おかんのネタ帳

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ルドルフ2世

2018-06-04 23:05:53 | 日々のつれづれ
書くことが溜まってしまった・・・(汗)

先週、いや、もう先々週のことになってしまったけど、
姉と、マルシェの後に行ってきたのは、佐川美術館です。



ツツジがキレイ~



でも、ちょっと曇ってました~
が、27日まで、開催してた、こういうのに行ってきました!



佐川美術館、開館20周年記念の特別展
「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」です。

ルドルフ2世は、稀代の収集家、芸術の庇護者として知られているとか。

16世紀末から17世紀にかけて、宮廷に世界各地から優れた人物たちを集め、
芸術作品、科学機器など、あらゆる優れた創作物、
さらに新たに発見された珍奇な自然物などが集められて、
「驚異の部屋」とでも呼ぶべき膨大なコレクションがつくられ、
当時のヨーロッパの芸術文化の一大拠点にもなったそうです。



チラシの裏(どっちが裏か表か、わからへんけど)

野菜や動植物などを寄せ集めて珍奇なルドルフの肖像画を描いた
ジュゼッペ・アルチンボルドの作品も展示してあるのですが、
そのアルチンボルドの《四季》シリーズ「春」にインスパイアされ、
ファイバーグラスなどの素材で野菜や果物、植物を表現した、
現代美術作家、フィリップ・ハースの作品が紹介されてました。
こちらは撮影可能やったので、パチリ。



2次元の名作絵画を、3次元の立体作品にしていますが、
本物(絵)にそっくり。



なんとも、不思議な顔・・ですよね。

当時、ガリレオ・ガリレイが地動説を唱えるなど、
人々の宇宙へ関心も高まっていた時代で、ルドルフが集めた中の、
天文道具や工芸品、天文学や錬金術に関する資料も展示されてました。

金練術というのは、卑金属を人工的手段で貴金属に転換する術ですが、
科学的側面とは別に、神秘的,魔術的側面もあり、
化学技術と、魔術や呪術との結びつきもあったらしいです。

ヨーロッパ随一のプライベートミュージアムを作り上げたルドルフ2世は、
独特の審美眼で芸術を愛好し、多くの宮廷画家たちを召し抱えたそうです。

美しいものだけでなく、奇妙なもの、怪物じみたものや異国趣味のものも収集。
皇帝としての職務はあまりしなかったようで、外出もしなかったようですし、
まぁ、変わり者やったんでしょうかね。

なかなか、見応えがありましたよ。

というても、もう終わってしまったけど。

だいぶん前に小学生の孫が学校でもらってきたチケットで、
姉が誘ってくれたんやけど、早い時期からやってる美術展やし、
行くなら、もっと早くに誘ってくれたらいいのにね。