MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

2019年八重山レポート その2(数が少なくなった蝶たち)

2019年07月04日 | 昆虫

昔々…『昭和』という時代に仕事で2回、石垣島に長期滞在(各1ヶ月半)をしたことがありました。

その時の記憶では、道端の白い花に、これも白い蝶がたくさん吸蜜をしていた記憶が残っています。

その記憶をたどって、宮仕えをリタイアしたら蝶の写真を撮りに石垣島に行く事を楽しみにしていました。

 

実際にその時がやって来て、2011年2012年と連続で石垣島に撮影旅行をした時は、30年以上前の記憶通り、蝶の楽園を見ることが出来ました。

それからほぼ毎年のように沖縄に出かけているのですが、行くたびに蝶の数や種類が少なくなっているように感じるのです。

特に2011年当時、非常に数多く見られた『リュウキュウアサギマダラ』は4日間でたった1頭しか見ることが出来ませんでした。

 センダングサで吸蜜する『リュウキュウアサギマダラ』 ISO800 1/400  f/7.1

それと、いつも沖縄に来た事を感じさせてくれる蝶、『オオゴマダラ』の数も激減!

6月26日 日本最大種の一つ『オオゴマダラ』 ISO800  1/640  f/5.6

いつも蝶をたくさん見ることができた場所には、幼虫の食草である『ホウライカガミ』があるのですが、今年は“剪定?”されて葉が殆どありませんでした。

(この『ホウライカガミ』を幼虫の餌にしている蝶は他にもたくさんいるようです。)

同じ場所にあり、様々な蝶が入れ替わり立ち替わりやってきていた『デュランタ』の木、これも根元から50cmくらいのところでバッサリ。

もちろん、これだけでは島中から蝶が減ってしまった理由には全くなりませんけどね。

実際2011年に同じ場所で撮ったオオゴマダラはこんな感じでした。

2011年 6月30日   どうですか?これだけでも数の多さがお解りと思います。 ISO1000  1/80  f/11

 

次も、8年前にはかなり目立って多かった『スジグロカバマダラ』です。

6月29日 9時55分 ISO800  1/3200  f/5.6

この蝶も4日間で見た回数は二桁まで行きませんでした。

今回、撮影日数4日で撮影枚数が900枚足らずと言うのは、あまりに少ない気がします。

 

それでも元々出現率が低い蝶では、あまり少なさを感じなかったものもいました。

毎回、会えるのを楽しみにしている大型のシロチョウ、『ツマベニチョウ』です。

私には、これぞ沖縄の蝶!というイメージなのですが…。

6月29日 11時51分 赤い花が好きらしく、このサンダンカハイビスカスなどで吸蜜している事が多いようです。 ISO400  1/1250  f/6.3

 

それから唯一、初撮りが出来た蝶がいました。

6月26日 10時38分 小型のシジミチョウ『ルリウラナミシジミ』です。 ISO800  1/800  f/6.3

翅を閉じていると地味なのですが、翅の表は名前の通り鮮やかな瑠璃色をしています。

 

2011年以来、沖縄に行くのは“6月の最終週”または“7月の第1週”と決めているので、撮影時期が違う…と言うことはありません。

これだと来年も続けて来ても意味が無いかな?と思い始めました。

もしくは時期を大きく変えて10月頃にするとか…。

でも、さすがに体力の衰えを感じるようになったので…来年はどうなるでしょうね?

 

もちろん今回撮ったのはこれだけではありませんから、あと2回程ネタ出しをするつもりです。

 

コメント
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