BUONA GIORNATA!

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パーネ・アモーレ

2008年09月23日 | 
イタリア語通訳の第一人者・田丸公美子さんの痛快エッセイです。

米原万里さんの著書にも、下ネタ好きのイタリア語通訳さんということで「シモネッタ」というニックネームでたびたび登場していらっしゃいます。

私のイタリア語はというと…せっかく外語大で勉強したのに超初級(いやもっとかも)までレベルが下がってしまいましたが…。

エッセイの中で、各国語の通訳さんの外見や性質が、その言語の一般的なイメージに対応しているという記述がすごく興味深かったです。具体的に挙げてあるんですよ、●●語=外見は◆◆、仕事ぶりは☆☆、エリートとか服装が派手だとか。

そういえば、大学でも専攻語で学生の雰囲気が全然違っていたように思います。
私がいたイタリア語科は派手め、自由、陽気で個人主義的な人が多かったような。
中国語科は素朴でまじめで自己主張をはっきりする人が多くて団体行動をしていたと聞きました。
スワヒリ語科も、そんなに目立たないけど素朴で優しい人の集団に見えました。
同じロマンス語系でも、フランス語科は柔らかい華やかさがあって、個性的な感じ。

学ぶ語学を選ぶとき、その言葉が離されている国のイメージと自分の性質が似ていることが重要なファクターなのか。それとも、その語学科の雰囲気にのまれて変わっていくのか…。

私は今でこそこんなですが、大学時代はおとなしく目立たない存在でした。うん。間違いなく。


◆「パーネ、アモーレ」 田丸公美子著
 文春文庫 579円