新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

北の国から2022初秋〜6

2022-09-30 19:47:10 | 旅行
9/18の朝は早く、6時過ぎには支度をしてホテルを出発。朝ご飯を札幌駅近くのセイコーマートで仕入れてから駅へ。

札幌0648発釧路ゆき特別急行おおぞら1号に乗ります。

特急おおぞらは春のダイヤ改正でキハ261系に統一されたばかり。乗車してみるとまだ新車の香り残る編成でした。

特急おおぞらが入線する前には、新千歳空港行きの快速エアポートが停車していましたが、新千歳空港駅30周年のヘッドマーク付きの編成でした。
0648に札幌を発車。朝の特急列車なのでそこそこ乗っていますが、途中駅からの乗車は少なく、空港線との接続駅南千歳での乗車もほとんどありませんでした。まあ、航空機の到着していない時間帯なので仕方ありませんが。
車内で朝ごはんを食べ、持って来た本を読みながら過ごします。南千歳からは石勝線に入り速度も上がりますが、トンネルも多くなってついついうとうとしてしまいます。朝早い特急列車ですが、0826着のトマム駅ではホテルの送迎バスがお出迎えをしていました。

トマムから新得へ向けて坂道を下ってゆくところでは、山に雲がかかりなんとも幻想的な景色を見せていました。山を越えて十勝平野へと列車は下ってゆき、新得駅に停車します。

0849着の新得で下車。NHK連続テレビ小説なつぞらの舞台となっている十勝地方では、あちこちでみることができ観光に一役買っています。ホームに降りるとひんやりとした空気が体を包み、北海道に来ていることを実感させてくれます。

新得駅は石勝線と根室本線の分岐駅ですが、根室本線落合方面は災害のため長期間運休になって、バス代行輸送が行われていますが、このまま鉄路が復旧せずに廃線になる可能性が高くなっています。
新得駅では改札口を出て、北の大地の入場券を購入。そのあとは駅前へ出てみます。

新得駅前にはポケ蓋があったので早速ゲットします。

気温も程よく吹く風も涼しい新得駅前に出てちょっと休憩。駅前広場の花壇の花越しに駅舎を撮影したりします。2日目にしてようやく北海道らしい気候に出会えました。

新得駅の発車案内板には列車名の他にヘッドマークに書かれているシンボルマークが出るようになっています。ほとんどが特急列車で普通列車が1本しか表示されないのは、この辺りの輸送実情を示しているような気がします。

新得0925発の普通列車帯広行きに乗ります。H100系電気式気動車の単行で乗車するとすでに座席も埋まっていたのでロングシートに座って本を読んで過ごすことにします。帯広が近づくにつれて乗客も多くなってくるのは休日だからでしょうか。

帯広には1020に到着。駅前に出て見ると温度計があったので見てみると21度。数字で示されるとやっぱり涼しく、北海道に来ている実感がわきます。

帯広ではマンホールカードをもらって、駅周辺に散らばるご当地マンホールを撮り回ります。こちらはマンホールカードのデザインになっているマンホール。帯広市は何種類かあるらしく、駅付近でも3種類が見られました。

帯広でもポケ蓋をゲット。駅周辺を散策してから駅へ戻り、お昼ご飯に帯広名物豚丼のお弁当を買います。

帯広からの戻りは1108発札幌ゆき特急とかち6号。グリーン車を予約してあります。

北の国から2022初秋〜5

2022-09-29 19:09:01 | 旅行

登別駅は言わずと知れた登別温泉への玄関駅ですが、登別の中心市街地は2つ隣の幌別駅周辺になり、市役所もそちらにあります。この登別駅は学生時代に下車して登別温泉へ向かうバスに乗り換えた駅ですが、ほとんど覚えておらず、時の流れというものを感じてしまいました。登別駅でも北の大地の入場券を買って、1343発苫小牧行き普通列車に乗ります。

苫小牧行き普通列車はキハ141系の2両編成。キハ141系は客車の50系51型から、気動車に改造された車両で、学園都市線の輸送力増強に使われました。学園都市線が電化されると転用または廃車され、現在は苫小牧運輸区に配置された車両が活躍していますが、新型電車の導入により置き換えが決定しています。また4両がJR東日本に譲渡されSL銀河号の客車に使用されていますが、こちらも引退が予告されています。

