うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

貴婦人と一角獣展

2013年07月07日 | アート・文化

4月末に始まり、ずっと行きたかったのだが、いよいよ15日が最終日になってしまった。
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駅の看板。これは「我が唯一の望み」。この看板に惹かれた。それと、「一角獣」。

中世に作られた6枚のタペストリー(タピスリーと表記されていた)を巡る、展覧会である。

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週末は遅くまでやっている。

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「一角獣」といえば、どうしても「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(村上春樹)を連想してしまう。

小説では一角獣について、作中の登場人物(図書館の女性)に歴史的な伝承を語らせている。僕の一角獣に関する知識はそこから来たものが全てだ(小説では、革命前のロシアで一角獣の頭骨が見つかったような論述があった。どこかにそんな話があるのかと、ググってみたが、さすがにこれはフィクションらしい・・。ほんとだったりして?)。

作中に出てくる一角獣について、形態的な記述はあまりないが、体毛の色については詳述されていている。春から秋口までは様々な色をしているが、秋になると一斉に金色の毛に覆われる。角の色は真っ白で、目は青空のように蒼い。この辺も作者のフィクションらしい。

小説も謎めいているが、この「貴婦人と一角獣」にも謎が多い・・、そうだ。中世の絵画には余りなじみがないが、これには様々な寓意が隠されているらしい。6枚のタピスリーはそれぞれ、触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚、そして第六感を示しているそうだ。

また、そこかしこに描かれている動物たち。「触覚」に出てくる猿は、鎖でつながれいている。音声ガイドでは、これは男性の女性に対する忠誠を示すものだと、音声ガイダンスでは言っていた。

うさぎがやたらと出てくる。妙にかわいらしいが、うさぎは多産の象徴、と解説にある。貴族の婚姻を祝うためのものだからか。

学術的な研究はともあれ、この静謐な世界は、僕の好みとするところだ。

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国立新美術館に来たのは久しぶりだ。TIFもおもしろい建築だが、ここの造形もかなりのものだ。

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ジオラマ風で。

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カフェはもう終わっているが、写真は撮りやすかったかも。

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図録を買った。そのうち、これをヒントに何かの絵を描いてみたい気がする。

 

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