国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

裁判所の協力がなければありえない有罪率99%

2012-07-23 01:00:00 | 司法



日本の有罪率が99.8%と異常に高い背景にあるのはは無謬性神話にこだわる検察の保身だと言われる。
つまり起訴して無罪になったら検事の汚点という考え方だ。
出世の妨げになるという何やら不純な動機によるものらしい。
ヘタレ組織人だな。
だから検挙された被疑者の約半分が不起訴になる。

そして一旦起訴したら、何が何でも有罪に持っていく。
それに協力する裁判官がいる。

東電女性社員殺害容疑で有罪となり服役していたネパール人のマイナリ受刑者の再審が決まり刑の執行停止となった。

この事件一審の東京地裁では無罪判決。
被疑者は保釈となり、入管に移される。
そして国外退去となる筈だった。

これを自らの面目に拘る検察が拘留仮処分申請。
これは無理筋と当時の木谷裁判長は却下した。


木谷明は骨のある裁判官だ。
30枚無罪判決書いて一度もひっくり返されていない。

ここで目を付けられたのが冤罪メーカー(?)高木俊夫裁判官。



再申請では高木を起用、検察は異例の拘留を勝ち取る。
検察でさえも「そんな裁判官がいるのか」と驚いた。

そして高裁ではなんと高木が裁判長。
これでは意地でも有罪にするしかないという構造だ。
そして有罪判決。
最高裁も上告を棄却して無期懲役が確定した。

この高木裁判長、故人なので批判するのも躊躇われるが、他の冤罪にもかかわるというある意味札付きの裁判官だった。
高木の華麗なるキャリアだ。

北海道庁爆破事件 - 1988年1月22日、札幌高裁裁判長として控訴を棄却して死刑判決。現在、再審請求中。
足利事件 - 1996年5月9日、東京高裁裁判長として控訴を棄却して無期懲役判決。その後、最高裁で確定したが、2010年に再審開始が決定して再審無罪判決。
狭山事件 - 1999年7月7日、東京高裁裁判長として第2次再審請求を棄却した。現在、再審請求中。
東電OL殺人事件 - 2000年12月22日、東京高裁裁判長として一審の無罪判決を破棄して無期懲役判決を言い渡した。2012年6月7日、東京高裁(小川正持裁判長)が再審開始と刑の執行を停止する決定。
(ウィキペディア)

足利事件の菅家利和受刑囚は宇都宮地裁で無期懲役の判決を受け、東京高裁に控訴したが、控訴は高木裁判長により棄却。
さらに最高裁も上告を棄却して無期懲役が決定した。
4歳の少女が1990年に殺害された事件だった。

検察と裁判所の連係プレイだったが、結局再審で無罪となる。
遺留物のDNAが合わないという明らかな冤罪だ。
DNAの再鑑定がようやく認められたのが17年後。

菅家の話。
「刑事達の責めが酷かったです。『証拠は挙がってるんだ、お前がやったんだろ』とか『早く吐いて楽になれ』と言われました。
私は始終無実を主張していますが受け付けて貰えず『お前がやったんだ』と同じ事の繰り返しでした」。
そして殴る蹴るの暴行のみならず、頭髪を引きずり回されたり体ごと突き飛ばされる等の拷問に等しい暴行が横行した取調べの時間は15時間近くにも及んでいる。
取り調べた刑事達については「私は刑事達を許す気になれません。それは検察や裁判官も同じです。全員実名を挙げて、私の前で土下座させてやりたいです」
(ウィキペディア)。


そして狭山事件。

これも警察がでっち上げたと言われる事件でで再審請求中だ。
1963年5月、当時16歳だった少女を殺害したとして、被差別出身の石川一雄氏が逮捕され、浦和地裁は死刑判決、
東京高裁で無期懲役に減刑、最高裁も上告棄却。

東電OL,足利、狭山で共通しているのは状況証拠のみの自白強制による立件だ。
そして、何よりやり切れないのは冤罪(神のみぞ知るだが)の被害者が不法滞在のネパール人、知能の遅れた菅家そしての石川。

弱者を犯人に仕立てるとしたら何と正義から遠いことだろう。
虫けら扱い?
でもそれが検察や裁判所の現実の一端だろう。

高木の話だ。
どうやら検察が有罪判決を勝ち取るための最終兵器とも見える。
性格的には真面目で堅実、面白みに欠ける組織人と言われる。

検察庁と裁判所の間には画然とした一線が引かれているというのはウソで、検事の意に添わない決定を出すと抗議の電話がかかってきたり、
直接部屋に押しかけてくることが日常茶飯事のように行われるという。
圧力に屈しやすいというか圧力を察知してそれに沿うような行動をとるヘタレ組織人なのだろう。
今の大手メディアの関係者の多くがこのタイプだ。
自分たちが害悪を振りまいている自覚がないのが厄介だ。

東電OL事件再審決定の報道姿勢が極めて一過性だった。
この期に及んでも東電のイメージ作戦に同調しているのだろう。
ヘタレ朝日は無罪判決が出た途端に「電力・OL]「渋谷・OL」。
今回は「女性会社員殺害」で記事の扱いも二番手。
ジャーナリズム宣言が泣くというものだ。

裁判所の話だ。

小沢裁判ではどうやっても起訴できない検察が持ち出した検察審議会。
本来は起訴をしたがらない検察をチェックする機関だがこれを逆手にとって小沢の人格攻撃を続行中だ。
しかし検察審査会の実体は最高事務総局。
つまりは最高裁の出店だ。
検察と裁判所は深い協力関係にあるということだ。

戦前戦中、治安維持法で一方的に有罪判決を乱発した裁判官たち。
彼らは一切責任を問われることなく生き延びた。
戦争犯罪を国民の手で追及しなかった日本の国民性のなせる業だ。

令状請求を認めるのは裁判所だが、現状では自動販売機。
そして99%有罪率は改まる傾向にない。
30万人警察や検察のターゲットになったら無罪獲得は至難の業だ。

狂ってるなあ。

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2 コメント

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ふざけた新刊本 (平成24年(お)第3号)
2012-10-08 16:25:30
逆転無罪判事・原田國男のサイン本が欲しい
再審事件となった原判決の裁判長は原田國男、永年にこの判決書の署名に不審を抱き続けている
昨日に原田の新刊本が出版された、本来なら原田から献本される身だが、購入してサインを求めたい。

しかし再審受理となった今、このときに逆転無罪などとふざけた暴露本を何故に出版するのか・
http://www.suihanmuzai.com/100806.jpg.html
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Unknown (Unknown)
2013-09-15 14:50:50
最終的に有罪判決が下されてもその一件で犯罪をした事実が無く
世間的には犯罪者で確める術が無かろうとも事実上は冤罪被害者。
今までに犯人として裁かれてきた者が事実上も犯人だ
何てのは
甚だ疑問だよ。
取り調べも裁判も一切可視化されて無いと言うのは裏を返せば
事件の捏造も隠蔽も可能であると言う事を意味しているんだから
尚更だろう。
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