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ウリパパの日記

自由気ままに・・・

まだまだ続く大暖冬 2020.1.25

2020-01-25 20:55:27 | 自然

今年の冬はかなり気温が高くなっています。昨日までの八王子の1月の平均気温を調べてみたところ、最高気温10.6℃、最低気温0.7℃、平均気温5.3℃、冬日はたったの11日となっています。平年に比べて最高気温が1℃、最低気温が3℃程度高めに経過しています。菜種梅雨のような天気で曇りの日が多く、朝晩の冷え込みが弱いことがこの冬の特徴です。

 

 

昨日、気象庁から「令和元年12 月以降の高温と少雪の状況について(速報)」という報道発表がありまた。12月以降、東・西日本を中心に気温が平年と比べてかなり高く、日本海側では降雪量が記録的に少ない状況となっています。

 

東日本では12月の地域平均気温は史上3位タイの高温、1月(23日まで)は史上1位の高温を記録した1989年(平成元年)に並ぶ暖かさです。来週前半は悪天候により日中の気温が下がる予想なので史上2位の高温となりそうです。一昨日発表の長期予報では今後も2月にかけて本州付近への寒気の南下は弱く、北日本から西日本の気温は平年より高く、日本海側の降雪量は平年より少ない予想となっています。従って、今年は12月下旬~2月中旬の寒さを経験することなく、記録的に早い春の訪れとなるかもしれません。

 

この冬の異常高温と少雪は、本州付近への寒気の南下が弱く、冬型の気圧配置が続かないためです。その要因として、発表資料には2つが説明されています。以下に抜粋します。

1)日本付近で偏西風が北に蛇行

偏西風(亜熱帯ジェット気流)の蛇行には、熱帯付近の積雲対流活動がインド洋西部付近で平年よりも活発、インドネシア付近では不活発となったことが影響したと考えられます。この積雲対流活動には、インド洋において西部を中心に海面水温が平年より高いことが影響したと考えられます。

2)1 月以降、正の北極振動が明瞭化

正の北極振動により寒気が北極域から中緯度域に南下しにくく、またバイカル湖の北から沿海州付近で寒帯前線ジェット気流が明瞭となり、東シベリア付近の寒気が弱くなりました。

「北極振動」は、海面気圧の平年値からの差(偏差)に見られる大規模なパターンの一つで、北極域の海面気圧が平年より低く、中緯度域の海面気圧が平年より高い場合を「正の北極振動」、その逆を「負の北極振動」と呼びます。冬季には成層圏にまで及ぶような背の高い構造をしており、極渦(極域の上空に形成される寒冷で大規模な低圧部)の強さと関係しています。日本の天候を左右する要因の一つとして注目されており、冬に正の北極振動が明瞭になると、日本では北ほど暖冬になりやすい傾向があります。

 

今年の冬は茨城県でも大暖冬で、袋田の滝は凍結せず、久慈川にシガが流れることも無さそうです(今年より寒い昨年も流れませんでした)。

 

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