うさぎくん

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香港

2020年05月31日 | 社会・経済

 前職は香港に本部のある企業で、その前の会社も本社機能が一部香港にあり、人の行き来や連絡もけっこうあった。基本ビジネス上のつながりだし、こっちはローカルの立場だから、香港の街や生活のことなどは実はほとんど知らない。
 出張でただ一度だけ訪れたときも、それほど物珍しい街という感じはあまりなかった。。友人でジュエリー関係の仕事をしている人(確かしばらく住んでいたのかな)によると、昔の良さがずいぶん失われてしまったらしいけど。。

 もう職を離れたからあれだけど、上司(日本人)が香港に長く住んでいて、それをあまりに鼻にかけるものでちょっとうんざりしていた面もある。。曰く今や香港やシンガポールなど諸都市の方が進んでいて、東京はローテクなのに日本人はそれに気づいていないと。んなこと、いわれんでもわかっとおが。。

 在職中には6年前の雨傘運動と、昨年からの民主化運動という、おおきな政治活動があった。雨傘運動のときは、前にここでも書いた記憶があるが、業務には全く影響はなく、本社の人たちも話題にもしなかった。自分のいた会社は香港のいわば「地場」の企業で、欧米系のグローバル企業ではなかった(前の前の会社はそうだったけど)。会長は大陸政府とも懇意にしており、日本で開いた自分のパーティに大使館関係者を招待したりしていた(他方、台湾でもビジネスを展開していた)。
ので、あれはやはり学生運動で、実業界の立場はまた違うのかな、と思っていた。。

 昨年のデモのときは前回よりも影響がおおきかった。社員の往来に支障が出るようになり、会議が中止になったりした。なにより驚いたのは、現地の若手社員がデモに参加しているという話を聞いたことだ。本社内には通達が出され、デモに行くなら各部署最低1名は社に残るように、と事実上デモ参加を容認していたらしい。

 経営者の親族で、さいきん日本担当になった若い子がいて、様子を聞いてみたことがある。彼女もデモに参加したといい、「日本の若い人たちも応援しているのよ!ほら、ここ渋谷!(YouTubeを開いてみせる)」とうれしそうに語っていた。・・これが今もとても印象に残っている。。

 日本が好きだという香港人は多い。前職の会長も、東京に自分のオフィスを構えることにとても意気を感じていて、ずいぶんと支援をしてくれた。日本語が堪能な若い子たちも多い。
 何年かして落ち着いてきたら、改めて香港を訪れるのもいいなと思っている。そのときにみんな笑顔でいてくれればねえ。。

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