うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

せけんのわだい2

2021年03月21日 | 社会・経済
体調もあまり良くなくて(対自分比)冴えない週末です。鳥の体調も少し心配。
昨日の続きです。

大分市の歩道で2017年9月、歩いて登校中の女子中学生(当時)とぶつかって転倒し、後遺症が残ったとして、80歳代の女性が約1150万円の損害賠償を求めた訴訟で、大分地裁は中学生に約790万円の支払いを命じた。府内覚裁判官は「歩行者の安全に留意する義務を怠った」と中学生の過失を認めた。15日付。(出典:読売新聞)

このニュースはFacebookのタイムライン上に流れた。記事自体は簡潔なもので、地裁の司法判断を淡々と述べであるだけで、訴因となった事故についてはあまり言及はない。

興味深いのはFBのコメント欄だ。酷い判決だ、中学生が可哀想だ、というのが続き、原告80歳女性を貶す表現をした人も多かった。

ツイッターでも記事を引用して感想を述べた人がおり、それに対する反応も同様のものだった。むしろツイッターの感想の方が原告女性への敵意が強く、これを擁護する、あるいは冷静な立場で語る人は見られなかった(ざっと見る限り)。

もともとSNSのコメントは極論が多くて、それはそういうものなのだが、それにしても、地方のベタ記事に過ぎない話題に妙に熱心に書き込む人が多いことが、ちょっと気になった。

コメントの中には、原告80歳女性ではなく、高齢者一般に批判というか、高齢者を忌避、もっといえば憎悪の対象にしているような書き方をしている人が複数いた。将来もある中学生が可哀想というのはまあ、心情としては一般的な感想かもしれない。しかし、もし原告が80歳女性ではなく47歳男性、あるいは5歳のこどもだったら、これだけ人々のコメントが集まっただろうか。

年配の親を持つ僕の視点から見ると、親と歩道を歩くとき、若い子たちには特に神経を遣う。不注意にぶつかってくる可能性がないとは言えないからだ。2,3歳くらいの子供が、親のもとを離れて走り出したり、お父さんからお母さんのもとに行こうとする場面に遭遇すると、不測の事態を想像して立ち止まったりする。
歩道には色々な人が歩いている。ごく一般的な大人でも、病気やけがで機敏に動けない人もいるし、友達との会話に夢中な小学生だっている。それが普通だ。

個人的な感想だが、これらのコメントにはなんとなく、いまの青年層が年配者をどう見ているか、という意識が表れているような気がする。上の世代が社会的にも金銭的にも恵まれ、人口比でも優位なのに対し、青年層は(極端に言えば)その犠牲になっている、という意識がどこかにあるのではないか。
もちろん若者が既存勢力(=高齢者)に立ち向かう構図はむかしもあったけど、今の若い子たちの感覚は少し違うのかもしれない。


アメリカのバイデン大統領が、テレビのインタビューでロシアのプーチン大統領を人殺しだと思うかと聞かれ肯定したことに対し、プーチン大統領は「彼の健康を願う。これは皮肉ではない」と述べ、独特な表現で切り返しました。バイデン大統領の判断力に問題があるとみていることを示唆し、不快感を示したとみられます。(出典:NHK)

昔風のいい方だと「ふところ手にして云う」という表現が似合う感じで、そういってはなんだがプーチン大統領らしいというか。。ニュース映像を見たが、プーチン氏はオンライン会議の席上でこの発言をしている。非常に淡々とした受け答えで;
「・・なんと返答したらしたらいいのか・・・体に気を付けてほしい。彼の健康を願う。これは皮肉ではない。。」
ちょっと、あっちの人系っぽい言い方ですよね。。

そもそもバイデン氏の「人殺し」発言も、記者の「人殺しと思うか?」の問いかけに「ああ、そう思うね」と答えたもので、外交儀礼云々という前に、ひじょうに乱暴な受け答えだった。

サキ報道官は大統領は(発言を)後悔していないとフォローしているが、おそらく政権内では相当泡食って大騒ぎしているのではないか。。つまり、かなりダメージのでかい失言だったんじゃないかな、という気がする。。

同じ会議上でプーチン氏は悪口をいうやつは自分に返ってくるものだ、と言い、先住民虐殺や広島、長崎を例示してアメリカを非難した。
他方、バイデン氏とオンラインで直接対話を呼びかけたとされているが、こちらについての続報はない。

バイデン政権は対中外交に関してはかなり周到な準備をして望んでおり、日米豪印(Quad)首脳会談、日本および韓国との2+2会談を経て、中国外相との会談に臨む(アジア歴訪の帰り道に、中国をアンカレッジで迎えて・)という手続きを踏んでいる。

この会談が冒頭かなり異例の荒れかたをしたことはご存知の通り。お互いのメンツがかかわるという事情はあったと思う(とくに中国は)。
中国の近年の圧力外交や諜報活動、人権問題などはたしかに問題だが、中国側の反論にはいささか味わい深いものを感じた。。特に;

「アメリカにはアメリカの民主主義があり、中国には中国の民主主義がある。だいたいそのアメリカの民主主義だって、アメリカ国民全体に支持されてないじゃないか」
「あなた方は世界の世論を代弁する立場にはない。アメリカの代表にすぎない。上から目線はやめろ!」(以上は記憶に基づいて書いたので、正確には違うかもしれない)

という発言には思わず失笑してしまった。

ただ、こういうのは言いたいこと言っちゃったほうがお互いあとぐされない?ような気がしないでもない。2日目の会談はそれなりにじっくり話し込んだようでもあるし。

ロシア外交は、どうするんすかねえ。。

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