新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

三連休・函館パスの旅〜16

2020-08-25 20:08:04 | 旅行
お弁当を買ってホームへ戻ります。

乗車するのは1231発大沼公園回り森ゆき普通列車。新函館北斗・仁山通過の列車です。七飯ー大沼間の函館本線は仁山を経由する本来の路線と、勾配を緩和した藤城線と呼ばれる支線が存在します。北海道新幹線開業までは特急北斗も含めて札幌行きが勾配の緩やかな藤城線経由、函館行きが仁山経由となっていました。これは蒸気機関車牽引の列車が多かった時代の名残で、仁山経由は最大22.4‰の勾配、藤城線は10‰程度の勾配になっています。坂を下るには問題ないのでこのような運転になっていました。ただし普通列車は一部仁山経由となっていました。ディーゼル特急北斗だけではなく寝台特急北斗星・カシオペア・トワイライトエクスプレスも札幌行きは藤城線経由で走っていました。
今は新函館北斗駅を経由させる為に特急北斗を含めてほとんどが仁山経由ですが、数本の普通列車が藤城線経由になっています。乗車する列車はその藤城線経由の普通列車です。

キハ40型2両連結で、朝の列車のよりは余裕があります。青モケットのボックスシートに座って早速お弁当を広げます。

買ってきたのはひこま豚味噌焼きめし。

中身は炭火で焼いた豚肉に北海道らしくこちらも焼いたお野菜と卵焼きがついていました。味噌ダレが別添えになっており、かけていただくようです。早速いただいてみましたが、炭火で焼いたお肉が美味しく、付け合せのお野菜も美味しくいただきました。
列車は七飯駅から藤城線に入ります。木々の間から眼下に函館新幹線車両基地や新函館北斗駅周辺も見ることができました。10‰の勾配といえどもキハ40型には厳しいようでエンジンを唸らせながら登ってゆきます。

勾配を登ってゆくと、小沼の岸辺に出ます。沼の向こうには駒ケ岳が見えるはずですが、あいにくのお天気で裾野がわずかに見える程度でした。

大沼公園駅に1311に到着。観光客とともに下車します。JR北海道の駅には昔懐かしいホーロー引きの駅名表示板が残っています。

大沼公園駅は大沼国定公園の最寄り駅となっており、観光客の便をはかるために特急も止まる駅です。この日も観光客が下車しましたが、ほとんど日本人でした。普段だと外国人で賑わう場所ですが、時節柄閑散とした印象です。

駅からほど近い大沼のほとりを散策することができるので、次の列車までぶらぶらすることにします。何年か前にゆかりんと来たことがある場所です。

大沼のほとりからも駒ケ岳が見えるはずですが、やはりわずかに裾野だけを見せて雲の中に隠れています。

この大沼の湖畔は「千の風になって」の発祥の地でもあるらしく、その記念碑が設けられていました。人もほとんどいないので一節唸っておきました。
駅へ戻っても次の列車まではしばし時間があったので、涼しい風に吹かれながら汗を引かせます。
 

三連休・函館パスの旅〜15

2020-08-24 19:28:03 | 旅行
木古内からは道南いさりび鉄道線に乗って函館へ戻ります。1116発ですが1050頃に道の駅から見ると、キハ40がホームに入線して乗車できそうだったので、駅へ向かいます。

在来線ホームの駅名標は道南いさりび鉄道のものに変えられています。片方しか次駅名が表記されていないのが終着駅感が漂いますが、線路はつながっています。

道南いさりび鉄道のキハ40は転換時にJR北海道から購入したものですが、1両ごとに塗装が変わっており、白い車両がやってきました。車両側面の帯のクネクネ感は函館山の形を表しており、全車共通のデザインとなっています。

道南いさりび鉄道ですが、英語表記は「South Hokkaido Railway」となっています。今は五稜郭ー木古内の区間だけの営業ですが、北海道新幹線札幌延伸の折には函館本線区間も受け持つ予定なので、「南北海道鉄道」でもいいのでしょう。ほとんど乗り鉄しか乗っていない感じで木古内を発車。車窓は相変わらずの曇り空です。キハ40系独特の乗り心地を楽しみながら過ごすことにします。

渡島当別駅はJR時代より郵便局併設の駅として知られていました。列車本数も少なく、郵便局もしまっている休日なので乗降はゼロでしたが。

海沿いに出ると車窓には津軽海峡と海の向こうに横たわる函館山が見えるはずですが、函館山も隠れるぐらいの雲の低さなので残念ながら見ることができません。

七重浜駅では上磯行きと行き違い。いわゆる「タラコ色」と呼ばれる旧国鉄首都圏色のキハ40でした。函館が近づくにつれて次第に乗客も増えてきます。とはいえボックスに数人程度の乗客。ローカル線のお昼時ではこんなものです。

