MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

ピラカンサ池のヤナギに付いている『泡』って、何?(TAMRON SP90mm F/2.8 Di MACRO)

2018年05月01日 | 昆虫

先週の金曜日に続いて今日もカワセミの写真は…なんとゼロ!

早朝6時から待機して4時間15分、一度も姿を見ずに帰るという悲惨な結果に終わってしまいました。

せめて午後は何とか良い結果がでて欲しいものです。

 

この状況を予想していたから、と言うわけでは無いのですが(いや、ちょっとはあったかも…。)今日はカメラバッグにマクロレンズを入れてきました。

このところの気温上昇で、この池でも色々な昆虫達が姿を見せるようになったからです。

カワセミが来ない間、ただ虫を眺めているだけというのも芸の無い話ですからね。

早速カワセミの影も形も見えない状況に陥ったので、レンズを三脚に残したままカメラボディを外し、手持ちのマクロ『TAMRON SP90』に交換。

今日は特に変わった昆虫も見えなかったのですが、カワセミ撮りの皆さんがよく「これって何?」と言われている“泡”に変化が見られました。

その“泡”というのは、春になると、この池の周りにたくさん生えているヤナギの木に付くお馴染みのものです。

カワセミ待ちの時、ここから水が“ポタン”と落ちて「冷たいっ!」と言う思いを皆さん何度もされていますよね。

これは『アワフキムシ』の幼虫が、身を守るために作る“泡のシェルター”なんです。

くっついている植物の水分を体の中に取り込んで、養分を摂った残りの水分に体内物質(主にアンモニア系だそうです)を混ぜて泡を作ります。

この中で羽化の時期が来るまで安全に過ごすのだそうです。

この写真を見ても解るように、もう大分大きくなっていますので、羽化も近いことでしょう。

もう少しわかりやすい絵を拡大してみます。

どうですか? かなり成虫に近くなっていますよね。

この形、なんとなく蝉の幼虫に似ていませんか?

それもそのはずで、アワフキムシは蝉と同じ“カメムシ目”に属していて、遠い親戚と言ったところでしょうか。

まだ今日の時点で羽化した個体は見つけられませんでしたので、何アワフキかは解りません。

ただヤナギにいたので“シロオビアワフキ”の可能性が高いかもしれませんね。

折角なので泡の絵を何枚か上げておきます。(どの泡の中にも幼虫が入っているのが見えています。)

ISO500  1/640  f/4  EOS7D MarkⅡ + TAMRON SP90mm F/2.8 Di MACRO  VC USD

ISO500  1/400  F/5.6

ISO500  1/800  F/5.6 

連休明けから本格的に昆虫撮影にシフトする予定です。

もちろんピラカンサ池にも定期的に通うつもりではおりますが、予定していた自宅周りの昆虫は出足が良くないんですよね。

まあここはじっくり構えて今年の計画を練り直すつもりです。

コメント
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