おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

ソーシャルディスタンスで

2020-07-20 23:16:11 | マイブーム・落語
いや~、ほんとに、ファンだけやなく、役者仲間の方々もショックが・・
何があったか、というより、彼を止められなかったのか、という悔いが募る感じですね。
出てくるのは、良い人、真面目、ストイック、責任感強い・・・

年末上演予定のミュージカルは、主演の代役を立てるのは困難なようです。
収録中の秋ドラマは、共演者のショックも大きく、制作も混乱して対応がままならないとか。
すでに撮ったという主演映画はコロナの影響で上演がまだ決まってなかったけど、
このままお蔵入りかも知れないとか言われてるようです。

いずれにしろ、命の重さは、なにをも替えられないものなので・・・

先日、京都文芸会館へ、桂吉弥さんの独演会に行ってきました。
3月初めに先行チケットを購入していて、
先月、主催の方からお電話をいただきました。

会場の指示で、ソーシャルディスタンスを保つために座席の変更を願いたいと。
・・・前から2列目を取ってましたが・・・10列目まで下がりました~
おそらく、途中で一般発売を中止にされたのだと思いますが、客席を減らしての開催ですね。

行ってビックリしました。
ソーシャルディスタンスで並び、マスク着用、サーモグラフィー、手指消毒・・
そして、会場は、こんな感じでした~



一つ置きに、座席にパネルが設置されてるんですよ。
それも、手作りです。
日曜大工センターなどで売っているパネルを座面を跳ね上げた椅子の形に切って、
荷造り用のバンドで固定しているようです。



市松の形に座席は割り振られていますが、椅子も一列ごとにずれて固定されています。
なので、前の席の人とは、さほど離れてないから、後ろを振り向くのはダメですね。
それでも、空気清浄機が何か所かに設置してあるし、かなり気合いが入っています。
しかも、3席目の吉の丞さんの時は、マクラの際中に、ドアを5分ほど開きました。

・・・最初から、ドアを開けたままやったら? とツッコミたくなるけど、
そうなると、空調も、音響もダダ洩れになるので、そうもいかないでしょうしね。

座席を替わってくださいという依頼の電話があった時、主催者さん曰く、

「それでも、師匠はやりたいし、できることがうれしいとおっしゃってまして~」

そらぁ、そうでしょう。

「3月1日から6月1日まで、私、落語一切やってませんねん。
ラジオだけは、できたので、もう、ラジオのパーソナリティで生活してましてん」

6月以降は、リモート落語とかにも参加されたようです。
広い会場で、お客さんを入れた落語会は京都が初とか。
あ、そういや、Youtube、始めてはりましたね~~ 2か月前から!

「えらいことになりましたね。まさか、こんなことになるなんてねぇ。
落語の方は、コロナになる前から、人は入りませんねんけどね」
‥‥自虐的な挨拶から。

「ステイホームの間は、娘も息子も家にいて、ほんまたいへんでしたわ~
朝ごはん食べてね。あと片づけ手伝いまんねん。こう見えてね、やりますねん。
でもね、つい、いらんこと言うてしまいますねんな。
洗いながらね、『ほんで、お昼ごはんはなに~?』 ヨメはんに怒られますねん」

なので、ステイホーム、弟子の弥っこくんは、武庫川で青空落語をしてたようですが、
吉弥さんは、ずっと、走ってたそうです。

「気づいてはる人もいてるかもですが、7㎏やせましてん~」

シュッとしてると思ったけど、走ってやせたんですね。
ステイホームで、太る人が多いのに~



このパンフの写真、吉弥さんがピークの頃ですかね。太り具合~(笑)
前座の弥っこくんは、『手水回し』。
マクラで、河原で落語をやってたら、おばさまが二人来てくれたとか。
「プロの噺家です。米朝一門です・・」 と自己紹介してたら、
「私らだけで聞くのはもったいないし、友だち連れてくるわ~」と、
二人連れて来てくれて、4人のおばさまの前で噺を披露したんやそうな。

「タダではもったいないし~」 

鞄をごそごそして、バウムクーヘンを2個いただいたそうです。
良かったね~~

手水回しは爆笑ネタですが、田舎の人たちがわりとあっさりやったかな。
なかなか個性をつけるのは難しいけど、頑張ってね~!
(上から目線で、すんません~~~)

吉弥さん、最初の噺は、『看板の一(ぴん)』
わかってはいるんやけど、オチも、わかってるんやけど、やっぱり面白いです~~

三番目、吉の丞くん。

「ここの会場は、古いけど、空調の施設はええんです。
ええんですけど、これから、ドアをあけ放ちます。
ついでに出て行って、いうのはやめてくださいね~」

あけ放たれるとほんとに空気が動くのがわかりますね。
噺の途中ではできないけど、マクラなら、せきるというもんですね。
噺は『転宅』。
お手掛けさんの家に盗みにはいった盗人が、すっかり騙される噺です。
お手掛けさんというのは、愛人ね。
関東ではお妾さん。
目をかけるか、手をかけるか・・・やることは同じ~?(汗)
声がよう出てますよね。

「こんだけ離れてるんで、大丈夫です」

確かに、いつもより、高座が後ろに下がってるような気も。

中入り前、吉弥さん、今年の創作落語『ちゅうがえり』。
干支にちなんだ噺を、毎年作ってはります。
今の、文枝さんにすすめられたらしいですよ。

中入りのあと、トリは、『動乱の幸助』
ほんまに、ようでけた噺ですよね。
というか、最初出てくるときの出囃子が、やけに陽気で、「えっ??」

よう聞いたら、あの、クリーニングママ号の歌ですやん~
・・・・また、一節歌って、歌詞を作った方が楽屋に訪ねてきた話をしてました~~

ソデに向かって、「そやから、歌うことになるいうてますやんか」
下座さんが、遊んでくれたんですね!

久しぶりの落語、楽しかったです!
ちなみに、電車はやめて、車で行ってきました。
京都も、また新型コロナに感染した人が、増えてるようやしね・・・
大阪も、行きにくい・・・

東京は、もっと行きにくい・・・・

もう、ほんとに、なんとかならへんのやろか・・・





最新の画像もっと見る

コメントを投稿