五稜郭で函館本線に合流し、一駅間だけJR線を走行します。もちろん三連休・函館パスでも乗車できるのであまり関係はありませんが。函館車両所に憩う道南いさりび鉄道とJR北海道のキハ40を見て、1216に函館に到着。乗り換えは1231発大沼公園回り普通森ゆきですが、お昼時なので一度改札口を出てお昼ご飯のお弁当を買うことにします。

三連休・函館パスの旅〜14

2020-08-18 20:12:10 | 旅行

身支度を整えて8時前にホテルを出発。函館0818発の大沼公園経由長万部行き普通列車で出発します。長万部まで向かう普通列車ということで、18キッパーらしい旅行客ですでに席は埋まっています。座れそうなボックスにお邪魔して座ります。立ち客も出るほどの混雑で函館を発車。新函館北斗までの乗車なので、携帯を見ながら過ごします。0843に新函館北斗に到着。

新函館北斗駅では乗り換えに時間があるので駅前に出てみます。かつては渡島大野駅という無人駅でしたが、新幹線の駅となって大躍進をした駅です。駅舎も立派なものが建てられていました。

郵便ポストにはご当地北斗市のゆるキャラ「ずーしーほっきー」がのっていました。よくよく見るとポストもレンガ柄になっています。ずーしーほっきーはその名の通りホッキ貝の寿司のキャラですが、それ以外は謎だそうで、動きも非常に謎な動きをするようです。

こちらは駅前にあった北斗市のご当地マンホール。新幹線とトラピスト修道院がデザインされています。新幹線の方はなんだか北陸新幹線のような色です。駅前をブラブラして戻ります。

北海道新幹線は現状は新函館北斗止まりなので線路は途切れています。将来札幌方面に延伸された際のホームに列車が到着しますが、そのまま折り返すのではなく、一旦函館新幹線車両所に入り、整備を行ってから東京方面のホームに入る形になっています。

11番乗り場になっていますが、実質乗車ホームから0935発東京行きはやぶさ18号に乗って隣の木古内駅まで。特定特急券なのでとりあえず車端部の3列席に座ります。ここなら指定する人もいないだろうと思っていると、指定券を持った乗客がやってくるのが不思議です。わざわざこんな席を指定するとは物好きなのか、端っこ好きなのか…。席を譲り車両を移動して別の席に座ります。新函館北斗を発車します。

わずか13分の乗車で次の木古内に到着。下車する人はいないかと思いましたが、2人ほど降りるのが見えました。列車を見送ってから改札口を出ます。

木古内駅は上磯郡木古内町にある駅で、青函トンネルの反対側の奥津軽いまべつ駅とともに新幹線1・2を争う乗降客の少なさです。実際、新幹線を降りたのは私を含めて3人。その3人ともみどりの窓口で北の大地入場券を購入していたことから、利用客は推して測るべしです。

新幹線駅から在来線駅へ出ると木古内町の中心街に近いです。そして駅前には道の駅が新たにできていました。鉄道の駅は閑散としていましたが、道の駅は大賑わい。物販店も賑わっていました。この道の駅の入り口には木古内町のご当地キャラ、キーコのポストがどーんと置かれていました。郵便物は口の中に入れるそうですが、郵便ポストというより記念撮影が主な仕事のようです。この道の駅ではマンホールカードをいただきます。

郵便物を出すならばすぐ近くに郵便局があり、こちらにも普通のポストがあるのでこちらで出せばいいでしょう。普通のポストですが、ポストの上にはキーコが乗っかっていました。平日なら用事もある郵便局ですが、休日なので泣く泣くあきらめます。時間まで木古内の街をブラブラと歩き、鉄道の駅へと戻ります。


あーあ 夏休み…

2020-08-16 20:22:28 | 日記

先週の土曜日から人様並みに夏休みをいただいておりました。暑い中働かなくてもいいのが救いですが、あっという間に過ぎてしまいました。

今年の夏は1人で過ごす夏となり、月曜日の深夜から金曜日まで福島県裏磐梯で過ごしていました。
 

いつものように8/10の深夜に出発して、関越道、北陸道、日本海東北道を走って8/11早朝に道の駅笹川流れに到着。売店営業開始まで待機してから、この日はマンホールカード巡り。途中で郵便局を挟みつつ、安田インターから磐越道を走り猪苗代磐梯高原まで。インターから勝手知ったる道を走って、アクティブリゾーツ裏磐梯へ。2日間お世話になりました。

8/12の裏磐梯はあまりパッとしない天気で雨模様だったので、山を下りて喜多方市へ。ここから大峠を越えて山形県へ出て、南陽市と上山市へマンホールカードをいただきに。山形県は晴れており、上山城の下まで行ったのですが、お城へ行くのはやめました。大峠を再び越えて福島県へ戻って、喜多方、塩川、猪苗代を経由して裏磐梯へ戻りました。

