこぼれ落ちている白い布のようなものなのだと思います。
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