CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

染みついているもの・・・

2016-05-01 11:36:30 | 表現にからむ様々なこと
たとえば、音楽と関わりが深く、楽器が演奏できたり、
大学で学んだり、声楽の基礎をしっかり身につけている人。
たとえば、演劇と関わりが深く、舞台に立った経験があり、
夜な夜な居酒屋や下宿で演劇論をぶったりしてきた人。
また、そういったことを生業としている人。

まぁ、様々だわな・・・

そして、越路吹雪素敵!
とか、美輪明宏ってすごい!
みたいなきっかけで、シャンソンと出会う人。
カルチャースクールで歌い始める人。

まぁ、様々だわな・・・

私は、音楽と歌は苦手で、合唱クチパクでしたから、
シャンソンと出会わない確率の方が高かった。

シャンソンのグループレッスンとやらに参加した時も
無いかもしれないこれから先の『芝居』のために、
喉だけはしっかりキープしたい・・・そう思っただけで、
歌いたいなんて、サラサラ思っていなかった。

そんな私も人間だから、
人間って欲深で見栄っ張りだから、
うまく歌おうとしてしまう・・・
クチパクで通してきたくせに、
うまく歌おうなんぞと浅はかなこと、してしまう。

他人の前で何かを表現する時、裸になれるかどうか・・・
それが私にはとても重要なのに、欲と見栄という鎧に身を包む。

まず、鎧を脱ぐ作業から始めなければならない。
『舞台では裸になる』というか、
ならざるをえないということを私は、知っていた。

何もかも見えてしまう『場』であるということを、知っていた。

だから、自分に染み付いている感覚・・・
遠い昔の身体の芯に少しだけ残っているかもしれない感覚をかき集め
なんとか、鎧を脱がなければと必死になる。
『演劇』という時間に生きた感覚。
鈍くなっているなぁ・・・と思う。
でも、表現をする時に、誰かから何かを借りることはできない。
だから、自分に染み付いているものを総動員するしかない。

それは、やっぱり、演劇的な在り方なんだと思う。
『歌』というツールで表現するにしても、演劇的な切り口の方が、
私には刺激になるし、必要なんだと確信している。

稽古する時には、鋭い演出家の目にさらされ、
呼吸すらも見透かされ、ダメ出しされて、積み上げていく。
今は、私を見透かしダメを出してくれる演出家の目は、ない。

自分で何をどこまでできるか・・・
まぁ、できることしかできないけれど、
できることは、サボらずやらなくては・・・
お客様に失礼にならないように、
いろんなこと感じられるように心を揉みほぐそう。

染み付いているものを磨くしかない・・・
それが『CuniCo's World』なのだから。。。

http://utautaicunico.wix.com/cunico
☆上記URLをクリックすると私のHPに飛びます☆
☆ライブ予約・・・HPの contact のページからmailくださいませ☆