ここで北海道でしか見られないものを。北海道で現在走るキハ40、キハ54、キハ141系の窓は普通の一段上昇式の窓の他に内側にもう一枚窓が付いています。これは二重窓と呼ばれる窓で、酷寒地の北海道を走る国鉄型電車、気動車、客車に付いているもので、冬季間の保温のためにつけられています。非冷房の車両では夏場は内側の窓が開けられ、外側の窓を使って温度調節をし、冬場は内側の窓を閉めて冷たい外気を遮断して暖房効果を高めています。かつては道内を走る普通列車、急行列車で見られましたが、今では上記3種でしか見られなくなっており、キハ40、キハ141系が引退するとキハ54型でしか見られなくなります。

ボックス席でしばしくつろぎ、1405着の白老で下車。ウポポイを観に行くわけでもなく、北の大地の入場券を買って、少し駅前を歩いただけで15分後の特急すずらん7号に乗ります。

そしてもう一つ、北海道の一部の特急停車駅で見られるのが、こちらの乗車位置案内。AからTまでの乗車位置があり、それぞれ北海道にちなんだものが描かれています。この乗車位置案内に対応するように跨線橋や改札口などに液晶モニターがあり、次の特急列車の乗車位置を図示しています。絵がついているので英語の勉強にもなるかもしれませんね。

白老1420発特別急行すずらん7号の指定席に乗りわずか40分程度の乗車で1456着の千歳で下車。特急すずらんは千歳に停車する唯一の特急列車です。ここで後続の千歳1501発の快速エアポート149号に乗り、1507着の恵庭で下車します。恵庭駅西口から恵庭市コミュニティーバスに乗車して道の駅で下車します。ここで恵庭市のマンホールカード2枚を収集。マンホールカードだけではなくダムカードもいただいてしまいました。

ついでに恵庭市のポケ蓋もゲットして、歩いて恵み野駅へ。

恵み野1605発普通列車札幌方面手稲ゆきに乗車します。先行の特急列車遅れのため3分ほど遅れてやってきました。721系電車でほとんどお客さんも乗っておらず転換クロスシートに座ります。予定では北広島で快速エアポートに乗り換えるつもりでしたが、快速は混んでいたのでそのまま普通列車に乗車して新札幌で地下鉄に乗り換えることにします。

北広島を出ると見えてくるのが北海道日本ハムファイターズの新球場、エスコンフィールド。2023年のシーズンから日本ハムの本拠地がこちらに移ってきます。北広島駅からそこそこ距離もあるのでアクセスをどうするのかは疑問ですが、開業までもう半年を切っています。
4分遅れで到着した新札幌で下車して札幌市営地下鉄東西線に乗り換えます。

地下鉄新さっぽろ駅から市営地下鉄に乗って、大谷地で途中下車。駅近くのスーパーで夕食でも仕入れて帰ろうかと思いますが、なんとなく食指が動かず、再び地下鉄に乗ります。大通駅で東西線から南北線に乗り換え、さっぽろを通り過ぎて北12条駅で下車。さっぽろ駅で降りても北12条駅で降りても歩く距離はそんなに変わらないので、混んでいそうなさっぽろ駅を避けました。北12条駅近くのセイコーマートで夕食を仕入れ、さらにホテルのすぐそばの北海道ザンギのお店で揚げたてのザンギを持ち帰り。部屋に戻って夕食としました。

北の国から2022初秋〜4

2022-09-28 20:43:02 | 旅行
長万部では20分ほど停車するので、改札には向かわずにしばらく撮影をします。

改めてノースレインボーエクスプレスを撮影。ノースレインボーエクスプレスはキハ183系の一員で5輌編成のうち4両はハイデッカー車両、真ん中の3号車は2階建て車両となっており、2階は普通席で1階はフリースペースとなっています。各車両の塗装は一両ごとに違い、まるで虹のようであることからノースレインボーエクスプレスと名付けられています。道内を臨時列車で駆け回り、一時期青函トンネルを潜って青森県弘前まで運行されたこともあります。青函トンネル内では自走できないのでED79型電気機関車に牽引されて走行したようですが。

停車時間の間に札幌ゆき特急北斗7号がやってきます。こちらはまもなく引退のキハ281系での運行で、カメラが一斉に向けられているほか、ニセコ号から乗り換えた鉄道ファンもいたようです。

