おかんのネタ帳

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桂雀太独演会

2019-10-13 22:13:07 | マイブーム・落語
台風の被害が各地に広がっていますね。
この辺に一番近づいたのが昼間やったので、それほど不安はなかったですね。
家に一日、引きこもってはいたけど(汗)

あれほど、テレビで注意喚起して、
早めに避難勧告が出てたけれども、自然の力ってすごい。
川の氾濫を止めることはできなかったんですね。

千曲川、阿武隈川って、大きな一級河川ですやん。
東京の多摩川も溢れてました。

風雨、本当に怖かったでしょうね。
被災された方、本当にお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧をお祈りしています。


さて、先日の大阪行き。
最初に決まっていたのは、繁昌亭なんです。



落語ファンに引き込んだ後輩が、去年のほたる寄席から、
すっかり、桂雀太さんのファンになってしまい、
水曜日が仕事休みなので、行こうということになりました。

桂雀太独演会。
普段は、3席ほど口演するらしいのですが、
今回は2席。なので、聞かせる噺2作でしたね。

前座は、笑福亭呂好さん。
覚えやすい名前やと思うけど、どうも、
覚えてもらいにくい? というマクラ。
そして、先輩も間違うことがある、けど、上手く、
それを切り抜ける、具体例を話してましたね。
噺家あるある、なんでしょうか~

ネタは、「時うどん」。
これ、わりと、前座の人が演る噺ですけど、
うどんを食べるところに、経験が出てきますよね。
下手ではないと思うけど、やっぱりもうちょっと・・

この噺は、「今なんどきや?」と聞きながら、
お金を払うという、上手いことできたお話しなんやけど、
呂好さん、大きなミステイクでしたね!

このネタを選んだことが~

次の登場した雀太さんが言うてました。
プログラムには、すでに、雀太さんが演じるネタが書いてあります。
「壺算」「動乱の幸助」。

雀太さん、言うてはりました。

我々噺家は、どんな落語会でも、ネタかぶりしないように、
先に出た人と同じような噺を避けるもんなんですね。
今日はね~、私がなんの噺をするか、プログラムに書いてあるんですよ。



壺算は、銭の噺なんです。
つまり・・・呂好くん・・銭の噺してしまいましてん~
あとで、ようシメときますわ~~

プログラムにある「開口一番」は、ネタちゃいますよ。
最初に噺しますよ、というものです。

ちなみに、後輩、「開口一番」を噺のタイトルやと思ってたらしい。
呂好さんの噺を聞いて小声て言いますねん。

「これ、時うどんですよね? 開口一番ちゃいますよね?」

雀太さんの説明で、爆笑しておりました~

雀太さん、お弟子さんがいて源太くんという人らしいのですが、
お弟子やのに、この日は仕事で屋久島に行っていないんだとか。
屋久島の学校公演のお手伝いで行ったそうです。
伝統芸能を紹介するというもので、他のジャンルの方も行ってるのかな。
演じるんではなく、「てったい(手伝い)ですねん」

思わぬネタかぶりやったので、せめて順番を変えますということで、
先に、「動乱の幸助」を演じはりました。

マクラは、昔の常識が今は違うという話。
昔は必ず測った座高。最近、測らなくなりましたよね。

あれね。なんの役にも立たへんてことがわかりましてん。
ほんまはもっとはようからわかってたと思いますねんけどね。
でも、やめよか~いう人がいてなかったんやろね。

こういうのをいくつか話してました。
そして、動乱の幸助。

喧嘩の仲裁が好きな幸助さん。
浄瑠璃の義太夫節「お半長」を知らなくて、
帯屋がもめてると聞いて仲裁に京都まで行ったら、
「とおの昔に心中しましたわ」と言われ、
「間に合わんかったんや。汽車できたら良かった」
というお話です。

雀太さんの浄瑠璃が入る話は聞いたことなかったけど、
稽古屋のくだり、そこはわりと、さらっとしてたような。
ふつうの?やりとりがとにかく個性的なんで(笑)

「ナニやってんねん」
「立ってねん」
「立って、なにしてんねん?」
「立って、立ってんねん」

これだけで、面白いです~

さて、中入り後に登場したシークレットゲスト。
シークレットのわりには、名前が書いてあるという・・

みょーちゃん、て、だれ~?

キャリーバックを押して登場したのは、
ジャグリングをやる松竹の芸人さんらしいです。
小さなバッティングマシーンが投げるボールを
受け止めながらジャグリングしたり、
いつ飛びだしてくるかわからない、黒ひげ危機一髪の
飛び出したボールでジャグリングしたり、
いろんなことをしないとね。

途中で、何を思ったのか歌ってましたけど、
モノマネでもなく、それほど絶唱するのでもなく、
・・・あれは、なんやったんでしょうか。

そして、トリは、雀太さんの「壺算」。
瀬戸物屋さんに、大きな壺を買いに行って、
わざと、小さい壺を値引きさせて買う。
今度は、実は大きいほうが欲しかったと言い、
倍の値段のする大きいほうの壺を、倍の値引きで買う。
なので、小さいほうの壺を引き取って欲しいという。

いざ、支払いになった時に、先に小さい壺を買った時のお金と
返金されたお金を足して、ちょうどになるという。

納得できない瀬戸物屋さん。
そろばんを入れてみるとお金の勘定は合う。
でも、お金は半分しかない・・・ハテ?
わけわからんことになり最後は泣き出してしまう。

「もうええ、この壺、もっていっておくなはれ~」

「それがこっちの、思うツボや」 で、オチ。

確かにね~
時うどんと、同じような噺ですやんね!
そらぁ、ネタかぶりですわ~



終演後の、雀太さん。

やせはりました~?





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