新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

福岡への旅~6

2015-06-03 20:59:04 | 旅行

雨が強くなってきたので、熊本市内まで路面電車で出かける気もなくなり、とりあえず駅の中でお昼ご飯をたべることにします。
お昼ご飯は熊本ラーメンをいただきました。豚骨ラーメンですが、博多ラーメンと違い麺はやや太めの麺でスープも鶏ガラスープが混ざっているのでややマイルドな仕上がりとなっています。しかし豚骨ラーメンであることには変わりなく、美味しくいただきました。
お昼ご飯を食べてから熊本1248発の博多行きさくら404号に乗ります。N700系7000番台の指定席の重厚なシートに身を預け博多までの時間はしばし寝ます。博多には1326着。博多交通センターや博多シティをぶらぶらしてから早めに荷物を引き取りホームへ行き、再び撮り鉄です。

こちらは783系ハウステンボス号。テーマパークの名前そのものが付いている珍しい列車です。長崎オランダ村ハウステンボスへのアクセス列車として運転されています。

ハウステンボス号と連結されて走るのは佐世保行き特急みどり。九州新幹線全通前まではさらに長崎行き特急かもめを連結した3階建て列車として有名でしたが、現在はかもめは単独運転となっています。
この783系は1988年に登場し、他のJR各社が近郊、通勤型電車を製造する中、高速バスとの激しい競争にさらされていたJR九州は特急型電車をいきなり製造しました。そして何と言ってもこの電車の特徴は車両中央部に乗降用扉があり、客室がA室・B室に分かれていること。これは短編成でも指定席・自由席、禁煙・喫煙を細かく設定できるように設計されています。しかし一番揺れの少ない車両中央部に乗降口を設ける大胆さには当時驚かされました。2度にわたりリニューアルされており、現在も主力の特急として九州を走っています。


こちらは久大本線経由の由布院行き特急ゆふいんの森号。ゆふいんの森号はキハ58系から改造されたキハ71系と新製車であるKキハ72系がありますが、この列車はキハ72系。この列車も木をふんだんに使用した車内で由布院への旅を演出しています。人気列車なのか、今年中には中間車を1両新製して5両編成での運転となる予定です。
ひとしきり撮ったところで1457発大分行き特急ソニック33号に乗って小倉へ向かいます。小倉までの間は座席に身を預けて少し寝ていました。折尾、黒崎の停車も気づかず、ふと目を開けると列車は戸畑あたりを通過中。慌てて起き出して支度をして降りる準備。1539に小倉に到着。とりあえず今日のお宿であるJR九州ホテル小倉にチェックイン。汗だけ流してホークスビジターユニフォームに着替えて再び小倉駅へ。小倉1621発博多行き特急きらめき13号に乗り再び博多へ戻ります。 


福岡への旅~5

2015-06-03 19:21:54 | 旅行


三角駅ホームに降り立つと、次に乗る列車のタペストリーがつられていました。ちなみにあまくさみすみ線とは三角線の愛称です。

こちらは天草の観光地や名産でしょう。いずれも水戸岡鋭治氏の手による絵です。早めにホームに入ってそんなのを見ていると、熊本から折り返しの列車が到着しました。

キハ185系改造車による特急「A列車で行こう」です。熊本ー三角間を週末を中心に2往復しており、三角線の景色を楽しむことができます。またこの列車は天草方面への船とも連絡しており、天草観光の足としても一役買っています。

もちろん、JR九州の列車をデザインしている水戸岡鋭治氏の手によるものです。ゴールドと黒で大人の味わいを醸し出しています。

そして、1号車にはバーカウンターがあり、車内でハイボールを味わうことができます。当列車限定の熊本産デコポンを使ったデコポンハイボールもあり、発車前からハイボールを求める乗客がカウンターに来ていました。あ。私は飲んでいません。が、A列車で行こうグッズを少し買いました。三角駅を1119に発車。

客室内はキハ185系リニューアル車の車内に準じ、リクライニングシートが並んでいます。木目調の落ち着いた内装と、A列車で行こうのシンボルマークの付いた仕切りガラス。そして車内には向谷実アレンジの「Take the A Train」が流れています。鉄的には邪魔かもしれませんが、ジャズの調べを聞きながら列車に揺られるというのもなかなかいいものです。

線内随一の景色スポットである御輿来海岸に差し掛かると列車は減速しますが、雨脚が強くなってきていたので残念な景色となってしまいました。 雨の中列車に揺られ、ジャズの調べを聞きなながらの列車旅を堪能して1157に熊本に到着。熊本も激しい雨が降っていました。


福岡への旅~4

2015-06-03 18:40:16 | 旅行


博多から新幹線の各駅停車し、熊本に0904に到着。ここで新大阪を0600に出発したみずほ601号を先に通します。そこで到着するみずほ号を撮影しました。

こちらが新大阪からやってきたみずほ601号鹿児島中央行き。2011年の震災の後に宮崎県えびの市へ疎開していった両親に会いに行った時に岡山から乗った新幹線でもあります。ちなみに関門海峡を越えたのはそれ以来ということになります。
ひとしきり新幹線を撮った後は在来線を撮り鉄。乗車予定の三角線三角行きは1000発なのですが、その前に人吉行きSL人吉があります。


SL人吉は熊本ー人吉間に運転されているSL列車で8620形蒸気機関車58645号機が50系客車を改造した客車を牽引しています。JR九州発足初期の1988年に復元され熊本ー宮地間でSLあそBOYとして運転をしていましたが、長年の急勾配上り下りでSLの台枠に変形をきたし、2005年から静態保存していました。しかし製造当初の図面が見つかったことから変形した台枠を新製し、ボイラも整備され2009年に復活し、勾配の少ない肥薩線を走っています。8620形は大正時代の製造で58645号機も大正11年に日立製作所で製造されました。復活蒸気機関車の中でも一番古い車両でもあります。土曜日ともあってSL目当ての観光客でホームは混雑していました。

SL人吉の後、三角線三角行きで三角へ向かいます。キハ200形気動車で運転されていました。この列車、車内に入るとキンキンに冷房が効いており、暑いホームから入った時には涼しさを感じていましたが、乗っているうちに次第に寒くなってきました。それでも1時間弱の乗車だったので半袖でもなんとかなりましたが、冷房の調整はこまめにお願いしたいです。といってもワンマン運転の列車なので、なかなか難しいと思いますが。
三角線は宇土から三角までをむすぶ路線で、宇土半島を縦断するように走っています。宇土半島北岸では有明海に面した走り、晴れていれば島原半島や雲仙普賢岳が見えますが、雨模様のこの日は見えるわけもなく、どんよりした景色の中を走ります。終点の三角は天草諸島に面し、天草方面のバスや船が発着しています。また三角駅から少し離れた三角西港は世界遺産に推奨勧告された「明治日本の産業革命遺産」を構成するひとつで、今後世界遺産に指定されると注目を浴びそうです。

1057に終点三角駅に到着。あいにくの雨模様になってしまったので、町歩きはやめにして次に乗る列車まで駅舎内で待つことにします。