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淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「M君へー」その弐。

2025年06月10日 | Weblog
 それにしても・・・。
 それにしても、人間というこの厄介極まりない動物と関わり合いながら生きてゆくことは、あまりにも難儀な問題であり、普通の神経では到底持たない、それほど大変なことなのではありますまいか。
 そしてそういう自分もまた厄介極まりない愚かで姑息な人間だという、どうしようもない生き物です。
 自分だけは品行方正でお天道様に対しても正々堂々と向き合える、そんな素晴らしい人間なのかと問われれば、当然にしてそんなことは一切なく、速攻で口ごもってしまいます。
 これまで何度となく嘘をつき、陰では他人の悪口を並べ立て、都合のいいように立ち振る舞って来たことは、自分だって否定できません。
 紛れもない事実だからです。


 でも・・・。
 でも、そんな自分にだってそれなりのささやかな規範や信念や信条は持っているつもりです。
 それはM君だって同じではないでしょうか。
 これだけは絶対にやらない。これだけは男として(まあ女としてという言い方もあるでしょうが)恥ずべき行為であり、そんな行動や行為に出るくらいなら舌を噛み切ったほうがまだマシだ、そんな自分なりの心に秘めた「法律」というものを絶対持っているはずだし、それは自らの人生で持ちえた「矜持」と言っても過言ではありません。
 だからこそ、生きてゆくうえで、それだけは胸に秘め、それだけは最後まで死守したい。そう思うのです。



 M君。僕は今また改めてカルヴィン・トムキンズの「優雅な生活が最高の復讐である」を読み返しています。少しずつですが、丁寧に。
 いずれわたしたちはこの世からいなくなってしまいます。そうです、どんな人間もです。
 しかしわたしたち、否、僕なんかは特にそうですが、最低最悪のビビリ魔で自分好きでええかっこしいで完璧を求め続ける人間(求めたって叶わないと知っているのにも関わらず・・・)にしてみたら、とにかくそういう「死」とか「病気」とか「有限な残り少ない時間」に対して異常なまで神経質になり、描く理想と今ある現実との大きなギャップに対して、いつまでもいつまでもクヨクヨ悩み続けるのであります。
 これって自分ながら、めちゃくちゃ辛くてキツイです。



 ただ、時間は待ってはくれません。
 日々は凄まじい速さで進み、あっという間に歳を取ってしまう、それが人間の一生です。
 世界を旅しながら長寿について研究しているダン・ビュイトナーという人がいます。彼は彼の著書の中で寿命を延ばすための「9つのルール」を述べています。
 まあ、長生きしたから人生そのものが楽しくなるなんて短絡的なことは言いませんが、それでも貴重な時間がたくさん産まれれば、それだけ楽しいことや遣りたいことが出来る可能性もまた増えるということはあるでしょう。



 彼は言います。
 ➀適度な運動を続ける。
 ②食事は腹八分目にする。
 ③植物性食品を摂る。
 ④適度に赤ワインを飲む。
 ➄はっきりとした目的意識を持つ。
 ➅人生をスローダウンする。
 ⑦信仰心を持つ
 ⑧家族を最優先する。
 ⑨人と繋がる。



 結局、すべてはそれほど小難しいことではなく、案外とシンプルなんです。単純明快なんです。
 だからM君。
 僕たちはこんなふうに、何も分からず不透明で曖昧な現実社会を泳いでゆくほか、辿り着ける道なんてなく、明確な解決方策もありません。
 つまり、こうしてもがきながら、一日一日を悩み続けて生きてゆく、それしかほかに術なんてないのです。
 長々と脈絡のない言葉を続けてきましたが、要は、こうやって何とか歯を喰いしばりながら無様に生きていこう、そういうことに尽きます。
 M君、今日一日を何とか頑張ってください。
 ただそれだけです、言いたいのは。

 またいつか、一緒に美味しい珈琲を飲みましょう。





 
 
 


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