話題の韓国ドラマ「京城クリーチャー」が終わった。
「パート1」である第7話までが12月、そして残りの3話「パート2」が年を跨いだ先週に配信された。
前にもここで紹介したけれど、「京城クリーチャー」の舞台は1945年。日本軍が占領していた時代の物語だ。当時の韓国「京城」で女性の失踪事件が起こる。そしてそれを、ある別々な事情から追跡するのがテサン(パク・ソジュン)とチェオク(ハン・ソヒ)という若い二人だ。
失踪事件を追ってゆくと、二人は「オンソン病院」という日本軍が関わっている謎の施設へ辿り着き、密かに院内へと潜入すると、そこにはおぞましい怪物が飼われていた・・・。
ここから物語は怒涛の展開をみせるのだけれど、日本軍と日本の関係者たちはほぼ全員が韓国の俳優で、少したどたどしい日本語を話すのでその点我慢を強いられるかもしれない。
ただ、みんな日本語のセリフを完璧に覚えて臨んだようで、観ているうちにそれほど気にならなくなってしまうから不思議だ。特に京都弁を流暢に喋る韓国の女優はほんと上手かった。
そんな話題の韓国ドラマ「京城クリーチャー」だけれど、日本国内では結構批判も多かった。
日本軍の「従軍慰安婦」問題を想像させたり、日本軍による韓国民への過激な暴力描写が執拗に描かれていたり、日本が生体実験を行った731部隊らしき組織が登場したりと・・・確かに観ていて日本人として気が滅入る。
それともう1点は、怪物自体だろうか。リドリー・スコット監督の「エイリアン」とまではいかなくても、もう一工夫欲しかった。
月並みなのだ、その姿かたちが。
ということで、色々な問題を含んでいるドラマではあったけれど、それでも全話を観終えた感想を言えば、「面白かった」の一言に尽きる。もちろん、これまで観てきた韓国ドラマのベストテンとまではいかないけれど・・・。
ドラマのラストも、次への新たな展開を予感させるエンディングだったので、「もしや次もある?」と思っていたら、新たに「シーズン2」も作られているらしい。
今度は2024年のソウルが舞台となる。
ということは、あのクリーチャー、現代のソウルでも大暴れするというわけか。
これもまた観なければ。