8/13はお天気も回復してきましたが、雲もある天気。雲底が高いのでグランデコスノーリゾートへ行ってロープウェイで標高1300mまで登ります。このグランデコのあるデコ平には移動するチョウ、アサギマダラが飛来し、毎年マーキングをして移動調査をしているそうです。ここでマーキングされたチョウが過去には台湾で確認されてこともあるそうです。

そのアサギマダラを歩いているうちに発見。風がありなかなか撮るのは難しいですが、なんとか撮影に成功しました。綺麗なチョウですね。

登った時には雲があり景色も望めませんでしたが、遊歩道を歩いているうちに雲が流れていったらしく、磐梯山とその奥に猪苗代湖も見えるようになっていました。標高1300m以上の場所なので、歩けば汗はかきますが、吹く風が涼しくしばらく休憩していると汗は引いていきます。早めのお昼ご飯を食べてから麓へ降りました。

ロープウェイで降りてから五色沼の毘沙門沼から見る磐梯山を拝んでから、猪苗代へと降ります。

猪苗代町内の郵便局巡りをしてから磐梯山を望むJR翁島駅へ。ここから見る磐梯山もいつもの姿です。ただ雲が少し低くなってきたようでした。

宿泊は猪苗代スキー場近くの宿だったので、猪苗代町の土津神社へ。手水鉢が紫陽花の花で埋め尽くされていました。お参りをしてからお宿へ行きのんびりと過ごします。
8/14は9時過ぎに出発して郡山市、須賀川市、田村市、いわき市のマンホールカード巡り。郡山市開成館を見学したり、しますが、あぶくま洞は混雑していたので断念。小名浜からは国道6号線を使い帰ることにします。が途中の日立市川尻地区で軽乗用車の横転事故による片側通行の渋滞に巻き込まれ、時間をロスしてしまいました。疲れてきたので東海スマートインターから常磐道に入って三郷東まで高速を使います。途中の友部SAで夕ご飯を食べ、三郷東からは国道298号線を走ります。外環千葉区間が開通してから常磐道方面へはほぼ一本道となり、三郷東インターから浦安の自宅まで右左折合計4回で着いてしまいました。帰ってきてからの熱気に裏磐梯へ戻りたくなりました。
夏休みは終わり、明日から暑い中また仕事の日々です。

三連休・函館パスの旅〜13

2020-08-10 14:31:43 | 旅行
早朝5時前に目が覚めて、何気なくiPhoneを見ると、ゆかりんから「入院しました」とメールが…。
「はいぃ?」
と、思わず右京さん並の言葉が出てしまいました。昨日は病院に行って帰ってきたとメールがあったのでちょっと安心していましたが、入院したとあっては穏やかではありません。しかも携帯の電池がないようなので、状況も聞くことができません。ヤキモキしながらもとりあえず旅は続けることにします。ちょっと遅くなりましたが、5時半ごろに出て朝の函館を散歩に行きます。

朝一の横を通り、開国通りを歩いてゆくとポツンと石造りの建物が。大手町ハウスというカフェで旧浅野セメント函館営業所の建物を利用しているようです。

海沿いに出て保存されている青函連絡船摩周丸の姿を見ます。海沿いに歩き函館魚市場の前を通って歩きます。

こちらは朝食バイキングが人気のラビスタ函館ベイ。おそらく旧赤レンガ倉庫の建物を利用していると思われますが、詳細はよくわかりません。

こちらが函館でも有名な観光地金森赤レンガ倉庫街。明治時代に海運業で栄えた函館の港に建てられた倉庫ですが、航空機の台頭や海運業の衰退とともに港の中心が変わり、倉庫も不要となって行きました。そんな中重伝建にも指定されて、倉庫内はショッピングモールやカフェに改装され観光の拠点となっています。さすがに早朝なので誰もいません。赤レンガ倉庫を見るにはちょうど良い時間です。

赤レンガ倉庫街の向こうには函館ご当地名物の二大巨頭、やきとり弁当のハセガワストアとご当地バーガーのラッキーピエロが並んでいます。

こちらは洋館が並んでいますが、なぜか道に対して斜めに建築されています。真田の城下町沼田では武者が隠れるためにわざと斜めに建てられているそうですが、函館にはそのような装備は必要なさそうです。何か謂れがあるのでしょうか。

旧函館郵便局のはこだて明治館の前を通ってホテルへと戻ります。およそ20年前の学生時代にも来たことがありますが、その頃よりも建物を覆う蔦が激しくなっていて、せっかくの煉瓦造りの建物の景観を損ねているような気がします。
ホテルへ戻るとちょうど朝食の頃合いだったので、朝食を食べてから部屋へ戻りました。