きっかけがあってゆるキャラのことをしらべてみた。ゆるキャラグランプリ と言うのがあるそうで、毎年投票が行われている。昨年の1位はバリィさんだった。これは何となくニュースで聞いた記憶がある。3位のぐんまちゃんには、去年銀座で会ったことがある。この辺はなかなかかわいくて、いかにも和む感じがする。
ただ、このキャラクターはどうだろうか。これも前にニュースで見た記憶があるし、さいきんはパナソニックのCMというか、ウェブ広告に出てくるし、他にも多くのCMに出演している。東京の企画会社の主催者が、出身地を応援するためにつくったキャラクターらしいが、地元の市の公認は得ていないという。
正直言って、もうセンスがないとでも何とでも言われていいけど、これを見た時は何とも「気持ち悪い」かんじがして、まあ強い言い方をすれば、不快感?すら感じた。だんだん見慣れてはきたけれど。更にわからないのは、主に女性が、このキャラクターについて、ウェブなどで「かわいい」と評していることだ。・・。
これもテレビで見たけど、新潟のレルヒさんは地元ではこわいという人がいて、余り人気が無かったらしい(ちょっとマイナーチェンジしたんだったかな)。レルヒさんも、くだんのキャラクターも、ある種の人間をカリカチュアライズしたものだ。特徴を拡大した似顔絵を描かれると、周りの人は喜ぶが自分はちょっとやな気がする事がある。レルヒさんは僕が見ても、なかなかいいじゃないと思うが、くだんキャラクターは日本人男性である僕が見ると、その・・・。このキャラクター、絶対かっこうわるさを強調しているんだよね。歯が欠けているし。
地域的な感覚の違いというのは、これだけ情報網が発達した今でも、大きいのかも知れない。寅さんは格好悪いようで結構自分たちにはない自由なかっこよさがあって、僕はそれが人気の秘密だと思っていたのだけど、もしかしたら、ところによってはまた違う感覚で寅さんを見ている人もいるのかもしれない。
女性がこの種のキャラクターをかわいく思うのは更にわからない。ゆるキャラではないが、「あたしンち」のママにちかい感覚かも知れない。このママも、怪獣みたいなスタイルだけどかわいい、と思う。が、もしかしたら眉をひそめる女性もいるのかな。
あたしンちは、良かったよねえ。ただの変なおばさん、ではなくて、子供たちがちっちゃい頃はクリスマスケーキにすごく喜んでいたのに、(中学、高校生になった)今は、たいして関心も持ってもらえない、と寂しがるシーンなんて、なんだか泣けるシーンが良かった。九州男児のパパも、なかなか格好良かった。やっぱり、男はどこかしら格好良くないとなあ・・・。