MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

アカボシゴマダラの羽化 2022年 その2

2022年07月15日 | 昆虫

アカボシゴマダラの羽化、第2弾です。

前回に引き続き、羽化後の姿から。

撮影機材:OM-D E-M1 MarkⅢ + ED60mm F2.8 Macro   羽化の連続写真はフラッシュ(FL600R)を使用

11時32分 ベランダの上から自然光で撮る場所が限られているので、同じような写真になってしまいました。 ISO500  1/60  F/8

 

羽化の写真の前に、アカボシゴマダラに関しての話を少々。

この蝶は名前にある通り、後翅に赤い斑点があります。

ところが幼虫で越冬し、春に蛹になって羽化したものにはこの赤い斑点がありません。

春型のアカボシゴマダラです。殆どシロチョウの仲間と言って良い程の姿ですね。(2018年5月撮影)

参考のために同類のオオムラサキゴマダラチョウも見て下さい。

形と模様は夏型のアカボシゴマダラにかなり良く似ていると思います。

それだけで無く、この三つの蝶達は幼虫の食草がエノキで、成虫になるとカブトムシなどと一緒に樹液を吸うところまで同じです。

今日羽化したアカボシゴマダラにカブトムシ用の昆虫ゼリーを与えてみたら、一生懸命吸っていました。

その写真は最後に載せておきました。

 

では羽化の写真に行きますが、前回と殆ど同じなので2枚にまとめて合成しました。

1枚目は昨日の18時に撮影したものですが、羽化の気配は全く見られなかったので、多分明日(16日)の羽化になるだろうと思っていました。

ところが今朝4時頃確認すると翅の部分が黒く変化しており、急遽、本日の羽化が決まりです。

2枚目(8時)の写真をよく見ると翅の模様や複眼のオレンジ色が見えるようになっています。

そして9時33分、やっと蛹が割れました。

後は前回と同じ、蛹から出て体液で翅が伸びるのをゆっくり待っています。 ISO200  1/60  F/8

10時36分 羽化終了の記念写真を1枚。 この後、1枚目の写真を自然光で押さえて一応終了です。

まだ余裕があったので、マクロショットも撮っておきました。

マクロレンズなので、等倍撮影(ノートリミング)です。

これを1200×900pixで切り取り。

ここまで拡大すると個眼が解像します。 ISO200  1/60  F/11(フラッシュ使用)

 

最後に頑張ってくれたアカボシゴマダラに、昆虫ゼリーのプレゼントをあげました。

随分長い間、吸蜜していました。蝶になって最初のお食事ですからね。 ISO500  1/60  F/8(フラッシュ使用)

放してあげるのは雨が止んだ日曜日になる予定です。

 

今日の羽化は前回よりさらに3時間も遅く9時半でした。

蝶の羽化がいつもこうだと楽なんですけどね~。

これで4年前の撮影に足して、羽化が3回撮れたので、今回でアカボシゴマダラの生態写真は一段落です。

次はまだ撮れていない蝶の孵化、蛹化、羽化にトライしてみたいと思っています。

 

 

 

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