おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

芝浜

2007-02-26 23:36:04 | 舞台・映画・ドラマ
暖かい日でしたね~ 車で移動してるとウトウトしてしまいそうになるくらい、暖かくてまったりしてましたよ。 庭の水仙も咲いてたし、スイレン鉢のメダカもぷわ~んと浮かんで来てました。このまま春になるんでしょうかね~

さてさて、昨日、落語を元にした舞台を観てきたから言うわけやないけど、あの円楽師匠が引退を表明しましたね。1年半前に脳梗塞になってからリハビリを続けてて、1年後には復帰しはったんやけど、今回、国立演芸場に高座に出演。でき次第で引退もと言う話やったらしいねんけど、とうとう、「お客さんに甘えたんじゃ、わたしが許さない」と、引退宣言をされたようです。
最後のネタが、粋な「芝浜」やて~ これ、夫婦愛の噺なんですよね。

これは江戸落語の噺やし、多分、昨日観た舞台に「芝浜」は出て来なかったかと。(上方にもあるんかな?) 
でもね、「地獄八景・・浮世百景」のパンフレットを見てたら、出演してる桂吉弥さんが「閻魔も聞き入るええ話」のところで、「芝浜」の噺をやってみたいと言うてはったんですよ。
これは、大金が入った財布を拾った主人公が気を良くして飲んだくれたのを、女房に「拾ったのは夢」と言われて身を持ち崩すことなく、その後は酒を断ってまっとうに働くんですね。実は女房が財布を届けてたんやけど、時が経っても持ち主が現れなかったためにその大金が入ってくるねん。その時、女房がウソをついてたことを告白し、ダンナは女房の機転に感謝するという人情話なんですよ。
最後のオチが粋なんよね~ 懸命に頑張ってきたダンナの労をねぎらい、久し振りに酒でも、と女房が勧めるんやけど、ダンナが言うねん。
「よそう。また夢になるといけねぇ」
・・・ええ噺でしょ。
74才。この噺を最後に、引退しはるんやねぇ・・・しみじみ。

画像は、劇場の前、大阪城公園。