長万部駅では長万部町のゆるキャラまんべくんがお出迎え。長万部町の特産であるカニとホタテ、アヤメをモチーフにしているようです。このまんべくんはどうも女子を見ると抱きつきたくなる性質があるらしく、この写真の直前にも襲われている女子がいました。

ホームを歩いてふと乗車位置目標の表示を見ると、乗車位置にカニがいました。さすがは長万部駅です。

一通り撮影を終えて改札口へ向かうために跨線橋に上がると、跨線橋の窓から謎の水柱がはっきりと見えました。駅からは2キロ近く離れているのに見えるとは相当な高さまで噴き上がってきているのがわかります。

一度改札口を出て町へ。かにめし本舗かなやの売店でかにめしを買うと思えばさにあらず。数日来、左の肘が痛く、痛みが治まらないので駅近くにあるツルハドラッグにいって湿布を買ってきます。ちなみにツルハドラッグは北海道の企業で、北海道から全国展開をしている企業です。そのあとかにめし本舗かなや売店に行ってかにめしを買って駅へ戻ります。駅へ戻って北の大地の入場券を買って列車の改札を待ちます。


長万部1214発の札幌行き特急北斗9号に乗車します。改札が始まってからホームへ向かうため、跨線橋へ上がって見ると、先ほどより高く水柱が噴き上がっているのが見えました。原因はなんだかよくわからないようで、執筆している9/28現在で噴き上りが止まっているようなので、このまま終息してくれると地元の方々にとってはありがたいですが、自然のことなのでどうなるかはわかりませんね。

列車に乗ってから早速かにめしを開けます。かなやのかにめしは白飯の上にほぐした味付けカニ肉とたけのこを散らし、錦糸卵、椎茸、酢漬けのカニ肉などが乗ったお弁当で、温かい状態で提供されます。かつては長万部駅で販売されていましたが、現在は駅前売店での販売となっています。美味しくいただきました。
1時間ほどの乗車の登別駅で下車。この登別駅は25年ほど前の学生時代に下車した懐かしい駅です。

北の国から2022初秋〜3

2022-09-28 19:03:53 | 旅行
ちょっと早めに出てきてしまったので、しばしベンチに座って列車の入線を待ちます。

0745ごろに列車は苗穂の車両基地から回送されてきました。それを狙う大きなお友だち。

到着してから車掌さんがドア扱いをするまで乗車できません。その間に列車の前後では撮影会状態。しかし混乱もなくみなさん撮影されていました。ドア扱いされると自由席にはわらわらと並んでいた乗客が吸い込まれていきます。

指定席なのでのんびりと写真を撮って乗車。指定された席に座ります。

0756に札幌を発車。隣席は荒い息をしてきたので、ギリギリまで列車の撮影をしていたのでしょう。札幌から満席で出発します。

ノースレインボーエクスプレスの座席はハイデッカーシートになっており、天井部分にも窓がついていて眺望が楽しめるようになっています。ただし荷物置き場は少なく大きな荷物を持って乗車するのはちょっと大変かもしれません。
列車は札幌駅を発車するとゆっくりとした足取りで進みます。先行する普通列車の手稲行きに追いつかないように走っていると思われますが、その手稲行き普通列車が手稲駅に入ってから、この列車も手稲に停車。しかし手稲から先もゆっくりと走ります。今度は前を走る小樽行き普通列車に当たっているようです。朝の時間帯で列車本数も多いので仕方ありません。

その代わり銭函からの石狩湾沿いの景色をゆっくりと見れました。札樽間の函館本線で随一の景色で、快速や普通列車からこの景色が見られるのは羨ましい限りです。

小樽に0840着。4分停車しますが座席に座って発車を待ちます。0844に小樽を発車し、北海道新幹線札幌延伸の際に廃止になる函館本線の山線へと入ってゆきます。小樽を発車すると今までのゆっくりとした走りが嘘のように速くなり、ジョイントを刻む音も軽快に響きます。

余市には0908着。列車はここで6分停車します。停車する間に余市のリンゴを使ったアップルパイなどが販売されています。

とりあえず列車の先頭へ行きます。列車の隣になにやら怪しいゆるキャラがいますね。

こちらは余市町のご当地ゆるキャラソーラン武士くん。余市がソーラン節発祥の地であることから命名され、頭は余市名産のリンゴとなっています。写真撮影のモデルに余念がありません。

席に戻る途中に売店を見てみると意外にも商品が残っていたので、アップルパイとりんごラムネのセットを購入して席に戻ります。発車してから賞味してみますが、ラムネは冷やした方が美味しかろうと持ち帰りとし、アップルパイを持参のお茶とともにいただきました。りんごがゴロッと入っていて美味しくいただきました。

新幹線ホーム工事の関係でホームが移動していた倶知安では、かつて使われていた転車台が公園の中に保存されているのが見えました。
この辺りでは羊蹄山やニセコアンヌプリなどの山々が車窓を彩るのですが、お天気も悪く雲がかかっていたので山々を見ることはできませんでした。

続いて国鉄時代にマキノ駅とともに2例だけだったカタカナ表記の駅名であるニセコ駅に停車。駅に入る際や、停車中の車窓に町のあちこちにかぼちゃが置いてあるのが非常に不思議に感じました。1個や2個ならばもうすぐハロウィンだからかな…と思いますが、道路の歩道にずらっとかぼちゃが並び、さらに駅前はカボチャで埋め尽くされている様子は異様な光景でした。後で調べると、ニセコ町ではこの時期に収穫された特産のカボチャを町中に並べているようです。そうと知らなければかなりびっくりします。
列車は函館山線をのんびりと走ります。停車時間の長い駅もないので、座席に座って車窓を眺めて過ごします。

下車駅の長万部が近づいたので支度をして待っていると、1月ほど前に突然噴出した謎の水柱の出ている神社の横を通過します。車掌さんからの案内で鳥居が見えるとその奥に水柱ができているのが見えました。
長万部には1122に到着。ここ長万部で下車するので荷物を持って降車します。
 

北の国から2022初秋〜2

2022-09-27 18:56:26 | 旅行
早朝5時前に起きて、朝食を買いに行きがてら散歩に出かけます。札幌の中心部を大通公園あたりまで歩こうかと思いましたが、ふと思い立って北大へ。

北海道大学正門はホテルのすぐ近くです。こんな早朝に入ってもいいのかとちょっと迷いますが、普通に市民が入っていくのを見て、門を入ります。

門を入って構内に入るとまあ、広いこと。大学の構内というよりもちょっとした公園のようです。構内には川も流れています。こちらの川はサクシュコトニ川という川で、北大植物園の池から流れ出た流れだそうです。校外の流れの跡はブラタモリ札幌編でタモリさんが辿っています。

こちらの古い建物は古河講堂だそうです。そしてその古河講堂の立っている前には、

クラーク先生の銅像。北海道大学といえばクラーク博士ですが、北海道大学の前身である札幌農学校での在任期間は短かったようですが、北海道大学の基礎を作ったのは間違い無いようです。このクラーク先生が見ている先が札幌の扇状地と泥炭地の境目だとブラタモリ札幌編で紹介されていました。

ポプラ並木の方へ向かって歩みを進めてゆきます。農学部やら理学部やらおよそ縁のない学部の表示を見ながら歩くと、北海道大学総合博物館の前にやってきました。もちろん早朝なので空いてるわけもありませんが、立派な建物を前にしてしばしみとれます。

こちらは有名な北大構内のポプラ並木。立派なポプラ並木が続いています。ポプラ並木を見てから構内をぶらぶら。農場や畑、さらにはビニールハウスまであり、ここが大学の構内であることを一瞬忘れそうになります。北大生協の門から外へ出てホテルへと帰ります。

こちらは北大の南門。この前の道をまっすぐ行くと北海道庁に当たります。
帰り道にある北海道のコンビニセイコーマートで朝ごはんを買ってからホテルへ戻ります。

朝食をしっかりと食べて支度をして7時半ごろに出発。どんよりとした空の元、札幌駅へと向かいます。ちょっと湿っぽいですが、風が吹けば涼しい。北海道らしい気候です。

乗車するのは0756発特別急行ニセコ号函館ゆきです。指定席を1ヶ月前に取っておいたので余裕ですが、自由席にはすでに大行列ができており、そのほとんどが鉄道ファンと思われる男で占められていました。