CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

ダブル世界戦は、勇気をくれた(^.^)

2016-05-09 06:13:09 | お相撲(スポーツ)のこと
格闘技好きなんです、私。

2R途中、帰宅。
テレビの前のソファに座る。
目が離せない。
ん?
八重樫、動き少し硬い・・・
あ、くらった。
あいての左ジャブがいいなぁ。
軽く打ってくるジャブ、なかなかいい。
ん?硬いぞ・・・
リーチが相手の方が長いからなぁ・・・
距離だな・・・距離を考えないと、くらう。。。

少し不安を感じながら2R終了。

家人に確認、1Rは?
イーヴンと一言。

3R
八重樫の動きが少し良くなる。
上半身の動きが少し出てくる。
足も動き始めた。
ボディーや右もヒットするも挑戦者も打ち返してくる。
前評判通り、テクアペトラも打ち合うタイプであることが見て取れる。

4Rリズムがさらに良くなった。
自分の距離をしっかりつかんで試合を運ぶ。
5・6と八重樫の攻撃が勝る・・・

ナイスボディー!
よし!あたってる!
けっ!くらった!

まったく目を離せない。
腹ペコなのに食事をする気にならない。

7Rは、珍しく、落ち着いたラウンドとなったが、
8Rから、挑戦者の動きが勝る。
打たれ始めた八重樫に、テレビの前で、叫び続ける。
頑張れ!八重樫!踏ん張れ!踏ん張るんだ!と。
そして、八重樫のパンチが入ると、よっし!と叫ぶ。

さぞや、ご近所は驚いていることだろう・・・
そんなこと構いやしない!
八重樫を応援するんだ!!

たぶん・・・私が興奮して応援しているときには、
もう有明では勝敗は決していたのだろうけど、
結果をインターネットで確認などせず・・・
少し遅れて、それでもテレビの前で、全力で応援したくなる。

そういう人なんです、八重樫東!

10R・・・右が入る!
いけぇ~いけぇ~と叫ぶ私。

11R大橋会長も「打ち合って来い!」と。
そうです、ここで自分を出し切らなかったら、八重樫東ではなくなってしまう。

激しい打ち合いになった。
相手のパンチもくらいながら、パンチを繰り出していく。

最終ラウンド・・・
挑戦者テクアペトラはもちろん、チャンピョン八重樫もふらふらだ。
立っているのが、不思議な二人が、リング上で打ち合いを続ける。

八重樫ぃ~!八重樫ぃ~!!と叫んでいる自分がいる。

「あと、一分!あと一分踏ん張れ!」
「あと30秒だ!頑張れ!踏ん張れ!」
「あと15秒!!!」
「あと10秒!八重樫ぃ!八重樫ぃ!」

12ラウンド戦いきって、判定。

中盤取られたラウンドもあるかもしれないが、
どう考えても3-0判定だと思っていたら、
最初のジャッジ・・・113-115でテクアペトラだった・・・
えっ?八重樫がうつむいて、リングを見つめて、判定を待つ・・・
115-113三人目116-113のスコア。
以上2-1の判定で、勝者・・・とリングアナウンスが告げる時、
勝利を確信しながらも、祈るような気持だった・・・

八重樫の腕が高々と上げられた・・・

本当に、この男は・・・本当に・・・何という試合をするんだ・・・
毎回毎回、ドキドキする。
体中に力が入る。
あっという間に12Rが終わってしまう。

腹ペコだったのに、ごはんなんて食べる気にならない。
そのうち、腹ペコだったことも忘れてしまう。

「もっとかっこよく勝ちたかったけど、こういうボクシングしかできない。
これが俺の実力。もっと強くならないと」

と八重樫は語ったらしいが、私は、あなたは本当に強いと思う。
いや、あなたが強い人だということを、
会ったことはないけど、知っている。

でなければ、これほど感動させることはできない。

それに・・・弱い相手に負けたのでは、メキシカンボクサー。
一度もダウンせず、チャンピョンに向かってきたテクアペトラに失礼だよ。

あなたは、つよいとうちゃんで、強いチャンピョンです!
2012年6月20日・・・私はあなたの強さを心に焼き付けたのです。
そう・・・井岡一翔に判定で敗れたあの試合。
負けた試合で、その強さを知った・・・などと、
意味の分からん事かもしれないけど、
私はあの試合で、八重樫東のファンになりました。

八重樫東、その魅力は・・・
お花屋さんに並ぶ花ではなく、花壇の花でもなく、
道端のコンクリートの間から顔を出すタンポポのよう。

ボクサーを花にたとえるなんて変かなぁ・・・
サラブレッドではなく、道産子の強さ・・・とでもいうのだろうか。

へこたれないその根性。
もちろん、根性だけで、頂点に立てるわけではない・・・その努力。
そして、その技術、すべて、天下一品です。

かっこよく勝ちたい・・・さもありなん。
でも、かっこ悪くってもかっこいいというか、
八重樫東の存在そのものがかっこいいんです。

もっと強くなりたい・・・さもありなん。
それは、どんな選手も思うこと・・・もっと強く!もっと強く!
もちろん、圧倒的な強さで勝っても、かっこいい。
八重樫東の存在そのものがかっこいいんだから。

これから、若い伸び盛りの選手たちが、八重樫東を倒しにくる。
自分との戦いを制したものだけが、立てるリングにやってくる。

これからも、自分と戦い続け、もっと強くなって
八重樫らしいボクシングで私を感動させてくれるだろう。

「八重樫!ありがとう!!」
私は、21日が本番なので、しばらく横浜のスタジオでのレッスンがない。
大橋ジムの玄関で、頭を下げられない・・・
この場をかりて、心から、感動をありがとうと言いたい。

そして初防衛・・・おめでとう!

それに井上尚弥の二度目の防衛、おめでとう。
右こぶしを痛めながらの試合。
その内容は素晴らしいものだった。
痛めていたのが2Rだったとは、驚きです。
それでも、最終ラウンドにきちんと魅せてくれました。
このときにはすでに左こぶしもかなり痛かったのでは?
試合後、グローブを外したその手に注目していると、
左の第三・四指の付け根が内出血していた・・・

ハードパンチャーの宿命とは言いながら、痛みをこらえて前に出る。
そして、パンチをしっかり当てていく。
多彩なボクシングを観せてくれた。
ありがとう。

W世界戦は、勇気をくれた(^.^)

というわけで、早番だというのに、書いてしまった・・・

最後に一言だけ・・・
井上尚哉の二度目の防衛・・・
WBOのレフリー、止めるべきだったんじゃないですかね・・・
12R・・・あれは、TKOでしょ・・・危なすぎる。

あ・・・遅刻してしまう・・・今日は早番だ!
出勤しなきゃ・・・そう、今日は感動を胸に出勤すると致しましょう!(^^)!