うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

三洋電機

2013年06月20日 | ビジネス

日経新聞に三洋電機に関する小さなシリーズが掲載されている。井植?元会長、野中ともよ元会長にもインタビューしている。

野中氏は金融機関への怒りを隠さない。「あの人たちは、お金があれば地球が何個でも買えると思っていた」という。他方、雇用を維持する「解」を見いだせず、自分は三洋を救うことができなかったと自らを振り返る。

井植氏は三洋のことについて、口が重い。自分は今何もできないのに、想像しても疲れるだけだ、という。関係者から相談が来ないことを少し寂しく思っているようだ。日本の電機業界の現状については、我々はライバル社の研究を怠っていた、と反省し、また、日本メーカー同士で、日本の電機業界はどうあるべきかを話し合うべきだ、という。

厳しい状況をくぐり抜けた二人の発言には重みを感じる。
二人に共通するのは、最終的にどうするべきだったか、いまになってもわからない、と思っていることだ。どちらもやれるだけの努力はして、矢折れ力尽きたのだろう。もし、何らかの成功を遂げた人たちに過去を振り返らせたら、何人かの人はこのときにこうしたからだ、と、わかりやすく説明をするかも知れない。だが、そこにどれだけの真実が含まれているか、気になる。実際には、成功した人も失敗した人も紙一重であって、ある程度以上の実力があれば、そこに自分たちの力が及ぶ範囲はあまりないような気がする。平たく言えば、運、偶然が支配する力の方がずっと大きい様に思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする