
何とか今日(4月3日木曜日)は辛うじて晴れ間が広がっているものの、昨日の一日中降り注いだ冷たい雨といい、朝晩の冷え込みといい、去年の暮れから続いた過酷な冬の名残りが新年度になってもずっと引き続いている。
とにかく寒いっ。
それでも必ず暖かい春とそれに伴う桜舞う日々はやってくる。そしてそれに続く、眩しい太陽が燦々と輝くあのいつもの夏も・・・。
昨日の夜は「午の会」という同い年の男性だけが集う定例の飲み会に出席した。
TV局と新聞社のマスコミ、流通、金融機関、医師、教育機関・・・色んな職種で働いている、むさ苦しさ全開の男たちの忌憚のない情報交換を含めた遣り取りは気分が晴れる。
今年こそはゴルフをやれよとみんなからしつこく言われ、そうなると、何とか今年はゴルフをやるしかないのかぁ・・・。
会合が終わって雨上がりの淋しい夜の街を歩き、家へと戻った。

家に帰って、ほろ酔い加減で音楽を聴く。
「一十三十一(ひとみとい)」である。
彼女のアルバムは大好きで、これまでリリースされたアルバムは、企画モノ以外はほとんど全部持っている。
彼女の紡ぎ出すポップなメロディを伴った、いわゆる「シティポップ」ど真ん中の楽曲にいつも惹かれるからだ。

最初に一十三十一の曲を聴いたのは、アルバム「CITY DIVE」だったと思う。
プロデューサーが「流線形」のクニモンド瀧口。「流線形」も好きでよく聴いていた。それから参加アーティストは、トラックメーカーのDORIAN と「Pan Pacific Playa」のギタリストKashif (彼のソロアルバムも大好きです)。
これぞ70年代の日本のポップ・ミュージックという感じで、都会の匂いがプンプン漂っていて、その「CITY DIVE」を聴いて、いっぺんに好きになってしまったのだ。

「PACIFIC HIGH / ALEUTIAN LOW」や「SURFBANK SOCIAL CLUB」、「SNOWBANK SOCIAL CLUB」のような、夏や冬のリゾートやスポーツを前面に打ち出したアルバムも素晴らしく、聴いていると、リッチで多幸感な気分に包まれるから不思議だ。

そして、他のミュージシャンも取り組んでいる、邦楽の名曲カバーアルバムである「YOUR TIME ROUTE 1」も聴く。
このアルバムもクニモンド瀧口(流線形)がプロデュース。
主に80年代前半のジャパニーズ・ポップスの名曲の数々をアルバムにピックアップしている。
主に80年代前半のジャパニーズ・ポップスの名曲の数々をアルバムにピックアップしている。
山下達郎作詞作曲による竹内まりやの「夏の恋人」、ユーミンの「昨晩お会いしましょう」に入っていた「手のひらの東京タワー」、EPOの「土曜の夜はパラダイス」、テレビドラマ「男女7人夏物語」の主題歌だった石井明美の「CHA CHA CHA」などなど・・・。
ただこのアルバムは結構不評で、楽曲に物足りなさが残るという批判がかなりあった。
でも一曲目の「CHA CHA CHA」とか南佳孝が作曲した「ブラック・ムーン」とか中々いいと思うんだけど、選曲がイマイチだったのと、一十三十一の素直な声質が反作用していたのかもしれない。

新作アルバム「Telepa Telepa」(テレパ・テレパ)は、先行シングルされた、アルバムでは一曲目の「LIKEA FIRST KISS feat. Wild Nothing」がいい。
ダンサブルでアーベイン。思わず踊りたくなる。香港で撮影されたというMVもお洒落でカッコいい。
全7曲で約30分間という短さがちよっと気にはなるけれど、六本木の「ビルボードライブ東京」では、7月3日(1日2回公演)に単独ライブがあるらしい。
行きたいなあ。
そういえば、一十三十一って、「六本木」っていう街の雰囲気が音楽も含めすんごく似合っているなあ。