教王護国寺、通称「東寺」・・・何度足を運んでいることでしょうか。
今回は「冬の特別公開」で五重塔初層内部と観智院が公開されていて、
五重塔内部はまだ拝観したことがなかったので、粉雪が舞う中、うきうきと訪れました。
五重塔は徳川家光による再建。
何度も火災で焼失したのだそうです(地震による倒壊はないらしい。すごい建築技術!)。
高さ55メートル、国内最高の木造の塔。京都のシンボルでもありますよね。
内部は・・・極彩色!きらびやかで鮮やかなところが、さすが密教ですね!!
中心にある柱が大日如来に見立てられ、その周辺に金ぴかの金剛界四仏の像が置かれています。
壁には、密教をインドから中国を経て日本に伝えた8人の祖師の姿が描かれています。
・龍猛(りゅうみょう)菩薩 インド人。「金剛頂経」を流布させた
・龍智(りゅうち)阿闍梨 インド人。800歳生きたとされる
・金剛智(こんごうち)三蔵 インド人。密教をインドから中国に伝えた
・不空(ふくう)三蔵 中国人。経典を中国語に翻訳
・善無畏(ぜんむい)三蔵 インド人。「大日経」をインドから中国に伝えた
・一行(いちぎょう)禅師 中国人。経典を中国語に翻訳
・恵果(けいか)和尚 中国人。密教を空海に伝授
・空海 唐から日本に密教を持ち帰り、流布させた
金剛智三蔵からは実在した人物と言われています。
・・・と、こんなうんちくを嬉々としてしゃべる私に、連れが苦笑しておりましたが、
途中で「そんな真実かどうか信じがたい伝来の経緯を空海から伝えられた当時の天皇家は、
すんなり信じたかなあ? いくら祟りに悩まされていたからって、アヤシイと思わなかったのかなあ?」
などと、するどいツッコミを投げかけ、ふたりで議論になりました(笑)
通常公開中の食堂、金堂、講堂でもじっくり見仏。
きゃぁ☆お久しぶりにお目にかかります、帝釈天殿~。ご機嫌麗しう~。
そして勝手に自分の守り神だと思っている持国天にもごあいさつ。
いつ会っても、勇ましくかっこいいですねー。
そして2度目の拝観、観智院。
東寺の塔頭のひとつです。
すぐそばに名門・洛南高校があり、生徒さんたちがこの寒い中、ランニングを頑張っておりました。
がんばれ、若者よ~!
観智院には、空海が唐留学に向かう船旅での逸話を元に作られた庭園があり、
水神としての「龍」に見立てた石組みがありました。
書院造りの座敷や、千利休以前に立てられたという茶室(茶道確立前なので、今と造りが違う)も見学し、
そうです、メインの見仏は五大虚空蔵菩薩坐像&愛染明王!!!
虚空蔵菩薩は平安時代に中国から渡ってきたものだそうで、
それぞれガルーダ(東南アジアに伝わる鳥の姿の神)、クジャク、馬、象、獅子の背に乗っています。
凹凸の少ない細面の顔に、あまり表情がうかがえない目元・口元。肉感のない体つき。
百済観音にすこし似ています。
日本で造られた仏像でないことが一目瞭然なのです。
そして愛染明王は、江戸時代の作だそうですが、赤黒い体躯にきらりと輝く玉眼がなまめかしく、
迫力のある強面ながら、どことなく優しさを感じる仏像。
じいっと見つめていると、いいんだよ、大丈夫だよ、と言ってくれているような・・・(妄想)。
ここでも座敷に座って、ガイドさんとじっくりお話しし、
お寺のお話以外にも京都情報まで聞くことができました。ありがとうございました!
春・秋にだけ公開される宝物館もスバラシイです。みなさんも、ぜひ。
☆東寺の公式サイト(すてきですよ)はコチラ
今回は「冬の特別公開」で五重塔初層内部と観智院が公開されていて、
五重塔内部はまだ拝観したことがなかったので、粉雪が舞う中、うきうきと訪れました。
五重塔は徳川家光による再建。
何度も火災で焼失したのだそうです(地震による倒壊はないらしい。すごい建築技術!)。
高さ55メートル、国内最高の木造の塔。京都のシンボルでもありますよね。
内部は・・・極彩色!きらびやかで鮮やかなところが、さすが密教ですね!!
中心にある柱が大日如来に見立てられ、その周辺に金ぴかの金剛界四仏の像が置かれています。
壁には、密教をインドから中国を経て日本に伝えた8人の祖師の姿が描かれています。
・龍猛(りゅうみょう)菩薩 インド人。「金剛頂経」を流布させた
・龍智(りゅうち)阿闍梨 インド人。800歳生きたとされる
・金剛智(こんごうち)三蔵 インド人。密教をインドから中国に伝えた
・不空(ふくう)三蔵 中国人。経典を中国語に翻訳
・善無畏(ぜんむい)三蔵 インド人。「大日経」をインドから中国に伝えた
・一行(いちぎょう)禅師 中国人。経典を中国語に翻訳
・恵果(けいか)和尚 中国人。密教を空海に伝授
・空海 唐から日本に密教を持ち帰り、流布させた
金剛智三蔵からは実在した人物と言われています。
・・・と、こんなうんちくを嬉々としてしゃべる私に、連れが苦笑しておりましたが、
途中で「そんな真実かどうか信じがたい伝来の経緯を空海から伝えられた当時の天皇家は、
すんなり信じたかなあ? いくら祟りに悩まされていたからって、アヤシイと思わなかったのかなあ?」
などと、するどいツッコミを投げかけ、ふたりで議論になりました(笑)
通常公開中の食堂、金堂、講堂でもじっくり見仏。
きゃぁ☆お久しぶりにお目にかかります、帝釈天殿~。ご機嫌麗しう~。
そして勝手に自分の守り神だと思っている持国天にもごあいさつ。
いつ会っても、勇ましくかっこいいですねー。
そして2度目の拝観、観智院。
東寺の塔頭のひとつです。
すぐそばに名門・洛南高校があり、生徒さんたちがこの寒い中、ランニングを頑張っておりました。
がんばれ、若者よ~!
観智院には、空海が唐留学に向かう船旅での逸話を元に作られた庭園があり、
水神としての「龍」に見立てた石組みがありました。
書院造りの座敷や、千利休以前に立てられたという茶室(茶道確立前なので、今と造りが違う)も見学し、
そうです、メインの見仏は五大虚空蔵菩薩坐像&愛染明王!!!
虚空蔵菩薩は平安時代に中国から渡ってきたものだそうで、
それぞれガルーダ(東南アジアに伝わる鳥の姿の神)、クジャク、馬、象、獅子の背に乗っています。
凹凸の少ない細面の顔に、あまり表情がうかがえない目元・口元。肉感のない体つき。
百済観音にすこし似ています。
日本で造られた仏像でないことが一目瞭然なのです。
そして愛染明王は、江戸時代の作だそうですが、赤黒い体躯にきらりと輝く玉眼がなまめかしく、
迫力のある強面ながら、どことなく優しさを感じる仏像。
じいっと見つめていると、いいんだよ、大丈夫だよ、と言ってくれているような・・・(妄想)。
ここでも座敷に座って、ガイドさんとじっくりお話しし、
お寺のお話以外にも京都情報まで聞くことができました。ありがとうございました!
春・秋にだけ公開される宝物館もスバラシイです。みなさんも、ぜひ。
☆東寺の公式サイト(すてきですよ)はコチラ