CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

『心を表現する』ということ

2013-05-23 09:29:11 | 表現にからむ様々なこと
今年、初めてカッコウの声を聞いた。

風の音、近所の雨戸を開ける音、いつもの鳥達の朝の歌。
恩田川の水鳥の羽ばたき、遠くの道路を行き交う車の音。
そして・・・我が家の前の緑地帯に遊びに来るカッコウの声。

山桜の枝先が揺れながら、なにやらお話しているような・・・そんな朝。

通常モードに戸惑いながらの昨日が無事に終わった(^.^)
で・・・よく寝た(笑)

眠れるって、幸せだなぁと思う。
小学校の卒業文集。
好きなことは?の欄には、『寝ること・食べること』と書いた。

今、食べることには、あまり貪欲ではないが、
『寝ること』は、変わらず私の大好きなことだ。
というか、眠れないと頭も痛いし、機嫌も悪い。

さて、『月夜の仔猫』で出逢ったピアニスト大神安紀子さん。
とても素敵な方だった。まず・・・偉ぶってない(笑)

他のピアニストさんが偉ぶってるってことじゃなくて・・・
距離というか、隔たりを感じるというか、値踏みをされてるというか・・・
よくわからないけれど、音合わせをするまで、ちょっと、距離がある。
私の緊張や遠慮が、その距離を作っているのかもしれない・・・
これまでに出逢ったピアニストさんが、年上だったこともあるのかもしれない。
なにしろ、近づくまでに時間がかかる。

音合わせをすれば、私は自分をさらすので、その距離が近づく。

大神さんは、「はじめまして、大神です。」とおっしゃったその瞬間から
なんとなく、近くに感じ、優しさを感じた。

世代が一緒だったからかしら・・・
  もとい!   私より確実に若い(笑)

そして、すべての歌を歌い終わって、
大神さんが、私を感じ取ろうとしていることがわかった。
演奏している間、私の心の変化をすべて、感じようとしてくれている。
そして、その変化にあわせて、音を出そうとしている・・・

シャンソンの伴奏を初めて、2年とちょっとの彼女。
もともとジャズの方。ピアノのキャリアは長い。
ホテルのラウンジなどでも弾いて、歌ってきている方。

私は、彼女が私の心を感じ取り、それを音にのせる・・・
そういうピアノを弾いてくれた事が、嬉しかった。
初めてなのに、安心して歌うことができた。

ライブの後、少しお話することができた。
とても、楽しい時間だった・・・
大神安紀子さん・・・・・心を表現するピアニストさんだと思った。


さて・・・その『心を表現する』ってとっても大変。
多分、大神さんんも私も・・・自分の『表現したい心』がある。
それを自由に表現するためには、それを支える技術が不可欠だ。

私で言えば・・・まだまだ、努力が足りない。
無用なビブラートをかけずに歌えるだけの技術とそれを支える肉体。
強い思いを秘めながら、静かに歌う心と声の充分な準備・・・・・

発声とは、声をただ出すことではなく、どう出すかを感じ意識し実践すること。
それができる肉体と、解き放たれた心。

『心』があれば表現できるってもんじゃない。
『感じる』ことができれば表現できるってもんじゃない。

日常、おきている感情の変化を意識的に再現するわけだから、並大抵のことじゃない。

頑張らなくっちゃ(^.^)
大神さんのピアノでまた歌う機会があれば(あると思っている)、
「おっと、岩下さん、この間と違う(^.^)」
と思ってもらえるように、精進精進であります。

刺激的で、発見のある、そして、素敵な出逢いでした。
大神安紀子さん・・・ありがとでした。


繊細でクリアな音・・・
木村惠一先生のピアノは、繊細でクリアでドラマティックだ。
ひとつの音のタッチに、どれほどの注意が払われているのだろう。
どれほどの思いを込めているのだろう・・・

あ~~~だめだめ、気を抜かない!
ほら、雑になったらダメだよ・・・

何度同じことを言われてきていることか(-_-;)

3年前、先生の指摘していることが、分かっていなかった。
今は、わかる(理解できる)
それを実践できるがどうか・・・だ。

「理解できるだけ、すごい。」と褒めていただいた。

だんだん、面白くなってくる。
だんだん、難しくなってくる。
だんだん・・・・・
       だんだん・・・・・
              だんだん・・・・・

だんだん・・・時間がなくなってきた(笑)
    お洗濯して、おべんと作って、発声練習して、遅番だぁ(^.^)