淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

行定勲監督、豊川悦司、薬師丸ひろ子共演の映画「今度は愛妻家」。やっぱり泣きました。

2010年02月04日 | Weblog
 監督が、「GO!」や「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲と聞いて、観る前から期待が高まっていたことに加え、事前にこの映画を観た人が言うには「泣けて仕方無かった」というものや「いい映画だった」という評価だったことから、自然と映画館に出向く足も速くなる。

 行定勲監督、豊川悦司、薬師丸ひろ子、水川あさみ、井川遥、石橋蓮司・・・。
 監督もいいし、役者たちもいい。
 大ヒットしたという舞台を、豊川悦司と薬師丸ひろ子が結婚10年目を迎える夫婦を演じるというラブファンタジーである。

 人気カメラマンだった豊川悦司は、1年間ろくに仕事もせず、ただ怠惰な日々を送っていて、妻の薬師丸ひろ子は、そんなダメ亭主をそれでも何かと世話を焼きながら誠心誠意尽くしている。
 そんな結婚10年目を迎えたある日、妻がふらりと独りで旅行に出かけたことから、暢気に独身気分を味わう夫だったが、いくら待っても戻って来ない妻に対して、次第に不安を募らせ、そこにカメラマンの助手や俳優志望の女性、そして御節介焼きのオカマが加わり、ドラマは意外な方向へと展開してゆく・・・。

 前半で、この映画のオチは何となく分かってしまう。
 それを気付かせる伏線も幾つかあったりする。
 とにかくオカマ役の石橋蓮司が秀抜だし、薬師丸ひろ子も素晴らしい。何処となく切なく、ちょっぴり寂しそうで、少しだけ能天気なところが愛おしい。

 それから、ダメ亭主の豊川悦司もいい味を出している。
 名カメラマンだったのに、今は何もヤル気の起こらない、その苛立ちや焦りのようなものを醸し出す。
 そして、それらは、ラスト近くで一気に弾ける。

 オチを知っていながらも、やはりラストは涙してしまった。
 ところが、その大団円を迎えたあとも、色んな説明を映画がし始めるから、ちょっと白けてしまうのだ。もう少し、すっきりと済ませたら、この映画、多分大傑作になっていただろう。残念だ。

 でも、それはそれとして、ラスト近くで展開される「ある事実」は、やっぱりグッと来てしまう。
 僕の席の前も後ろも、ほとんどの観客が泣いていた。すすり泣きが館内を包み込むというのも、最近ではちょっと珍しいかも。

 それに加えて素晴らしかったのが、ラストに流れる井上陽水の新曲「赤い目のクラウン」。
 この曲、凄くいい。
 「とまどうペリカン」と「恋の予感」と「ワインレッドの心」を足して割ったような名曲の予感がする。
 勿論、一度きりしか聴いてないので、二度目に聴くともう少し違う印象を持つのかもしれないけれど・・・。

 それはそれとして、こういう映画って、「日本アカデミー賞」にノミネートされたりするんだろうなあ、きっと。
 薬師丸ひろ子、もしかして主演女優賞獲ったりなんかして・・・。




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1 コメント

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はじめまして (N)
2010-02-05 01:55:18
以前あることを検索していたらこちらのブログに辿り着きました。それ以来時々拝見させていただいています。 映画観に行ってみようかな、と思います。
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